浮力コントロールが上手くなる10のヒント

中性浮力・浮力コントロールが上手くなる方法とコツを紹介

『中性浮力・浮力コントロールのマスター』はダイバーにとって最大の分岐点!

水中で自由自在に動き回る姿。

想像しただけでもウキウキしますね!

中性浮力を上手くとるには、慣れが必要ですが、一度その感覚を体に叩き込み、覚えてしまうと、そう簡単には忘れません。自転車の乗り方の練習と同じです。

そして、

中性浮力は「水中での安全性と楽しみを最大限に引き出してくれるカギ」とも言えます!

 

中性浮力がうまくとれるようになると・・・

  • 水中を自由に動き回れる
  • 環境にやさしいダイバーになれる
  • エアーの消費をセーブできる
  • 水中写真やビデオを上手くとれるようになる
  • ロープ無しで安全停止が出来るようになる

 

こんなふうに、自由自在にダイビングを楽しみたいですよね!

中性浮力に影響する要因と、最も大切なテクニック

中性浮力に影響する6つの主な要因

  1. ウエイト量
  2. BCDに入れている空気の量
  3. 体に合ったBCDを着用をし、適正ウエイトで理想的なポジション(姿勢/トリム)をとる
  4. 保温スーツ(ウエットスーツ)
  5. 深度 
  6. 呼吸のコントロール

 

最も大切なテクニックは・・・

  1. その場の環境に応じた適正ウエイト量をつける
  2. 呼吸を整える
  3. 深度に応じ、少しずつ適切な量のエア(空気)をBCDに送り、呼吸で微調整をする。
    その時、空気を入れても直ぐには浮きません。
    空気を入れてから、浮力がつくまで時間差があります。(逆も同じです)
    直ぐに浮いていかないからといって、慌ててBCDに空気を入れると、浮きすぎてしまいます。
    よくありがちなミスは、慌てて、BCDに空気を入れたり、出したりして全く中性浮力がとれないパターンです。

中性浮力をマスターする10のヒント、細かく説明

①ボイルの法則を理解しよう

ダイビングに関係する最も大切な物理の法則に一つで、これなしに浮力コントロールは語れません。
ボイルの法則はダイビング器材や呼吸のコントロールがどのように浮力コントールに影響するかを説明するのに役にたつ概念です。

ボイルの法則を簡単にいうと、『温度が一定であれば、気体の圧力と体積は反比例の関係にある』。周囲圧力が増すとガス(空気)の体積は減り、周囲圧力が減るとガス(空気)の体積が増えるということです。

この法則を浮力コントロールにあてはめると、潜行していくと、深度に応じて水圧は増していき、BCDの中の空気、スーツ、シリンダー(タンク)や肺の体積は小さくなっていきます。

浮上中はBCDの中の空気、スーツ、シリンダーや肺の体積は増加し、水圧は減少します。

★1つの注意点としては、ボイルの法則は、一定の温度でしか動作しません

②訂正ウエイトでダイビングをしよう

新しくダイビングを始める人にとって不適正な重さのウエイトでダイビングをする事は、最も浮力コントロールに悪影響を与えます。

オーバーウエイトでダイビングをすると必要以上にBCDへの空気の出し入れの回数が増え、その結果、体のバランスがとりにくく、不必要な労力を使うことになつながります。

オープン・ウォーター・ダイバーコースで適正ウエイトの確認の仕方を習ったかと思いますが、ウエイトの量は使用している器材やその場の環境にしたがって調整します

例えば、

  • ウエットスーツ:スーツの厚さ(3mか5mか)、スタイル(ロングスーツかショートか)、新しいスーツか何度も古く使いこんだスーツなのか? 新しいスーツは使い古したスーツより浮きやすいです。
  • タンク:タンク(シリンダー)のタイプ(スチールかアルミタンクか)
  • スチールタンクはアルミタンクよりも浮力が弱く、すべてのシリンダーは空気が空になるほど浮き上がります。
  • 深度:ダイビングの深度が深くなるに従い、ウエットスーツの中の空気は圧縮され、浮力は失われるのでBCDに空気を入れて浮力の確保をします。

 

③ウエイト量はダイビング当日、ダイビングの前にその場の環境にあった適正ウエイトを確認して付けましょう!

