バディシステムを意識していますか?安全に潜るための基本ルール

「バディ・システム」はダイビングを安全に楽しむ為に欠かせないルール!
ダイビングは一人で潜るのではなく、バディと呼ばれるパートナーと一緒に潜り、お互いの安全を確認しながらダイビングを行います。
しかし実際のダイビングでは、バディ・システムがうまく機能していない場面も少なくありません。
「ガイドについて行けば大丈夫」と考え、バディをあまり意識していないダイバーも多く、バディ・システムの重要性が軽視されていることもあります。
でも、万が一トラブルが起きた時に最も頼りになるのは、すぐ近くにいるバディです。
この記事では、バディ・システムの基本や重要性、そして実際のダイビングで機能させるためのポイントについて改めて見直していきましょう。
バディ・システムとは?
バディシステムとは、バディと呼ばれるパートナーと一緒にダイビングをすることで、お互いに助け合って安全に潜るというシステムです。(PADI引用)
PADIオープン・ウォーター・ダイバーに認定されると、バディシステムの手順を守りながら、ガイドなしでバディ同士のダイビングを行うことができます。
バディシステムで大切なのは、単に「二人で潜ること」ではありません。
バディシステムでは、次のようなことをお互いに確認しながらダイビングを行います。
- ダイビングプランの作成
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潜水計画、最大深度や潜水時間、残圧のルール、水中ではぐれた場合の対応などを事前に確認します。
- バディチェック(BWRAF)
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エントリー前にお互いの器材を確認し、安全に潜れる状態かチェックします。
- エントリー・エグジットの確認
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バディは、一緒に潜り、一緒に浮上するのが基本です。エントリーからエグジット(ボートや岸に戻る)まで、お互いの位置を確認しながら行動します。
- トラブル発生時のサポート
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エア切れや器材トラブルなど、万が一の際はお互いに助け合います。
- 水中での適切な距離の維持
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PADIでは、理想的な距離を「ワン・ブレス・アウェイ(One Breath Away)」と表現しています。これは、一息でバディのもとへ到達でき、すぐにサポートできる距離(約2メートル以内)が目安です。
バディチェック(プレダイブ・セーフティ・チェック)の手順を忘れてしまった方は、こちらの記事をご覧ください。
器材のセッティングに不安のある方は、こちらの記事で復習しておきましょう。
水中ガイドと一緒でも「バディ・システム」は大切なの?
ガイド付きダイビングでは、「ガイドについて行けば大丈夫」と考えてしまいがちです。
しかし、ガイドがいるからといって、バディ・システムが不要になるわけではありません。
基本的にガイドの役割は、グループ全体の安全を監督し、ダイビングポイントの魅力を案内することです。 魚やサンゴの素晴らしい場所を紹介し、あなたが見逃すことなく、最高のダイビング体験ができるようサポートしてくれます。
もちろん、ガイドは参加者の残圧や体調、泳ぎ方などにも常に気を配っています。
ただし、ガイドはグループ全体を見ながら案内する立場です。一方でバディは、あなたのすぐ近くで行動し、お互いをサポートする存在です。
ガイドとマンツーマンで潜る場合を除き、通常のファンダイビングでは参加者同士でバディを決め、「バディ・システム」のもとでダイビングを行います。
バディ・システムが機能しないと何が起こる
「バディ・システム」は、ダイバーの安全を守るために非常に重要な仕組みですが、実際のダイビングではバディが機能しないことがあり、それによって以下のような事故が発生する可能性があります。
- エア切れのトラブル時 にバディが遠くにいて、エアシェアができず浮上が遅れた。
- バディが離れてしまい、トラブル発生時に助けを求めることができなかった。
- 潜降・浮上時に適切な位置を維持せず、流されてしまった。
実際に、オーストラリアでの調査によると、ダイビング事故で死亡した126人のうち72%のダイバーが、バディと離れた場所で死亡していたことが報告されています。
もちろん、一番大切なのはバディと離れないことです。
写真撮影に夢中になったり、珍しい魚を追いかけたりしているうちに、「気づいたらバディがいない…」なんてことにならないよう、常にバディの位置を意識しながらダイビングをする必要があります。
その上で、万が一バディとはぐれてしまった場合の対応も事前に確認しておきましょう。
PADIでは、「その場で1分間だけ探し、それでも見つからなければ浮上して水面で合流する」という手順を学びます。
これは、混雑したテーマパークで家族と出かける時に、「もしはぐれたら〇〇で待ち合わせしよう」と決めておくのと同じです。
事前にルールを共有しておけば、実際にトラブルが起きた時も慌てずに行動できます。
ダイビングも同じで、トラブルが起きてから考えるのではなく、起きる前に話し合っておくことが大切なのです。
バディ・システムを機能させるためにできること
バディ・システムは、知っているだけでは意味がありません 。
大切なのは、普段のダイビングで「意識」し、「習慣」にすること。
これはダイバーだけでなく、ダイビングショップやガイド側にも共通する重要なことです。
ダイビング前にバディとコミュニケーションを取ろう
ご夫婦やカップル、ダイビング仲間と参加する場合は、お互いのことをよく理解しているため、自然とサポートし合いやすいでしょう。
一方、お一人でツアーに参加した場合は、初めて会ったダイバーとバディを組むことになります。
そんな時こそ、ダイビング前のコミュニケーションが大切です。
- 経験本数や経験レベル
- エア消費の傾向
- ハンドシグナル
- 不安に思っていること
などを事前に共有しておきましょう。
例えば、エア消費が早い人は、それを隠さず伝えることも大切です。
お互いの特徴や苦手なことを知っておくだけでも、バディ・システムはより機能しやすくなります。
ハンドシグナルの確認(水中では話せないため、ハンドシグナルが唯一のコミュニケーション手段です)
ガイドに頼りすぎない意識を持とう
ガイドやインストラクターがいるからといって、バディ・システムをおろそかにしてはいけません。
ガイドはグループ全体を見ながら案内する立場ですが、バディは常に最も近くで行動する存在です。
ダイビング前にバディが決まっていない場合は、担当ガイドやインストラクターに確認しましょう。
そして、水中ではガイドだけでなく、バディの位置や状況も意識しながら潜ることが大切です。
バディは「もう一つの頭脳」
自分一人では気付けないことや、解決が難しいことも、バディという「もう一つの頭脳」があれば、未然に防げるトラブルは少なくありません。
例えば、
- バディチェックで器材の不備に気付く
- シリンダーバンドの緩みを発見する
- ホースの付け根や残圧計付近からのエア漏れに気付く
- グループとはぐれそうになった時に声をかける(知らせる)
- 水中や水面で疲労した際に助け合う
このように、バディは単なる同行者ではなく、自分の安全を支えてくれる「もう一つの頭脳」なのです。
もう一度、「バディ・システム」を見直してみよう
バディは単なる同行者ではありません。
常に近くでお互いを見守り、困った時には助け合える大切なパートナーです。
ダイビングは一人で楽しむものではなく、バディと協力しながら安全に楽しむアクティビティでもあります。
だからこそ、事故が起きてから
「もっとバディを意識していれば良かった」
と後悔しないためにも、普段からバディ・システムを意識してダイビングを楽しみましょう。
実際にダイビング事故の事例を調べてみると、バディ・システムが十分に機能していなかったケースも少なくありません。
オープン・ウォーター・ダイバーコースで学んだ「バディ・システム」。
ぜひ、知識として覚えているだけでなく、日々のダイビングで実践する習慣を身につけてくださいね。


