レスキュー・ダイバー・コースで実感|レスキュースキルと知識の重要性
PADIレスキュー・ダイバー・コースに参加されたAさん。
小学生の時にオープン・ウォーター・ダイバーになった超ベテランダイバーです。
今回は、主に2つの理由でコースに参加れました。
- 耳抜きが苦手で潜降に時間がかかってしまう奥様のサポートをしたい
- 末永くバディ(奥様)とダイビングをする上で、もしもの時のに備えたい
このブログでは、Aさんが実感したレスキュースキルと知識の重要性2点をご紹介します
- ストレスや不安を抱えているダイバーの兆候を知り、対応:事故を未然に防ぐスキル
- その場の状況に応じ柔軟に対応できるスキル:自身の限界を知り、知識とテクニックを応用
レスキューダイバーコースに参加することで、ダイバーとしての自信と総合力がグット高まります!
ストレスや不安を抱えているダイバーの兆候を察し対応
ストレスや不安を抱えているダイバーの兆候と対応方を知ることは、ダイビング事故を未然に防ぐ為にとっても大切です。
ダイバーが抱えるストレスや不安要因はさまざまで、その度合いも違います。
初心者ダイバーの方は、技術的な不安やダイビングへの恐怖感をもっているかもしれません。
ベテランダイバーでも、体調が悪かったり、ブランクある場合に大なり小なりストレスや不安を感じるでしょう。
はじめて潜るポイント、冷たい海、深い場所でダイビングを計画している場合もストレスや不安は増すものです。
新しい器材や使い慣れていない器材を使用する際、ストレスを感じる方もいます。
安全ダイビングの鉄則は、ダイビングに何かしらのストレスや不安がある人は、事前にバディ、インストラクター、ガイドに不安材料を伝えること。
そうは言っても、人に伝えるのをためらってしまうダイバーもいます。
レスキューダイバーができることは、不安を抱えているダイバーの兆候を察し、コミュニ―ケーションを取ること。
ストレスや不安を抱えてるダイバーに見られる主な兆候
- 急に無口になる
- 突然おしゃべりになる(ハイテンション)
- 同じ行動を繰り返す
ダイビング前に、このようなダイバーがいたら、何らかのストレスや不安を感じているかもしれません。
話しかけて、ストレスや不安材料を聞いてあげましょう。
ダイビング前の身体的、精神的ストレスは、ダイビング中パニックを引き起こす原因にもなります。
ストレスや不安があるダイバーは、その原因を話すことで気持ちが落ち付く場合もあります。
なるほど、耳抜きが苦手なバディ(奥さん)がダイビング前に急に無口になる原因が分かった。潜降にかなりのストレスを感じていたんだなぁ~。
「潜降が遅くて他のダイバーに付いていけなかったらどうしよう?」という不安を抱えていたかもしれませんね。
バディのストレスや不安要因が分かったら、水中で注意を払いサポートしてあげられますね。
「不安を抱えてのダイビング」から「安全で楽しいダイビング」に変えてあげられます。
自分の限界(可能な範囲)で柔軟に対応できる応用力を付ける
レスキューダイバーコースでは、水面や水中で起こりえる事故を想定し、事故者救助のシミュレーションを行います。
例えば、
① 水面で溺れているダイバーを発見した場合
海況が良ければ泳いで助けに行けます。
ただ、波が高く水面が荒れている場合はどうでしょう?
闇雲に海に飛び込んで助けに行ったところで、あなた(救助者)まで溺れてしまう可能性があります(2次災害)
救助者が溺れてしまったら元も子もありませんよね。
大切なのは、
その場の状況を見極め、自分の限界(できる範囲)内で最善な手段で救助に当たること!
レスキュー課題では、いかに多くの人の手を貸してもらうかもテクニックの1つ。
1つのやり方しかないという考えは不要です!
② 事故者を曳航して引き上げる方法
レスキュー課題に、事故者を浜まで曳航して引き上げる練習があります。
ここでは、自分の体力に応じ、最適な方法で引き上げます。
Aさんのように、体力旺盛でパワフルな方は「ファイヤーマンズキャリー」も選択肢に入ります。
ここまでパワーが無い、体の小さい方や女性は、
①パックストラップキャリー(おんぶするような体制で運ぶ)や、
②サドルバックキャリー(腰に事故者を乗せて運ぶ)という方法もあります。
レスキューは、パワーで押し切るのではく、テクニックを身に付ける事が重要!
※ちなみに、弊社のレスキューダイバーコースでファイヤーマンズキャリーを達成した方は、Aさんを含め2名だけです。
レスキューダイバーコースはダイバーとしての自信と総合力が増すコース
レスキューダイバーコースを通し、今まで以上にダイビングに対する自信が付きましたね~!
他のダイバーをケアする余裕と、柔軟に対応できる応用力が付いた気がする!
ダイバーとしての総合力が向上したこと。実感できましたね!
ダイビングは一人ぼっちで楽しむレジャーではない。
バディと一緒だからこそ、安全に楽しめるんですよね。
「レスキュ-ダイバーコースって難しいのかな?」って躊躇してしまってる方、ご連絡下さい!