ダイビングで重要「バディチェック」してますか?『BWRAF』おさらい

ダイビング前に、バディチェックをしていますか?
バディチェックとは、ダイビング前にバディ同士でお互いの器材や装備を確認し合うこと。正式には「プレダイブ・セーフティ・チェック」と呼ばれ、トラブルを未然に防ぐための大切な安全確認です。
「さぁ潜るぞ!」というタイミングで、
⚠️ウエイトを付け忘れていた
⚠️タンクバルブが開いていなかった
そんな経験はありませんか?
実はこれ、意外とベテランダイバーでもやりがちなミスなんです。
本来ならバディチェックで防げるはずのトラブル(うっかりミス)ですが、経験を積むほど「大丈夫だろう」と確認を省略してしまうこともあります。
ダイビングでは過信は禁物
この記事では、バディチェックの基本であるBWRAFと、実際によくあるミスを交えながら確認ポイントをおさらいしていきます。
バディチェック「プリダイブ・セーフティー・チェック」をおさらいしよう!

バディチェックとは、ダイビング前にバディ同士でお互いの器材や装備を確認し合うことです。
オープンウォーター・ダイバーコースで学ぶ基礎スキルですが、経験を積んで、習慣として行うことが大切です。
BWRAF
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| B (BCD) | BCDの確認 |
| W (Weight) | ウエイトの確認 |
| R (Releases) | リリース類の確認 |
| A (Air) | エアの確認 |
| F (Final Check) | ファイナル(最終)確認 |

このチェックを習慣づけて、体で覚えこんでしまえば完璧だね!
BWRAF: バディチェックの仕方とダイバーあるある
それでは、BWRAFの各チェック項目を見ていきましょう。
「そんなことある?」と思うかもしれませんが、これから紹介するミスは初心者だけでなくベテランダイバーでも意外とやりがちなものばかりです。
✅B-BCD: 確認ポイント
BCD(浮力調整装置)はダイビング中の浮力を調整するために重要な装備です。
バディと一緒に、以下のポイントをしっかりチェックしましょう!
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| インフレーターホースの接続 | 「カチッ」と音がするまで接続されているか? 軽く引っ張って外れないか確認 |
| 給気・排気ボタンの動作 | BCDに空気が入るか? しっかり空気が抜けるか? |
| BCDがシリンダー(タンク) 固定されているか | ストラップがしっかり締まっているか? タンクを持ち上げてもガタつかないか? |
⚠️B-BCD:ダイバーあるある(よくあるミス)
① インフレーターホースが接続されていない


BCDに空気を送ろうとしたら、「あれ?入らない!」という経験ありませんか?
インフレーターホース(中圧ホース)をパワーインフレーター(インフレーター)に「カチッ」と音がするまでしっかり接続しましょう。軽く引っ張って外れないか確認すると安心です!
② ホース類がBCDに絡まっている!
セカンドステージのホースがBCDのショルダーベルトの下に入り込んでいたて、「レギュレーターどこ!?」って右手でセカンドステージを探している人。


また、ダンプバルブ(排気バルブ)のヒモが肩のストラップの下に入り込んで、ダンプバルブ(排気バルブ)のヒモが引っ張られ常に空気が抜ける状態になってしまうことも。これでは、いくらBCDに空気を送っても膨らみません。
💡事前にホース類が絡まってないか、しっかりチェック!
③ 給気ボタンと排気ボタンを間違え(特に初心者)


水中で「給気ボタン」と「排気ボタン」の位置が分からなくなってしまうことがあります。
得に焦ったときに落ち間違えることも….。事前に自分だけでなく、バディのボタンの位置も確認しておくと安心です!バディチェック(B)のさい、インフレーターの給気ボタンと排気ボタンを使って、BCDに空気を送ってみましょう。
④タンクがしっかり固定されていない(特に初心者)


