ダイビング器材のセッティング方法を復習しよう!初心者向けガイド

「器材のセッティング方法を忘れてしまった……」
という経験はありませんか?
オープン・ウォーター・ダイバーコースで習ったものの、しばらく潜っていないと手順を忘れてしまうこともありますよね。
バリ島を含む東南アジアでは、「お姫様ダイビング」という言葉があります。
これは、ダイビングスタッフが器材のセッティングからフィンを履くところまで、さまざまなサポートをしてくれるスタイルのこと。
ラクでありがたい反面、すっかりスタッフ任せになって、自分で確認する習慣が薄れがちです。
しかし、器材を誰が組み立てたとしても、最終確認をするのはダイバー自身です。
この記事では、この記事では、バリ島でインストラクター歴16年の筆者が、久しぶりの海でも焦らないために、器材セッティングの手順はもちろん、ダイバーが間違えやすいポイントや注意点も分かりやすく解説します。
なぜダイビング器材のセッティング方法をを覚えておくべきなの?

面倒くさいから、器材のセッティングは全部お任せがいい!
ダイビング器材のセッティングに関しては、大きく分けて3つのタイプのダイバーがいます。
- ① 自分でセッティングしたい派
-
器材の組み立てから最終チェックまで、自分で行うタイプです。
日本では、ファンダイビングでも自分で器材をセッティングするのが一般的ですよね。
でも、バリ島をはじめとする東南アジアのダイビングショップでは、スタッフが器材のセッティングを行ってくれることが多いです。リゾートダイバーの方や久しぶりにダイビングをする方の中には、「器材のセッティング方法を忘れてしまった」という方も意外と少なくありません。
- ② スタッフに任せるけど確認はする派
-
東南アジアのダイビングショップでは一般的なスタイルです。
スタッフが器材をセッティングしてくれても、潜る前に残圧やタンクバルブの開閉、BCDの作動などを自分で確認します。
器材の組み立てをスタッフに任せても、最終チェックは自分で行う。そんなダイバーです
- ③ セッティングも確認も全部お任せ派 😅
-
「全部やってくれるなんて楽だ!」
「器材のセッティング方法を忘れてしまった…」
「久しぶりのダイビングで自信がないので、スタッフに任せた方が安心」
そんな理由から、器材のセッティングから最終確認まで、すべてスタッフ任せというタイプです。
スタッフが器材をセッティングしてくれること自体は問題ありません。
しかし、ダイビング器材のセッティング方法を理解したうえで任せるのと、器材のことが分からないまま全てを人任せにするのでは大きな違いがあります 。
また、このようなタイプの方は、バディチェックがおろそかになってしまうケースも少なくありません。
大切なのは、自分が使用する器材の状態を理解し、必ず自分で最終確認を行うことです。
ダイビング器材のセッティング方法を覚え、ダイビングのうっかりミスをなくしましょう!
器材のセッティングに自信のない方、ここでおさらいしよう!
器材のセッティングに自信がない方や、久しぶりのダイビングで手順を忘れてしまった方は、まず動画で流れを確認してみましょう。PADIの動画に沿って、ステップ・バイ・ステップで解説していきます。
シリンダーの検査日(視認検査・耐圧検査)を確認し、Oリングに劣化やひび割れがないかチェックします。
💡Tip:劣化したOリングを使用すると、そこから空気漏れが発生することがあります。
💡Tip:タンクバルブを少しだけ開いてゴミを吹き飛ばし、異臭がないか確認しておきましょう。
BCDのタンクベルトをシリンダーに取り付けます。
BCDの高さは、装着した時にタンクバルブが頭に当たらない位置が目安です。
一般的には、BCDの上端とタンクバルブが同じくらいの高さになるようにセットします。
慣れてくると、自分の潜りやすい位置がわかってくるでしょう。
💡ダイバーあるある:
レギュレーターを先に取り付けようとする人がいますが、まずはBCDの取り付けが先です。
先にレギュレーターを取り付けてしまうと、BCDのタンクベルトをシリンダーに通せなくなります。
まずはBCDをシリンダーへ固定し、その後にレギュレーターを取り付けましょう。
BCDのバックルを締める
BCDのバックルは、シリンダーがしっかり固定されるまで確実に締めましょう。
💡Tip:ここで「少し持ち上げてみて、グラグラしないか確認」
水中でBCDが外れちゃうなんてことがないように!


