バリ島東北部、トランベンでダイビング!
水中は小さな生き物達の宝庫です。
口をプクプクさせ呼吸する小さなクマドリカエルアンコウ。変わった色のウミウシカクレエビ。
毛むくじゃらなエビで人気のフィコカリスシムランス。毛の生えたタコ(ヘアリーオクトパス)。
隠れ上手なエビ達。
生物達をじっくり観察すると、ダイビングがもっと楽しくなる。

ここでは、今回見たウミウシ以外の生物をご紹介。ウミウシ23種類のブログはこちら
赤ちゃん「クマドリカエルアンコウ」
カエルアンコウの中でもとっても可愛い種類がこの「クマドリカエルアンコウ」
クマドリカエルアンコウ・Antennarius maculatus
英名はWarty frogfish
とっても小さく、まだ赤ちゃんですね。


カエルアンコウは呼吸をする時、口から海水を吸い、背ビレの後ろから排出します。
この小さなクマドリカエルアンコウも、呼吸と合わせて顔がプクプク膨らませてました。
この様子がメッチャ可愛いんです。



クマドリカエルアンコウの動画
顔がプクプク膨らむ様子が良く分かりますよ。
小さなエビ達
ウミウシカクレエビ・ Periclimenes imperator
ウミウシカクレエビはウミウシやジャノメナマコ(leopard sea cucumber)に寄生する小さなエビです。
英語ではEmperor shrimpと呼ばれています。
バリ島では、体の色がオレンジと白のウミウシカクレエビを結構みかけます。
今日は珍しく、ムラサキ色のウミウシカクレエビがガンモンフシエラガイ(Pleurobranchus weberi) と言う大きなウミウシの上にいるのを見つけました。


ウミウシカクレエビは宿主とするウミウシやナマコと共生関係にあるんです。
エビはウミウシやナマコに寄生する事で、捕食者から身をまもります。
その代わりに、宿主の体に付着した寄生虫を食べてあげるんです。



だから、ウミウシカクレエビは、宿主の色に合わせて体の色を変えるんだね。カモフラ―ジュして敵から身を守っているんだ!



ウミウシカクレエビの動画を見て!
ガンモンフシエラガイの表面を移動し、最後はペロンと内側に隠れちゃうよ。
フィコカリスシムランス・Phycocaris simulans
フィコカリスシムランスは体がフサフサした毛で覆われいるので、通称「ヘアリーシュリンプ」って呼ばれてます。
体調5ミリぐらいの小さななエビですが、よく見ると結構見つかります。





フィコカリス・シムランスについてのブログと動画:
いろんな色のヘアリーシュリンプをご紹介してます。
コガラシエビ・Leander plumosus
口先がドナルドダックに似ているので、通称「ドナルドダックシュリンプ」って呼ばれてます。
バリ島トランベン周辺でよく見かけます。


キミシグレカクレエビ・Dasycaris zanzibarica
Zanzibar Whip Coral Shrimp


ムチカラマツエビ・Pontonides sp
Wire coral shrimp


ホヤカクレエビ・Ascidians shrimp
大きなホヤの中にエビが隠れてました。
ホヤの中を小さなエビが移動。


ワレカラ:海藻に住む小さな虫?
ワレカラはあちこちで見ます。ただ、ピンク色のは初めて見ました。


ヘアリーオクトパス
小さなヘアリーオクトパス
あまりフサフサ毛が生えてませんが、バリ島でも滅多に遭遇しません。




毎ダイブ楽しませてもらってます!
1日2ダイブ、ナイトロックスでじっくりダイビング。
ウミウシ23種類。そして、可愛いクマドリカエルアンコウ、フィコカリスシムランス、ムラサキ色のウミウシカクレエビやヘアリーオクトパスなど、沢山の生物達を見ることができました。
水中では、とっても鮮やかで綺麗な色や面白い行動をする生物達に出会います。
その全てが生きる為に意味があるんですね。
彼らの特徴や生態を考えながらダイビングすると、いろいろな発見があります。
毎ダイブ、本当に楽しませてもらってます!
我々と一緒に水中生物達をじっくり観察しに行きませんか?





