バリ島でPADIレスキューダイバーに挑戦|ダイビングに対する見方が変わった
バリ島でPADIレスキュー・ダイバー・コースに参加。
レスキュー・ダイバー・コースに参加する目的で多いのが、①『セルフレスキューの仕方を習得したい』②『自分に自信を付けたい』です。
はじめは『自分の為』に参加される方が多いですが、コース終了後には『自分とバディの為』という目線に変わってます。
レスキューダイバーコースは、ダイバーとして成長させてくれるやりがいのあるコース
ここでは、①PADIレスキュ・ダイバー・コースについて ①コースで学ぶスキルの一部をご紹介 ②普段のファンダイビングで役立つスキル ③余談ですが、私の苦い経験とレスキューダイバーコースに参加した理由
PADIレスキュー・ダイバー・コースは柔軟性の高いコースです
『PADIレスキュー・ダイバー・コースは柔軟性の高いコース』です。
今までのコースのように、決まったスキルを決まったやり方で練習するだけではないんです。
より実践に近いシナリオを作り、その場の環境・状況に応じたやり方で練習します。
だから『チャレンジングだし、やりがい』がある!
レスキュー・ダイバー・コースは、その場の環境・状況に応じ、フレキシブルに対応できる判断力とスキルを身に付けるコースです!
レスキュー方法は、①その場の環境・状況 ②事故者が着用しているウェットスーツやBCDのタイプ ③事故者の体格 ④救助者の体格や体力などによって変わります。
小さな自分でも男性ダイバーを浜まで引き上げられるかな?
体の小さな女性でも、やり方次第で浜まで引き上げるられますよ!
ポイントさえ押さえていれば、絶対このやり方ではくてはダメってことはないんだよ!
レスキュー・ダイバー・コースの一部とポイントを紹介
①水中で反応のないダイバーを引き上げるスキル
②水面でのレスキュー呼吸テクニック
水中で反応のないダイバーを引き上げる
水中で反応のないダイバーを引き上げる
このスキルの大切なポイントは2つ
- 事故者の気道を確保し、肺に水が入らないようにレギュレーターを加えさせ、外れないように右手でレギュレーターを覆う
- 浮力を確保し、適切なスピードで浮上させる
浮上速度が早いとエアーエンボリズム(外傷性空気塞栓症)や減圧症を引き起こすリスクが高まります。
今回は、浮上スピードのコントロールに若干苦戦。
二日間、動画を見ながら何度も練習。
最後はコツを掴み、パーフェクトに出来るようになりました。
最後は自分でも『出来た!』って実感しました!
コツを掴み、上手くできた後の達成感って最高だよね!
動画では、両足でタンクを挟んでますが、
浮上速度を遅くするテクニックの1つ、フレアリング(手足を大きく広げ水の抵抗を大きくする)やそれ以外のテクニックを使用して大丈夫です。
大切な2つのポイントがしっかり守られていることです。
水面でのレスキュー呼吸テクニック
今回は、若干流れがり、水面がチャプチャプした状況での練習。
事故者の顔に水がかからないようにレスキュー呼吸を続けて曳航するのは大変でした。
勢いよく事故者の顔の上に覆いかぶさってレスキュー呼吸をしようすると、事故者の頭を水に沈めてしまいますよね。
ポケットマスク使用の場合、ポケットマスクが事故者の顔にしっかり密着していれば、水がかかっても大丈夫です。
ただ、長い事故者の間頭を沈めてしまうと、事故者は呼吸が出来なくなってしまいます。
救助者は正しい位置につき、事故者の気道確保をし、頭に水をかけないよう注意しながらレスキュー呼吸を行います。
コースではスムーズに行うテクニックを何度も練習し、コツを掴んでいきます。
普段のファンダイビングで役立てたいスキル
レスキュー・ダイバー・コースで行うスキルは、オープン・ウォーター・ダイバーコースで練習したスキルを応用したものも多いです。
そして、普段のダイビングで役立つスキルが沢山あるんです。
例えば、
- 心理面のアシスト:不安を感じているダイバーに対し、どのように寄り添えばいいのか
- 水面で意識のある疲労ダイバーのアシスト:水面でバディが疲れてしまい、ボートまで泳いで戻るのが大変そうな時
に使えますね。ボートまでの距離を考え、バディが不安にならないよう、ボートまで曳航してあげられます。 - 水面でプラス浮力を確保:必要な時はエマージェンシー・ウエイト・ドロップ
オープン・ウォーター・ダイバーコースで学びますが、水面にでたら直ぐにBCDに空気を入れ浮力を確保します。
当たり前の事ですが、中には慌てて忘れてしまうダイバーもいるんです。浮力確保を忘れ、パニックになるダイバーもいます。そんな時、慌てずに『BCDに空気を入れて!』って教えてあげられますね。 - バックアップ空気源/足のつり
オープン・ウォーター・ダイバーコースでも練習しますが、レスキューコースで練習する事で、自信をもってサポートできるよになるでしょう
コースをやり切った後の達成感がたまんない!