水中で「なんだかタンクがグラグラする…」と思ったら、BCDの固定が甘い可能性大!
タンクがグラグラすると姿勢が安定せず、最悪の場合はタンクが外れてしまうこともあります。
💡固定したら、一度持ち上げてズレがないか確認すると安心です!
✅W-ウエイト:確認ポイント
| 確認ポイント |
|---|
| ウエイトは装着されているか |
| ウエイトの位置は適切か |
| バックルの向きは正しいか |
| バックルは確実に閉まっているか |
⚠️W-ウエイト:ダイバーあるある(よくあるミス)
①ウエイトの付け忘れ!
意外ですが、経験本数が多いダイバーでも起こります。
フル装備してから
「あれ?ウエイトしてない…」と気付くことも。
②ウエイトの位置がズレている
位置がズレると水中姿勢が安定しません。
適正なトリムを取りにくくなるため、エントリー前に確認しておきましょう。
③ バックルの向きが逆(正しくは右向き)
バックルの向きが違うと、緊急時に素早くウエイトを外しにくくなります。
(クイックリリースがしにくくなる)
④ バックルが確実に閉まっていない
水中でベルトがズレたり外れたりする原因になります。
ウエイト内臓BCD


💡ワンポイント
ウエイト内蔵BCDを使用しているダイバーも多いです。バディのウエイトタイプとリリース方法を事前に確認!
イザという時にクイックリリースできるかチェック!
✅R-リリース類: 全てのリリース類の確認ポイント



リリース類って何?
リリース類とは、BCDやタンクを固定するベルトやストラップ類のこと!
| 確認ポイント |
|---|
| お腹の部分にあるベルト(カマーバンド)とストラップ |
| 胸のストラップ(チェストストラップ) |
| 肩のストラップ(ショルダーベルト) |
| シリンダー(タンク)ベルト |



カマーバンドって?




カマ―バンドとは、BCDを体に固定させるマジックテープ式の幅広いベルトです。
その上に、さらにバックルタイプのストラップベルトがあります。


胸のストラップ/チェストストラップがないタイプのBCDもあります。
⚠️R-リリース類:ダイバーあるある(よくあるミス)
① ショルダーベルトが固定されていない


一般的なBCDは、ショルダーベルトの先を下に引っ張ることで固定されます。
固定が不十分だとBCDが体にフィットせず、水中で姿勢が安定しません。
💡ワンポイント
写真は一般的なジャケットタイプのBCDです。
BCDにはさまざまなタイプがあり、最近ではバックフロートタイプを使用するダイバーも増えています。
バックルの位置やリリース方法が異なる場合もあるため、バディのBCDも確認しておきましょう。
✅A-エア:空気の確認ポイント
シリンダー(タンク)やレギュレーターの状態をしっかり確認!
| 確認ポイント |
|---|
| シリンダー(タンク)バルブが完全に開いているか |
| レギュレーター&オクトパスから呼吸ができるか |
| エアの匂いをチェック |
| 残圧の確認。最低でも180bar以上空気があるか |
| パージボタンは正常に作動するか |
💡ワンポイント
エアチェックする際に、バディのオクトパスの位置を確認しておこう!
イザという時、スムーズな対応ができるようになります。
⚠️A-エア:ダイバーあるある(よくあるミス)
①シリンダー(タンク)バルブの開け忘れ


ダイビングの経験に関わらず、意外と多いミスです。
潜る直前に「バルブ開けて~!」とバディにお願いする場面、見たことありませんか?
さらに、バルブが中途半端に開いていると、水中で残圧計の針が揺れるので要注意!
水中で気づいたら、バディに伝えてバルブを全開にしてもらいましょう。
② 空気の匂いチェックを忘れる
空気(エア)の匂いチェックは忘れがち。
無臭ならOK!でも、臭かったり、変な匂いがしたら、直ぐにタンクの交換をお願いしよう!
水中でオイル臭い汚染さえた空気を吸うと、気持ち悪くなったり、吐き気やめまいの原因になります。
③ 残圧の確認忘れ
2本目、3本目のダイビングで、使用済みのタンクをそのまま使ってしまうことがあるかもしれません。
また、新しいタンクでも最初からエアが少ない場合もあるので、潜る前に必ず確認!
✅F-ファイナルチェック(最終確認)


