3ダイブで21種類のウミウシ見た!|バリ島はマクロ生物の宝庫!
3ダイブで21種類以上のウミウシが見れるとは!
ウミウシの世界って奥が深いですね。
毎ダイブ新たな発見があります。
フリソデミドリガイやコノハミドリガイのように光合成するウミウシ。
メリベウミウシの仲間に、マツゲメリベウミウシっているんですね。
マダライロウミウシのように、よく見かけるウミウシにも「そっくりさん」がいます。
ここでは、今回見た21種類のウミウシを勝手に分けたカタゴリー別にご紹介します。
※カエルアンコウとエビカニ編のブログはこちら:
クマドリカエルアンコウ、エビ・カニ達|トランベンでお腹いっぱいの3ダイブ
初めて見たウミウシ|フリソデミドリガ
フリソデミドリガイ
- 学名:Lobiger viridis/souverbii
- 嚢舌類/目(のうぜつるい)/ナギサノツユ科/フリソデミドリガイ属
なんとも不思議な形をしたナギサノツユ科のウミウシ。
写真をクリックして動画を見て下さい
ウミウシは8つの分類に分かれています
フリソデミドリガイは嚢舌類/目(のうぜつるい)に属するウミウシ。
いきなり難しい言葉ですが、嚢舌類/目(のうぜつるい)とは、
二枚貝状の貝殻を持つ種や巻貝状の貝殻をもつ種、無殻の種がある。また、発達した側足を持つ種や、頭楯状の頭部を持つ種、背側突起のある種など形態は多様性に富むが、歯舌が単列で、舌嚢という袋を持つ事が特徴。 (世界のウミウシ)
嚢舌類(のうぜつるい)に属するウミウシは歯舌(しぜつ)と言う食べる時に使う器官を持ちます。
歯舌(しぜつ)を使って海藻などを食べ、使わないときは嚢舌(のうぜつ)という袋状の器官にしまっておくようです。
フリソデミドリガイや後で紹介するコノハミドリガイのように、餌として食べた藻類から葉緑体を取り込み、光合成により栄養を得ているスゴイのもいます。
参考:(盗葉緑体により光合成する嚢舌目ウミウシ)
見た目の特徴は、
- チューブみたいな触覚を持つ
- 2枚貝の片側だけの貝殻を背負っている
- 4つある側足のうち、前の二つが長い
久しぶりに見たウミウシ
マツゲメリベウミウシ
- 学名:Melibe engeli
- 裸鰓類/目(らさいるい)/ムカデメリベ科/メリベウミウシ属
メリベウミウシ同様、アメッド・トランベンのマクロポントで見かけます。
センヒメウミウシ
- 学名:Aegires villous
- 裸鰓類/目(らさいるい)/センニンウミウシ科/センヒメウミウシ属
写真をクリックして動画を見て下さい
1cm弱のとっても小さくて可愛いウミウシ。色のコンビネーションが綺麗ですよね。
アカコソデウミウシ(チョビヒゲウミウシ)
- 学名:Polycera sp7
- 裸鰓類/目(らさいるい)/フジタウミウシ科/フジタウミウシ属
写真をクリックして動画を見て下さい
体調1㎝ぐらいの小さなウミウシ。
頭部の前縁に短い突起が並んでいるのが特徴。
これが「チョビヒゲ」に見えるから、「チョビヒゲウミウシ」と呼ばれているのかな?
ゴクラクミドリガイ属の一種13
- 学名:Elysia sp 13
- 嚢舌類/目(のぜつるい)/チドリミドリガイ科ゴクラクミドリガイ属
2019年4月「トランベン周辺ウミウシ・ツアー」以来、約3年ぶりの再会。
クボミイロウミウシ
- 学名:Hypselodoris lacuna
- 裸鰓類/目(らさいるい)/イロウミウシ科/アオウミウシ属
体にくぼんだ部分があるので、クボミと名付けられたのかな?
ムロトミノウミウシ
- 学名:Phyllodesmium macphersonae
- 裸鰓類/目(らさいるい)/クセニアウミウシ科/クセニアウミウシ属
バックにスイートジェリーミドリガイが丸くなっていました!
ヒラツヅレウミウシ
- 学名:Discodoris boholiensis
- 裸鰓類/目(らさいるい)/ツヅレウミウシ科/ツヅレウミウシ属
一見、ヒラムシのように見えますが、ウミウシなんですね。
ウミウシが呼吸するのに使う二次鰓がしっかりあいます。
動画で見ると、二次鰓がしっかり写ってます。
外套膜をヒラヒラさせている綺麗です。
写真をクリックして動画を見て下さい
トランベン周辺のマクロポイントでよく見かけるウミウシ
トランベンやアメッド周辺には、砂地にコテングノハウチワが沢山生えているダイビングポイントがあります。
ミナミアオモウミウシをはじめ、コテングノハウチワを住処とするクサイロモ、テングモ、ウサギモやホオベニなどよく見られます。
Youtueにアップしてる「ミナミアオモウミウシの不思議な行動」
も見てみてね!
バリ島でよく見かけるウミウシ
マダライロウミウシとヒュプセロド―リス・ブルケッラのペア
両種とも、イロウミウシ科/アオウミウシ属。
有名なウミウシ図鑑にもこのペアで登場してますね
コノハミドリガイ
- 嚢舌類/目(のうぜつ)・チドリミドリガイ科・ゴクラクミドリガイ属
光合成するウミウシの中で一番ポピュラーな種。
昨年、奈良女子大が「大規模な自切と再生を発見」という研究結果を発表し、一躍注目を浴びましたよね。
※ゴクラクミドリガイ属の一種17(Elysia sp. 17)と似てますが、こちらはバリ島のシークレットベイでしかまだ見たことがありません。
サンドラミノウミウシ
- ユニデンティデ科/ユニデンティア属
上から見ると、背面正中線上に線があることで似たような種と見分けがつきます。
一本一本が充実したダイビング
今回は2日に分け、トランベンのムラスティ(Melasti)で1ダイブ。
バトゥリンギット(Batu Ringgit)で2ダイブしました。
ナイトロックスでじっくり潜ることで、一本一本がとても充実したものになりました。
この辺りは毎年、中国旧正月前後に波が高くなるポイントもありますが、波の影響を受けずに水中写真に集中できました。
※ウミウシ意外には、小さなカエルアンコウ、エビカニ類など、沢山見てきました。
次のブログに続きます。