まずは、レギュレーターの向きを確認します。
ファーストステージを持ち、右側にセカンド・ステージとオクトパス、左側にゲージが来るようにします。


次に、ダストキャップを外し、ファーストステージをシリンダーに取り付けます。
ヨークスクリューを3本指で軽く締めましょう。
💡Tip:シリンダーのバルブを開くと圧力がかかるため、強く締め付ける必要はありません。
逆に締めすぎると、取り外しにくくなるので注意しましょう。
BCD用中圧ホースをパワーインフレーターに接続します




ホース先端の金具部分(カプラ)を引き上げ、「カチッ」と音がするまでしっかり接続しましょう。
💡Tip:BCD用中圧ホースを接続することで、シリンダーからBCDへ空気が送られ、浮力調整ができるようになります。
💡Tip:カプラ部分が塩噛みしていると、うまく接続できないことがあります。
ダイビング後は真水でしっかり洗っておきましょう。


BCD用中圧ホースはパワーインフレーターに固定し、レギュレーター、オクトパス、ゲージなどがブラブラしないようコンパクトにまとめましょう。
ホース類を整理することで、水中で引っ掛かるリスクを減らし、流線形にもなります。
タンクバルブをゆっくり手前に回し、全開にします。
次に、残圧計を確認してシリンダーの圧力が十分かチェックしましょう。
バリ島では200気圧(bar)前後が目安です。
タンクバルブを開ける際は、残圧計を必ず顔から遠ざけて裏向きにしておきましょう。残圧計にひびや不具合があった場合、ガラスが破損する危険があります。
💡Tip:以前は、一度全開にしてから少し戻す方法が主流でした。
しかし今は、タンクバルブを全開にして使用するのが一般的です。
その方が、ダイビング前にタンクバルブが開いているか確認しやすいためです。
器材のセッティングが終わったら、倒れないようにシリンダーを下にして寝かせておきましょう。
せっかくセッティングした器材が倒れてしまうと、器材の破損やケガにつながることがあります。
ダイビングボートなどで器材を固定する場所がある場合は、しっかり固定しておきましょう。
ダイビング器材の名所と役割をおさらいしよう
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| シリンダー | ダイビングタンク(ボンベ)のこと。バリ島では11Lアルミタンクが一般的です。 |
| BCD | Buoyancy Control Device(浮力調整具)の略。空気を出し入れして浮力を調整する器材です。 |
| 視認検査 (内外面検査) | シリンダーの内面や外面にサビ、キズ、ひび割れなどがないか確認する検査です。 |
| 耐圧検査 (容器再検査) | シリンダーに高圧をかけ、安全に使用できるか確認する検査です。 |
| レギュレーター | ダイバーが呼吸するための器材一式の総称です。 |
| ファーストステージ | シリンダーに接続する部分。タンク内の高圧空気を中圧まで減圧します。 |
| ダストキャップ | ファーストステージの接続部分をホコリや水から守るための保護キャップです。 |
| セカンドステージ | 口にくわえて呼吸する部分。呼吸しやすい圧力に調整された空気を供給します。 |
| オクトパス バックアップ呼吸器 | 緊急時にバディへ渡すための予備の空気源です。 |
| ヨークスクリュー | レギュレーターのファーストステージをシリンダー(タンク)のバルブに固定するためのネジです。 |
| ゲージ | 残圧計やコンパスなどの計器類の総称です。 |
| 中圧ホース | ファーストステージからセカンドステージやBCDへ空気を送るホースです。 |
| パワーインフレーター | BCDへ空気を入れたり排気したりする装置です。 |
潜る前に必ず確認したい4つのチェックポイント
✅ BCDのタンクベルトに緩みはないか
水中でシリンダーが動かないように確認しましょう。
✅ タンクバルブは全開になっているか
開け忘れや半開きはトラブルの原因になります。
✅ 残圧計を確認したか
空気の量が十分に入っているか確認しましょう。
✅ 呼吸とBCDの作動確認をしたか
レギュレーターで呼吸し、BCDに正常に給気できるか確認します。
💡最後にバディチェックを忘れずに行いましょう。


