【バリ島ダイビングショップ】失敗しない選び方を在住16年のプロが解説

せっかくのバリ島旅行、「最高の海を満喫したい!」と思ってダイビングショップを探し始めると、
「ショップが多すぎて、どこを選べばいいのか分からない…」
と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
ホームページを見ても、
- 「初心者でも大丈夫」
- 「日本語で丁寧に説明します」
- 「少人数制」
など、似たような言葉が並んでいて、「結局、何を基準に選べばいいんだろう?」
と感じることもありますよね。
私自身、初めて海外でファンダイビングをした時のことを、今でもよく覚えています。
海への期待はもちろんありましたが、
- ちゃんと周りについていけるかな…
- どんなショップなんだろう?
- 海外の海は怖くないかな?
そんなワクワクと同時に、不安や緊張もありました。
振り返るとダイバーになって30年、
これまで世界あちこちの海で潜ってきた中で、水中の感動と同じぐらい心に残っているのは、
- 不安な時に、ガイドがそっと寄り添ってくれたこと
- 決して急がされず、自分のペースで楽しめたこと
- 分からないことを、何でも相談しやすい雰囲気だったこと
- 講習では、忍耐強く付き合ってくれたインストラクターがいたこと
昔の私は、かなり「怖がりなダイバー」でした。
だからこそ、「どんな海に潜るか」と同じぐらい、「誰と潜るか」も大切だと感じています。
もちろん、どのショップが良い・悪いという単純な話ではありません。
バリ島のショップ選びで難しいのは、多くのショップが、ダイビング講習はもちろん、体験ダイビングから、マンタ・マンボウを狙う大物系のファンダイビング、マクロ撮影まで幅広く対応していることです。
そのため、各ショップの違いが分かりづらいと感じる方も少なくありません。
大切なのは、
- 自分がどんなダイビングを楽しみたいのか
- どんな雰囲気が自分に合いそうか
- どんなサポートがあると安心できるか
を知ることだと思います。
そこで今回は、昔は怖がりだった私自身の経験と、バリ島で16年間インストラクターとして多くのダイバーを見てきた経験をもとに、ダイビングショップ選びで大切だと感じるポイントをご紹介します。
「初心者でも大丈夫」の前に考えたいこと

バリ島のダイビングショップを探していると、
- 「初心者でも大丈夫」
- 「初めてでも安心」
- 「日本語で丁寧に説明します」
といった言葉を、多くのお店で見かけます。
初めての海外ダイビングでは、とても心強く、安心できる言葉ですよね。
ただ、一口に「初心者」と言っても、不安に感じることや、サポートしてほしい部分は人それぞれです。
また、ダイビングでは、単純に「経験本数(ログの数字)だけでは分からない部分もあります。
初心者の中には、こんな不安を感じる方もいます
- 周りのベテランダイバーに迷惑をかけないか心配
- 久しぶりのダイビングで緊張している
- 海外の海で、自分のペースで落ち着いて潜れるか不安
- 「こんな初歩的なことを聞いていいのかな…」と遠慮してしまう
だからこそ、「初心者でも大丈夫」という言葉だけで選ぶのではなく、
- 不安や希望を事前にしっかり聞いてくれるか
- 質問しやすい雰囲気があるか
- 自分のレベルや経験を理解しようとしてくれるか
といった部分も、大切なポイントになってきます。
「こんなこと事前に聞いていいのかな…」
と思ってしまう方も、実は少なくありません。
でも、インストラクターの立場から言うと、事前に不安や希望を伝えていただけるのは本当にありがたいことです。
例えば、
- ロープなしの潜降にまだ慣れていない
- 流れがある海が少し怖い
- 中性浮力がうまく取れない
- ドリフトダイビングに興味はあるけど、初めてで不安
- 前回のダイビングから一年以上空いていて不安
- 耳抜きに時間がかかる