もし、ファンダイブ一本目、違和感があった場合はダイブガイドやインストラクターに伝えこの場の環境にあったウエイトの量(適正ウエイト)を使用するようにしましょう。適正ウエイトを使用する事は安全にダイビングを楽しむ為にとても大切な事です。

 

⑤体にあったBCDを着用し、水中では正しい体制(トリム)を意識してダイビングをしよう!

体に合ったBCDを着用し、正しい体制でダイビングすることは、上手に浮力コントロールをする為の一つのカギとなります。

BCDが大きすぎると水中でタンクの位置がずれて体のバランスが崩れます。

もし、フィンの位置が体と水平でなく正しいフィンキックをしていない場合、水中で体の位置がアップ・ダウンします。
そうなると、体のバランスが取りにくくなり、BCDへの空気の出し入れも増えます。
水中で水平に正しい体制をとっているにも関わらず体が必要以上に浮き沈みする場合は、ウエイトの位置を調整してみましょう。

 

⑦呼吸の仕方をマスターしよう!

浮力コントロールをとるときは、BCDへの空気の出し入れにかなり頼ってしまうと、体のバランスがとりにくなります。そのため、BCDに少しずつ空気を出し入れし、呼吸で微調整をします。

シンプルな事ですが、沈む時はゆっくりと息を吐く、逆のは場合はゆっくりと息を吸うことが大切です。

呼吸を吐いてから、実際に沈むまでに少しの時間差が生じます。

沈まないからといって慌ててBCDの空気を抜くと、沈み過ぎてしまいます。
その逆も同じです。

この時間差を感覚で覚えるのに、時間がかかるダイバーもいます。

 

練習法として、

(穏やかな海が前提)水中で何か目標物を決め、BCDの空気の量はそのままで、呼吸をコントロールして浮力の微調整をしてみます。そうすることで、どれだけ深度に変化があるか知ることが出来ます。

ダイビングを始めたばかりの方は、意識しながらダイビングをする事で速く上達できます。

呼吸のコントロールは、スムーズな潜行にとっても役立ちます。

初心者ダイバーの中には潜行が上手くできない為、はじめからオーバーウエイトにする方もいますが、これは勧めません。

安全にダイビングを楽しむ為にも、オーバーウエイトで無理やり潜行するのではなく、呼吸方をマスターし、適正ウエイトでダイビングを楽しみましょう。

 

⑧ダイビング中は基本的に手を使わない

ダイビング中、浮力コントロールが上手くとれない為、手を使って体の位置や方向を変えようとしている初心者ダイバーの方を多々見かけます。これは労力とエア-のムダ使いにつながります。

また、この様な事を続けていると正しい呼吸方やBCDの使い方を習得するに時間がかかってしまうので、逆効果なんです。

 

⑨ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(PADIスペシャリティー・コース)に参加

浮力コントロール/中性浮力のとり方をインストラクターの監視下で練習するのもお勧めです。

このコースでは使用タンク、ウエットスーツ、その日ダイビングの環境によって使用するウエイトの量の見極め、
BCDや肺の呼吸コントロールで浮力コントロールするテクニックをじっくり練習します。

浮力のコントロールをマスターする近道かもしれませんね。

 

⑩ログブックを付ける

ログブックにはウエットスーツのタイプ、使用したタンク(シリンダー)の種類、その時の海のコンディション等を記入するので次回のダイビングの参考になります。

ご自分の為でもありますが、インストラクターやガイドの目安になるので、必ずログブックは付けましょう。

ダイビングの世界が変わる

上手に中性浮力ととるには、さまざまな要素がかかわってきます。

その中でも、BCDでのコントロールと呼吸での微調整は体でその感覚を覚えるしかないのです。

でも、その感覚を掴んでしまえば、ダイビングの世界が変わります!

それだけ、中性浮力/浮力コントロールはダイビングを安全に楽しむために大切なんです。

ダイビングスキルを上達したい方、お問い合わせください!

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