トランベンの海底探検|ダイブサファリで見たエビ・カニ・カエルアンコウ
![トランベン・ダイブサファリで見たエビ・カニ・カエルアンコウ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/20f5670094ab75b5f73e6fe68499fa87.png)
4月の下旬から4日間、マクロ派ダイバーと一緒にトランベンへ行ってきました。
前回のブログでは、このダイブサファリツアーで出会ったウミウシについて紹介しましたが、
今回は、エビ・カニ・カエルアンコウに焦点を当てたいと思います。
トランベンの海底は、ただの黒砂の砂地に見えますが、実際は数多くの生物達が生息しています。
目を凝らして探すと、ムチカラマツやシダに擬態したエビ、イソギンチャクを振り回すカニ、そして勢いよく泳ぐカエルアンコウなどが見つかります。
水中世界は、驚きの連続です!
姿を変える奇妙な関係、エビ・カニ達の共生
ムチカラマツやウミシダは小さなエビやカニたちの大切な住処。
ムチカラマツエビ
学名:Pontonides ankeri
英名:Anker’s whip coral shrimp
ダイブサイト:バトゥ・リンギット(Batu Ringgit)
![ムチカラマツエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/eb2f93ba525b757eadde9db0f9260c65.jpg)
ムチカラマツは、宿主の色に合わせて体の色を変えます。
今回見たのは、5ミリぐらいの大きさ。
あまりにも小さくて、ポリプに埋もれてます。
ムチカラマツは小さなエビに住処を提供しますが、見返りはないです。
イボイソバナガニ
学名:Xenocarinus tuberculatus
英名:Wire coral crab
ダイブサイト:バトゥ・リンギット(Batu ringgit)
![イボイソバナガニ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/4099f4ca909a2f23adff5355f56325f9.jpg)
同じムチカラマツを宿主としていました。
エボシカクレエビ属の一種
学名:Dasycaris sp
ダイブサイト:ムラスティ(Melasti)
![エボシカクレエビの一種](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/2f6f309ca66b5a0206ff9d272a4741f7.jpg)
この黄色いエビと半透明のエビ。
調べてみたらエボシカクレエビの一種だそうです。
以前、綺麗なウミエラに同化したエボシカクレエビの一種(Dasycaris Ceratops/Sea Pen Shrimp)
を見たことがありますが、こちらも同じ種類のエビなんですね。
コマチコシオリエビ
学名:Allogalathea Elegans
英名:Elegant squat lobste
ダイブサイト:バトゥ・ニティ(Batu Niti)
![コマチコシオリエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/a83f059c0187958ed78f5c3883e20982-1.jpg)
ウミシダに住むコマチコシオリエビ。
黄色と黒のウミシダに付き、ビビッドな色が目を引きました。
トランベンには色とりどりのウミシダが生息するので、コマチコシオリエビも多様です。
ハクセンコマチテッポウエビ
学名:Synalpheus stimpsoni
英名:Stimpson’s Snapping Shrimp
ダイブサイト:バトゥ・リンギット(Batu ringgit)
![ハクセンコマチテッポウエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/82aceb0f2b7dd3a623728d155e79496e.jpg)
隠れるようにウミシダの根本にいるエビ。
トガリモエビ
学名:Tozeuma lanceolatum
英名:Ocellated tozeuma shrimp
モエビ科(Family: Hippolytidae/Broken back shrimp)
トガリモエビ属(Genus Tozeuma)
ダイブサイト:バトゥ・ニティ(Batu Niti)
![トガリモエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/e9e71455dc9ee7fa87bf4ddb4f0c03fa.jpg)
真っ赤なヤギに擬態しているトガリモエビ。
こちらは、バリ島でよく見かけるタイプです。
以前は縞模様のあるTozeuma armatum (英名:Saw-blade shrimp/Banded tozeuma shirmp)もいたのですが、今はホストのヤギがなくなってしまい、残念ながら全く見かけなくなりました。
アカホシカクレエビ
学名:Periclimenes speciosus
テナガエビ科(Family Palaemonidae)
Periclimenes属(Genus Periclimenes)
ダイブサイト:バトゥ・リンギット(Batu ringgit)
![アカホシカクレエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/583fa5fb37daa48a6f0e2344205d9ba8.jpg)
イソギンチャクを住処とするエビ。
イソギンチャクモエビ
学名:Thor amboinensis
英語圏では Sexy shrimp/Squat shrimp/Sexy anemone shrimpと呼ばれている
モエビ科(Family: Hippolytidae)
ヒメサンゴモエビ属(Genus: Thor)
ダイブサイト:シデム(Sidem)
![イソギンチャクモエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/b9846f9e1d49858be0dd3072a10a8d32-3.jpg)
毒のついたポンポンで卵を守るキンチャクガニ
キンチャクガニ
学名:Lybia tessellata
英名:Boxer crab
ニックネーム:ボンボンガニ、チアリーダーなど
ダイブサイト:シデム(Sidem)
![キンチャクガニ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/5bc084de538de7a8901d238b0915af1f.jpg)
ハサミの先に持つ白いポンポンは、毒入りイソギンチャク。
彼らは、ポンポンをチアリーダーのように振り回し、身を守ります。
ポンポン(イソギンチャク)は再生能力があり、1つが欠けても再生されます。
ダイバーに人気:トゲツノメエビ
トゲツノメエビ
学名:Phyllognathia ceratophthalma
英名:Spiny tiger shrimp
ダイブサイト:バトゥ・リンギット(Batu ringgit)
![トゲツノメエビ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/6492cd495ae96d4c52471954669fc163.jpg)
カエルアンコウの泳ぎの秘密
カエルアンコウは泳ぎが苦手で知られている魚ですが、勢いよくジャンプしたり泳いだりもするんです。
口をパクパクさせて水を吸い込み、胸鰭の付け根辺りにある噴水孔からジェット噴射のように水を吐き出し泳ぎます。
ベニカエルアンコウ
学名:Antennatus nummifer
英名:Spotfin frogfish
![ベニカエルアンコウ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/6bdc7d029be5fd160cded970476589f1-1.jpg)
ベニカエルアンコウか?
![](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/c366dbbc9f752410a772d105bf63cabb.jpg)
イロカエルアンコウ
学名:Antennarius Pictus
英名:Painted frogfish
![イロカエルアンコウ](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/592772a845978c5dd4b944ea4f45861b.jpg)
宝探しの興奮
![](https://xn--eckya9b7cr9ksc.com/wp-content/uploads/b5ccbdec639dc5dc1070b7b978620926.jpg)
4日間の間、私たちはマクロな世界に焦点を当て、黒砂の上を這いつくばって生物を探しに没頭。
その時間は、一心不乱に宝物を追い求めるかのような感覚でした。
さらに、カメラのレンズを通して生物を見ることで、肉眼では気づかない微細なディテールと美しさを垣間見ることができます。
黒砂の上には、生物を探す楽しさ、出会った瞬間の興奮、そして写真を撮る挑戦が詰まっているんです。
写真が上手く撮れても撮れなくても、また挑戦したくなる魅力があります。
この世界には終わりがありませんね。
私たちと一緒に過ごされたゲストの皆さまに、素敵な思い出と最高の1枚を撮って頂けたら幸いです。