ダイビング,下手くそなんです・・・
今回、3日間ダイビングに参加されたO氏。
O氏にとっては、10年振りのバリ島旅行。そして、初・バリでのダイビング!
アドバンスダイバーで、経験本数27本。
「まだ下手くそだけど、いろいろな事に挑戦してみたい!」とのことで、
バリ島到着前に、エンリッチド・エア(ナイトロックス)コースをe-ラーニングで終了させ、
バリでナイトロックスに挑戦。普通のエアで潜るのと、ナイトロックスで潜るのとの違いを体験してみたかったそうです。
初日はパダンバイへ行ってきました。(メンバーはO氏、もう一人のお客様、ガイドとインストラクターの4名)
★パダンバイでの様子はYoutubeにアップしてます。
ダイビングを楽しむ鍵は中性浮力
O氏初日のパダンバイ、1本目はビアス・トゥガル(Bias Tugel):水温29度、透明度10m弱、流れ少しあり(この日のブログ)
ブリーフィング終了。
潜行!
O氏、フィートファースト(足から先に潜行するやり方)で潜行。潜行速度が速いのか、ウエイトが重すぎるのか、尻もちをついてしまう。
一度、潜行して体制が整えば、全く問題ナシ。
ブルーの中での安全停止も問題ナシ。
普通にダイビングを楽しむだけなら、潜行時の尻もち以外に全く問題なく見えました。
下手くそじゃ~ないです。
ただ、今回GoProを持参されたO氏、少しでも綺麗な写真をとるには、
どうしても、被写体に近づいた方が良い場合もあります。
砂地の上を低い姿勢で移動しようとすると、どうしても、フィンで砂を巻き上げてしまう。
中性浮力をとりながら、上手く被写体に近づいていけない。
被写体に近づくとすると、体制を崩し、また砂を巻き上げてしまう。
砂地にいるハゼ類や、ハナヒゲウツボなど、被写体によっては、勢いよく近づくと砂の中に引っ込んでしまい、その後なかなか出てきてくれません。
O氏も今回それを、体験しました。
だからと言って、遠慮して上の方や、遠くの方から見ているだけでは、カメラを持参する意味がないですよね。
中性浮力はコツを掴むまで練習あるのみです。
BCDに空気を出し入れするのと、呼吸のタイミング。
一度、感覚を体で覚えてしまえば、一生忘れることはありません。
自転車こぎの練習と同じです!
パダンバイ、2本目:ドロップオフ:水温29度、透明度15m弱、流れ無し
ウエイト量の調整(適正ウエイト)
フィートファーストで潜行した時、尻もちをつかないよう、中性浮力を意識しながらゆっくり潜行。
(BCDに空気を入れるタイミング!)
その後、体制を整える時、フィンでサンゴをキックしたり、砂を巻き上げたりしないよう、意識する。
ちょっとしたアドバイスと練習で、O氏、1本目より上手く潜行できるようになりました。
2本目は流れも無かったので、なかなかの余裕でダイビングを楽しんで頂けました!
群れの写真を撮る時も、マクロ系の写真を撮る時も、あまり離れ過ぎていると、写真がぼやけてしまいます。
その場の環境が許せば、もう少し近づいてみましょう!
この課題を残し、O氏2日目に突入します。

上手く水中写真を撮るには、中性浮力のスキルが大切です。
今日の課題は、
●黒砂のスロープの上を砂を巻き上げないように泳ぐ。
●砂を巻き上げずに被写体に近づく。
●写真を撮った後も、砂を巻きあげずに移動する。
この3つのテクニックを説明し、実際、水中で練習。
頭で理解しても、どうしても体がついていかない。
みんなそうです。私もそうでした・・・
これは、意識して、潜り、慣れるしかないんです。
ただ、潜り方のテクニックも知らず、意識もせずに潜っていては、いつまでも初心者ダイバーのままです。
まだ、ダイビングの経験本数30本のO氏にとっては、少しハードルが高く、直ぐに上手くなるのは難しいかもしれませんが、
大切なのは、意識して潜ること。
よくフォト派ダイバー(特にマクロ派)の間で耳にするが、「砂を巻き上げるダイバーと一緒になりたくない」と言葉です。
この気持ちも良く分かります。
将来、こんな風に言われない為にも、また、自分自身が楽しむ為にも、
中性浮力とダイビング中(特に水中写真を撮る時)のマナーを意識しながら潜りたいですね。
そうする事で、自然と体で覚えていきます。
O氏、フリソデエビの写真、バッチリとれました!
ちなみに、O氏いわく、ナイトロックスと通常のエアの違いは良く分からなかった様です。

ダイブサファリチームはトランベン周辺に残り、O氏はサヌールへ・・・


トランベン方面からの帰り道に立ち寄る、絶景ポイント
バリ島のライステラス
とっても綺麗です!
水中写真が楽しくなってきた!
2本目:ブルーラグーンは全く流れ無し。気持ち良いダイビング!
クマノミ達が沢山います。 中性浮力をとりながら近づき、とっしり構え、じっくり撮る!
O氏の写真を撮る姿もカッコよく決まってます!
ウミウシなどは、出来るだけ触角にピンが合うよう、後ろからではなく、前から撮る。
正面から写真が撮れるよう、自分が回り込んで(中性浮力をとりながら)、ウミウシの正面に行く。
その時、砂を巻き上げない。
O氏、かなり意識しながら写真を撮っているのが、見ている側にも伝わってきました。
そして、一昨日前は、大きなカメを遠くの方から撮影していたO氏、今日は群れにぐっと近づき、綺麗に撮影してました!
とっても嬉しい進歩!
3日間でダイビングのスキルアップ
O氏いわく、この3日間の経験で、沢山の事を得たと言ってくれました。
①流れに乗ってのダイビング
②中性浮力を意識しながらのダイビング
③ベテランダイバー達と合流してのマクロダイビング
などなど、
O氏、水中写真も最終日は一段と腕が上がりました。
個人的にも、O氏が「この3日間で、ダイビングのスキルアップができた結果、ダイビングがもっと楽しくなり、興味の幅が広がった」と思ってくれたのが嬉しかったです。
これからも、いろいろな場所で、いろいろなタイプのダイビングを経験すると思いますが、思う存分楽しんで下さい!
そして、沢山写真を撮って下さいね。
またバリ島でお会いできる日を楽しみにしてます。
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