こうしたリアルな声を事前に共有していただけるだけで、その方に合ったダイビングポイントや、無理のないスタイルを提案しやすくなります。
ちなみに、耳抜きが苦手な方へ向けては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
バリ島のダイビングポイントはバリエーションが豊富
バリ島のダイビングの特徴のひとつは、ダイビングポイントのバリエーションが非常に豊富なことです。
初心者でも安心して潜れる穏やかなポイントから、流れのあるドリフトダイビングが楽しめる中〜上級者向けのポイントまで、同じエリアでもコンディションやスタイルが大きく異なります。
また、ウミウシやカエルアンコウなどの小さな生物をじっくり観察するマクロダイビングに適したポイントも多く、同じ「バリ島ダイビング」と言っても、ダイビングの楽しみ方はダイバーによってまったく違います。
そのため、経験本数だけではなく「どんな環境で潜ってきたか」「どんなスタイルに慣れているか」が、実はとても重要になります。
ベテランダイバーでも不安はある
ダイビングは、単純な「経験本数(ログの数字)」だけでは分からない部分もあります。
例えば、100本以上潜っていても、
- 流れのあるポイントやドリフトダイビングの経験が少ない方
- 海外のダイナミックな海にまだ慣れてない
という方もいます。
逆に、本数が少なくても落ち着いて潜れる方もいます。
実際には、経験本数だけでは見えない「その人がどんな海に慣れているか」がとても大切だったりします。
また、経験本数が多くても、
- エア消費がはやいことを気にしている
- 体力的にビーチダイビングが大変に感じる
- 中性浮力・ホバリングに少し苦手意識がある
など、人それぞれ違った悩みや不安を抱えています。
実際、以前ファンダイビング中に、一人だけガイドより浅い場所を泳いでいる方がいました。
1本目のダイビング後にお話しを聞いてみると、
「エア消費が早いので、できるだけ浅い場所にいて空気を節約していた」
とのことでした。
ただ、ガイドやバディから離れて単独で浅い場所にいることは、安全面からおすすめできません。
でも、こうした不安や悩みも、事前に共有していただければ対応できることがあります。
この方の場合は、次のダイビングから、バリ島で一般的に使用されている11Lアルミタンクより空気量の多い15Lシリンダー(タンク)を使用することで、より安心して潜れるようになりました。
また、体力的にビーチダイビングが苦手なダイバーの方は、ボートで行くポイントを選択したり、
通常ビーチで入るトランベンの沈船ポイントでもボートを出して対応します。
さらに、
「ダイブマスターだけど、中性浮力・ホバリングに苦手意識がある」と相談してくださった方もいます。
その方との練習については、こちらの記事でも紹介しています。
「少人数制」で大切なのは、“人数”だけではありません

「初心者でも大丈夫」と同じぐらい、ダイビングショップの紹介でよく見かけるのが「少人数制」という言葉です。
実際、少人数制には大きなメリットがあります。
水中でガイドの目が届きやすく、何より安全に、焦らず、落ち着いて潜るために欠かせない大切なポイントです。
ただ、そのメリットを最大限に活かすために、もう一つ注目してほしいことがあります。
それが、
「どのようにチーム分け(グループ分け)しているか」
です。
グループ分けが大切な理由
せっかくの少人数グループでも、メンバーの目的やスタイルが大きく違うと、水中での心地よさが大きく変わってきます。
例えば、
- のんびり水中風景を楽しみたい
- マクロ写真をじっくり撮りたい
- マンタ・マンボウの大物を楽しみたい
- 地形に興味がある
- ドリフトダイビングに挑戦したい
- スキルアップも意識したい
など、楽しみたいダイビングスタイルは人それぞれです。
また、
- 潜れる深度
- 泳ぐスピード
- エア消費、
- 水中での余裕
