「バディ・システム」意識してダイビングしてますか?
「バディ・システム」はダイビングを安全に楽しむ為に欠かせないルール!
先日、PADIジャパンが「バディ・システム」をテーマでウエビナー(オンラインセミナー)を開催しました。
ダイビングは、一人で潜るのではなく「バディ・システム」のもと潜るのが基本。
ただ、現実は上手く機能していないケースが多く、『バディ・システム』の重要性がかなり軽視されているように思えました。
ここでは、①なぜバディ・システムが機能していないのか?②機能させるために出来ること ③バディ・システムの重要性についてまとめました。
バディ・システムとは?
バディシステムとはバディと呼ばれるパートナーと一緒にダイビングをすることで、お互いに助け合って安全に潜るというシステムです。(PADI引用)
PADIオープン・ウォーター・ダイバーに認定されると、(バディ・システムの手順をしっかり守りながら)ガイドなしで(バディ同士)でダイビングをすることが出来ます。
- バディと一緒にダイブプラン(潜水計画)をたてる
- バディ・チェックをする(B.W.R.A.F)
- エントリー、エギジット、潜水時間や深度制限について、お互いに注意する
- トラブルが起きた場合に、お互いに助け合う
- 水中では適正な距離で、サポートしあう
水中ガイドと一緒でも「バディ・システム」って大切なの?
実際、どれだけのダイバーの方がガイド無しでダイビングをしているのでしょうか?
少なくとも、バリ島に来る日本人ダイバーの間では滅多に見ません。
だからと言って、バディシステムを無視してはいけない!
「ガイド付きダイビング」をされているダイバーの中には、「水中に入ったら、ガイドについていけばいいや~」って考えの方もいます。
多分、「バディ・システム」の重要性が分かっていないのでしょう。
ガイド付きダイビングでも参加者同士でバディを決め、「バディ・システム」のともダイビングをします。
「バディ・システム」は「安全にダイビングを楽しむ為」に欠かせないルールです。
バディ・システムを機能させる為に出来ること
バディシステムを機能させるには、毎ダイブ「意識」し「習慣」づけることが大切です。
これはお客様側だけでなく、受け入れるショップ側にも共通して言えることです。
一人のガイドが数人のお客様を引率する場合、必ずお客様同士でバディを決めてからダイビングを開始します。
また、状況に応じてアシスタントを付けます。
この場合、
ご夫婦、カップル、ダイビング仲間と一緒に参加されている方は、参加者同士でバディを組む場合が多いです。
お互いを良く理解し、水中でもお互いを意識しながらダイビングをしている方が多いです。
お一人で参加する場合は、初めて会ったダイバーとバディを組みます。
ダイビング前、いきなり「あなたのバディはAさんです」とだけ言われても戸惑ってしまいますよね。
そんな時は、ダイビング前のコミュニケーションが大切になります。相手の経験値、エアーの消費量、ハンドシグナルや、不安点などを確認しあるは良いですね。
バディシステムは、お互いの特性(特に弱点)を知り合ってこそ成立します。例えば、エア消費が早い人は、隠さず伝える事が大切です。
もし、ショップ側がダイビングを始める前にグループ内でバディを組まなかったり、説明がなかったら、必ず担当ガイド・インストラクターに確認しましょう。これはショップ側の怠慢です。
その上で、
参加者ダイバーの方々は、ガイドやインストラクターに全てを依存するのではなく、「バディ・システム」を意識してダイビンをすることが大切ですね。
(※関連ブログ:より良いダイブバディになる為の5つの条件)
「バディ=もう一つの頭脳」
自分1人では解決出来ないことでも、そこにバックアップ頭脳がいれば、未然に防げる事故は沢山あるのではないでしょうか!
バディは常に近くにいるものです。
ただ、PADIジャパンによると、事故発生時にバディシステムが機能していなかったケースはかなり多いです。
(※関連ブログ:ダイビング事故はなぜ起こる?事故要因と対処法)
その時、『もしバディが近くにいてくれたら』って思います
もう一度、「バディシステム」を見直し、習慣付けよう
ダイビングを始めたばかりの方も、ベテランダイバーの方も、もう一度「バディ・システム」を見直してみましょう!
- ダビング前にお互いのバディ・チェックしてますか?B・W・R・A・F)
- ハンドシグナルは大丈夫ですか?(水中ではしゃべれません。ハンドシグナルが水中での共通語となります)
(※PADIでは新しハンドシグナル「体調が悪い」が加わりました。ご存じのない方はこちらのブログをご参照下さい「必ず覚えておきたいハンドシグナル」) - 潜行中、お互いの位置を確認しあいながら潜行してますか?浮上中も同じです。
- バディの直ぐ近くでダイビングをしてますか?
- お互いのエアを確認しあってますか?
「バディ・システム」は自分自身の安全を守るだけなく、ダイビングの楽しさを共有する楽しみもあります。
オープン・ウォーター・ダイバーコースで学んだ「素晴らしいシステム」を習慣づけてくださいね!