PADIレスキュー・ダイバー・コースは基本2日間で完結するコースです。
コース参加前に必要なEFR講習をセットにすると3日間です。
(※おススメ eラーニング)
この数日間で、ダイバーとしての目線が変わりました。
『自分とバディ』の為、より安全で自立したダイバーに成長。
まさしく、「達成感とやりがい」が詰まってるコースですね。
【余談】私がPADIレスキュー・ダイバー・コースに参加した理由(過去の苦い経験)
約20年前に起きた、個人的な経験です。
この2つの苦い経験が私をPADIレスキュー・ダイバー・コース参加に導きました。
(その当時、経験本数100本程度のアドバンス・ダイバー)
【教訓】
『小さなトラブルを未然に防ぐ能力とその対処方法を知っていれば、『不安を安心に変えられる』。
結果、自信にも繋がる!
①ダイビングに中に突然起きるドキドキと不安
自分に自信をつけ、メンタル面でも強くなりたい
友達3人でダイビング旅行に行った時に起きたこと。
3人ともアドバンス・オープン・ウォーターなりたて。
楽しみにしていたグロットでのダイビング。
はじめは楽しかったのに、少し薄暗かったせいか洞窟の中を進むにつれドキドキが始まった。
だんだん、ドキドキが大きくなり、浮上した気持ちになってきました。
そして、ブリーフィングで聞いた「洞窟を抜け、外洋に出たら浮上できない」という言葉が頭を駆け巡、ドキドキが増してきました。
『このまま進んで外洋に出るのは怖い。途中でパニックを起こしたらどうしよう?』と考え始め、ドキドキが不安に変わっていきました。
そして私は、
洞窟の中盤でバタバタしながら「浮上サイン」をだしたのです。
結果、15分でダイビングは中止になりました。友達からは大ヒンシュクでした。
『メンタルな部分で自分をコントールできたら、こんな事にはならなかったのかな?』
『もっと自分に自信があったら、こんな事にはならなかったのかな?』って後からいろいろ考えてしまいました。
②オドオドせず、目の間で困ってるダイバーがいたらサポートしたい
水中で慌てているダイバーを見て、ただただオドオドするだけの自分とは卒業したい
潜行してしばらくすると、同じグループにいたダイバーの一人が、ゲージを見ながら慌てているのに気付きました。
タンクバルブが完全に開いてなかったため、ゲージの針がフラフラしてたんです。
バルブを開けるだけで問題解決できたのに、その時の私はただオドオドするだけ。
急いでガイドさんを呼びに行きました。
その時、何が原因かを素早く理解し、適切な行動をとれなかった自分を情けなく思いました。
みなさん、さまざまな理由でレスキュー・ダイバー・コースに参加されますが、コース終了後は大きなやりがいを感じます。
ダイバー皆におススメのコースです。