などに違いが出てしまいます。
さらに、
- これまでどんな海で潜ってきたか
- どんなダイビングスタイルに慣れているのか
- 今回、どんなダイビングを楽しみたいか
によっても、水中での快適さや心地よさは変わってきます。
多くのショップで、こうしたグループ分けはきちんと考えられていると思います。
その中でも、
「同じくらいの経験値や目的を持ったダイバー同士でグループ分けをしているか」
という部分は、実際に潜った時の安心感にも、つながってくるように感じています。
日本人ガイド?現地ガイド?本当に大切なのは…

初めての海外ダイビングでは、「日本人ガイドと潜る方が安心」と感じる方も多いと思います。
確かに、ダイビングライセンス取得コースは細かな説明をしっかり理解できるという意味でも、私は母国語で、日本人インストラクターから受講することをおすすめします。また、体験ダイビングにおいても、事前に日本語でしっかり説明を受けられる方が、安心して海に入れる方も多いと思います。
一方で、すでにライセンスを持っている方が楽しむ「ファンダイビング」においては、「日本人ガイドだから安心」という理由だけで選ぶのは、少しもったいないかもしれません。
本当に大切なのは、国籍よりも「その海をどれだけ知り尽くしているか」。そして、「水中でどれだけゲストに寄り添ってくれるか」だからです。
バリ島ならではのローカルガイドの魅力
特にバリ島では、長年その海を潜り続け、潮の動きや海況、生き物の生態を知り尽くした経験豊富なローカルガイドがたくさん活躍しています。
中には、驚くほど小さなマクロ生物を見つけるのが得意で、世界中のフォト派ダイバーから信頼されているガイドもいます。
「でも、言葉が通じないのはやっぱり不安…」
と思う方もいるかもしれません。
ただ、水中ではそもそも会話ができないため、基本的に世界共通のハンドシグナルを使ってコミュニケーションを取ります。
魚を示すハンドシグナルまであるんですよ。
また、バリ島には、日本語でコミュニケーションが取れ、日本人ゲストへの対応に慣れたローカルスタッフもいます。
もちろん、日本人ガイドと一緒に潜る安心感を大切にしたい方もいると思います。
その一方で、長年その海に潜り続けてきた現地ガイドならではの視点や、思いがけない生き物との出会いに驚かされることも少なくありません。
また、インドネシアらしい明るさや笑顔に、緊張がほぐれたり、自然とリラックスできる場面もたくさんあります。
せっかく海外の海へ飛び出すなら、「その土地をよく知る現地ガイドと一緒に潜る」という体験も、海外ならではの楽しみの一つかもしれません。
また、海外ダイビングで実際よく使う英語については、こちらの記事でも紹介しています。
陸上の不安は日本人が、水中はプロの現地ガイドがサポート!
とはいえ、「海の中はハンドシグナルで大丈夫だとしても、陸上での移動中の会話が不安…」という方もいらっしゃいますよね。
そのため、弊社では、日本人スタッフがダイビングスポットまで同行し、陸上でのサポートを行い、水中では経験豊富なローカルガイドと一緒に潜るスタイルを取る場合もあります。
ぜひ、ご自身の安心度や「やってみたいダイビング」に合わせて、いちばん心地よく楽しめるスタイルを選んでみてくださいね。
PADI・SSIなどの「団体加盟ショップ」は安心の目安
初めて海外でダイビングショップを選ぶ際、PADIやSSIなど、主要なダイビング指導団体に「ショップとして公式加盟しているか」を見るのも、一つの安心材料になると思います。
こうしたショップでは、教育のクオリティや安全管理において、団体が定める基準をもとに店舗運営を行っているためです。
「インストラクター個人」と「加盟ショップ」の違いとは?
ダイビングの仕組みとして、インストラクターの資格を持った「個人」が登録していれば、講習自体は開催できます
また、使用する教材も、基本的にはどこで受講しても世界共通です。
では、何が違うのでしょうか?