| 確認ポイント |
|---|
| マスク、シュノーケル、フィンは準備OKか? |
| オクトパスやゲージ類は固定されている?(ブラブラさせない) |
| ダイビングライト、カメラ、安全装備類もチェック!¥ |
💡すべて確認できたら、バディとOKサインを出し合ってエントリーしましょう!
⚠️F-ファイナルチェック:ダイバーあるある(よくあるミス)
① マスクとフィンがなければ潜れません!
ダイブクルーズなどで、小さな船(ディンギー)に乗り換えてポイントまで向かうことがあります。
もし、マスクやフィンを忘れたままディンギーに乗ったら…
ポイントに到着してもダイビングできません!
② 水中でオクトパスやゲージ類をブラブラ
バディチェックの時はしっかり固定されてても、水中でフックから外れて、オクトパスやゲージ類がブラブラ
してしまうことがあります。そのまま引きずると、サンゴや水中生物にダメージを与えてしまう可能性もあります。
💡意識して「環境に優しいダイバーになろう!」
バディチェック「BWRAF」の簡単な覚え方
BWRAF」って覚えにくくないですか?
日本人ダイバーにとって、アルファベットの並びはちょっと馴染みがないですよね。
英語圏では、BWRAFの覚え方がいろいろあり、PADIオープ・ウォーター・ダイバー・コースで習うのは、
「Begin With Review And Friend」
意味は分かるけど、順番を忘れがちですよね。
B:Begin (BCDのチェック)
W:With (ウエイトのチェック)
R:Review(リリースのチェック)
A:And/ Air (エアのチェック)
F:Friend /FInal (最終OK確認)
以下は個人的に気に入ってるBWRAFの順番の覚え方の例です。
簡単な覚え方① 美しい女性が自分から逃げるバージョン


B: beautiful (ビューティフル)→ BCDのチェック
W:woman (ウーマン)→ ウエイトのチェック
R: run (ラン)→ リリース類のチェック
A:away (アウェイ)→ エアのチェック
F: from me (フロム ミー)→ ファイナルチェック
その他にも沢山ユニークな覚え方があります。興味のある方はチェック!
簡単な覚え方 ② マクドナルドバージョン
簡単な覚え方 ② マクドナルドバージョン
B: Burgar (バーガー)→ BCDのチェック
W:with (ウィズ)→ ウエイトのチェック
R: Rice (ライス)→ リリース類のチェック
A:and(アンド)→ エアのチェック
F: Fries (フライ)→ ファイナルチェック


③食べ物シリーズ ④魚じゃないぞバージョン ⑤クジラ好きバージョン ⑥水は呼吸できないバージョン
簡単な覚え方③~ 食べ物シリーズ ~
B:Beans(ビーンズ) → BCDのチェック
W:With(ウィズ) → ウエイトのチェック
R:Rice(ライス) → リリースのチェック
A:And(アンド) → エアのチェック
F:Fish(フィッシュ) → ファイナルチェック
簡単な覚え方④~ 俺たちは魚じゃないぞバージョン ~
B:Because(ビコーズ) → BCDのチェック
W:We(ウィー) → ウエイトのチェック
R:Really(リアリー) → リリースのチェック
A:Aren’t(アーント) → エアのチェック
F:Fish(フィッシュ) → ファイナルチェック
簡単な覚え方⑤~ クジラ好きバージョン ~
B:Big(ビッグ) → BCDのチェック
W:Whales(ホエールズ) → ウエイトのチェック
R:Really(リアリー) → リリースのチェック
A:Are(アー) → エアのチェック
F:Fun(ファン) → ファイナルチェック
簡単な覚え方⑥~ 水は呼吸できないバージョン~
B:Breathing(ブリージング) → BCDのチェック
W:Water(ウォーター) → ウエイトのチェック
R:Really(リアリー) → リリースのチェック
A:Ain’t(エイント) → エアのチェック
F:Fun(ファン) → ファイナルチェック
ダイビング「過信」は禁物
DAN(Diver’s Alert Network)によると、ダイビング事故は初心者だけでなく、ベテランダイバーにも発生しています。
また、海上保安庁が発表した2019年の事故統計によると(令和元年 海難の現況と対策 )、
- 初めてダイビングをした人:27%
- ダイビング歴1年未満:15%
- ダイビング歴10年以上:29%
となっており、経験豊富なダイバーの事故も決して少なくありません。
事故原因の半分以上(60%)は「自己の過信」とされています。
「自分は大丈夫」
「これくらい確認しなくても平気」
そんな油断が、思わぬ事故につながることもあります。
バディチェックは、こうした小さなミスを潜る前に発見するための大切な習慣です。
陸上では小さな問題でも、水中では大きなトラブルに発展することがあります。
安全なダイビングを楽しむためにも、ダイビング前のバディチェックを習慣として続けましょう。