「ショップ(店舗)」として団体加盟を継続しているお店は、店舗全体として安全管理や運営体制やスタッフ教育に力をいれているケースが多いように感じます。
例えば、
- 万が一の緊急時に備えたバックアップ体制
- 複数のプロスタッフによる安全確認や情報共有
- 最新の安全基準やガイドラインへの対応
など、個人ではなく「お店全体」として運営しているからこその安心感につながる部分もあります。
ただ、初めて行く海外のショップだと、「本当にちゃんとしたお店なのかな…」と外側からは分かりにくい部分もありますよね。
だからこそ、ホームページなどで「PADI加盟店」「SSI加盟店」といった公式のマークがあるかどうかは、そのショップが店舗として一定の安全基準や運営体制を維持しているかを見る、一つの分かりやすい目安になると思います。
バリ島でダイビング講習を検討している方へ

バリ島旅行の計画を立てるとき、
- ダイビングライセンス(C-カード)も取りたい
- 観光もしたい
- スパにも行きたい
- 美味しい食事も楽しみたい
など、限られた日数の中で、やりたいことがたくさんある方も多いと思います。
そのため、
「できるだけ短期間でライセンスを取得したい」
と考えるのは、とても自然なことです。
ただ実際には、講習にかかる時間や慣れるスピードは、その方の不安の大きさや、水への慣れによって変わってきます。
例えば、
- 水中での呼吸することに、すぐ慣れる方
- マスクに水が入るのが不安な方
- 耳抜きに少し時間が必要な方
- 中性浮力の感覚をすぐにつかめる方
など、本当に人それぞれです。
もちろん、どれが良い、悪いではありません。
特に初めてのダイビングでは、
「決められたスケジュールないにスキルを終わらせること」
だけがゴールではなく、
「自分が安心して、安全にダイビングを楽しめるようになること」
が何より大切だと思います。
初めてダイビングライセンス取得を考えている方の中には、
- 泳げないけど大丈夫?
- ダイビング事故って怖くない?
- 器材は難しくない?
- 講習についていけるかな?
など、不安を感じる方も少なくありません。
「ダイビングを始める前の不安や疑問」については、こちらの記事で詳しくまとめてます。
→ダイビングを始める前の不安とは|よくある疑問を解説
そのため、時間の短さだけではなく、
・自分のペースに合わせてれるか
・不安を急がず丁寧にサポートしてくれるか
という点も意識して、ショップを選んでみてくださいね。
ステップアップ講習で注目したい「インストラクターの経験」
また、すでにダイビングライセンスをお持ちの方で
など、ステップアップ を考えている場合は、また少し違った視点も大切になります。
その一つが、インストラクター自身の「教える経験」です。
ショップによって、
・ファンダイブ中心のお店
・定期的に講習やプロレベルのトレーニングを行っているお店
など、スタイルはさまざまです。
特にレスキューコース以降の講習では、
- ダイバーを見る力
- 水中での観察力
- トラブルを未然に防ぐ状況判断能力
- 一人ひとりに合わせた的確なアドバイス
など、実際に多くの講習を行ってきた経験から伝えられる部分も少なくありません。
そのため、ステップアップの講習では、
「どんな環境で、どんな経験を持ったインストラクターが教えているか」
という点も、一つの参考になると思います。
最後は「自分に合いそう」を大切に

海外ダイビングでは、海の綺麗さや生き物との出会いはもちろんですが、
- 「どんな人と潜ったか」
- 「どんな空気の中で過ごしたか」
も、意外と長く記憶に残るように感じます。
だからこそ、
- 自分の不安をちゃんと聞いてくれそうか
- 落ち着いて楽しめそうか
- 自分のペースを大切にしてくれそうか
そんな感覚も、ショップ選びでは大切にしてみてください。
「どのショップが正解か」ではなく、自分に合うショップを見つけること。
それが、海外ダイビングをもっと安心して、もっと楽しい思い出にしてくれるのかもしれません。
「自分に合うスタイルかな?」「こんなレベルでの大丈夫かな?」
など、不安なことがあれば、お気軽にご講談下さい。





