2024年バリ島マンボウシーズン中間報告:8月の水温低下と出現状況
2024年のマンボウシーズン前半は、7月も8月も大いに盛り上がりました。
毎年7月から10月の乾季は、マンボウが多く出現する特別な時期です。
今年も例外ではなく、特に8月は水温の低下に伴いマンボウの出現率がさらに高まりました。
8月はほぼ毎日ヌサペニダでダイビングを行い。マンボウ狙いのゲストにとって大満足の月となったでしょう。
この時期、ヌサペニダ周辺に毎日約400人ものダイバーが集まります。
その人気ぶりを想像するだけでワクワクしますね。
このブログでは、マンボウシーズン中盤(8月まで)の状況とマンボウダイビングのアドバイスをお伝えいたします!
マンボウ出現と水温の関係
マンボウは、レジャーダイバーが潜れる深度で水温が20℃前後まで低下すると見られる事が多いです。
深度より水温が重要と言われていて、比較的浅い場所でも水温が低ければマンボウ出現の可能性が高まります。
ただし、マンボウは謎多き生き物なので、例外もあります。
マンボウと水温の関係、バリ島の乾季にマンボウが現れる理由について
現在のコンディションと注目すべき点
今年もシーズン外の早い時期からマンボウが現れるエキサイティングなスタートを切りました。
(バリ島マンボウ遭遇報告:1月~5月までの状況)
マンボウシーズンのスタートと水温の変化:
7月は水温がまだ比較的高く、約24〜25℃だったため、マンボウに遭遇する機会も少なめでした。
1ダイブ中に数匹のマンボウに遭遇できたのは7月25日だけで、その他の日は1匹だけ見られる程度でした。
それでも、あまり期待していなかったゲストが、目の前でマンボウを見られた日もありました。
7月12日にマンタ希望で参加されたゲスト達は、クリスタルベイの水深20メートル、水温25℃でマンボウを独占。
彼らにとって想定外の出来事で驚かれていました。
8月に入ると、水温が徐々に下がり始め、マンボウの出現率も大幅にアップ!
マンボウがあちこちで姿を見せ始めました。
目の前を泳ぐ2匹のマンボウに目をとられていると、ガイドが次のマンボウを見つけてくれる。
マンボウに遭遇した日の水温は、20℃~22℃が多く、時には20℃を下回ることもありました。
例えば、8月2日のクリスタルベイでは水温が18℃、16日のブルーコーナーでは16℃まで下がりました。
この水温の変化により、マンボウがより頻繁に姿を見せるようになったのでしょう。
1ダイブで4匹のマンボウに出会ったり、2回もマンボウのクリーニングシーンを見られたことは、
最高の思い出となりました!
以下の写真をクリックするとYoutube動画が開きます
まとめると、8月は全体的に、水温が22℃以下でのマンボウ遭遇が多く、20℃を下回った日もありました。
マンボウダイビングの満足度
8月はマンボウ狙いのダイバーとって、非常に満足度の高い月となりました!
8月はほぼ毎日ヌサペニダでダイビングを行い、高確率でマンボウに出会えました。
見られるマンボウの数が増え、我々のチームだけでマンボウを独占できた日も多かったです。
人気の「マンボウのクリーニングシーン」をじっくり観察できたことも、充実感をさらに高めてくれました。
しかし、マンボウ狙いのダイバーの数もかなり増え。
その結果、多くのダイバーがマンボウを顔込んでしまう日もありました。
8月最終日、期待を胸に行ったブルーコーナーの水温が26~24℃で、マンボウが現れる気配すら感ず。
同日2本目に潜ったクリスタルベイの水温は24℃。ギリギリ写真が撮れる距離にマンボウを見ることができました。
8月は大満足の日が多かった中、時としてこんな日もありました。
マンボウ・ダイビングのアドバイス
①ダイビングスキルを磨く!
ダイビングスキルが高いほど、マンボウの遭遇率も上がります。
中には運良く浅くて比較的暖かい水温でマンボウに遭遇するゲストもいますが、こうしたラッキーなケースは少数です。実際、7月や8月に参加されたゲストの中には、オープンウォーターダイバーライセンスを取得したばかりの方がクリスタルベイでマンボウに遭遇したり、レンボンガン島でシュノーケリング中にマンボウに遭遇した方もいました。
ただ、ダイビングスキルが高いダイバーの方が、潜れるダイビングスポットや深度の幅も広がり、マンボウにであるチャンスも高まりますね。
特に、潮の流れが早いブルーコーナーは、経験豊富なダイバーでないと安全にダイビングできない事があります。8月に参加されたゲストの方の中には、マンボウダイビングに備えて事前にPADIアドバンスダイバーコースに参加したり、ディープダイバーSPを取得された方もいらっしゃいました。
人気のダイビングポイントには多くのボートが集まるため、途中で浮上するのは非常に危険です。
中層での安全停止をきちんと行うことも重要ですね。
②酔い止め対策をしっかりする
「私は大丈夫」と思って酔い止めを飲まず、船酔いしてしまうダイバーは意外に多いです。ヌサペニダでのダイビングは終日ボートの上で過ごす為、酔い止めを飲むことをおすすめします。中には、マンタポイントでのウネリや水面での揺れで酔ってしまう方もいるので、事前に対策をしておくと良いでしょう。
③マンボウダイビングはマナーを守る
マンボウに出会うと興奮してしまうのは当然ですが、ガイドを追い越して無理に追いかけたり、一人で深く潜ったり、他のダイバーの前を遮る行為はやめましょう。
マンボウがクリーニング体制に入ろうとしているのに、むやみに近づき、マンボウの行動を妨げてしまうのは避けるべきです。ガイドの指示に従い、マンボウがクリーニング体制に入るまで待つことが大切です。
また、マンボウを見つけると、一点集中で猛ダッシュで追いかけるダイバーがいますが、これは非常に危険です。ダイビングでは周囲全体と自分の位置を確認しながら行動することが重要です。安全を第一に、他のダイバーや環境に配慮して行動しましょう。
マンボウシーズン後半戦にも期待が高まる!
2024年のマンボウシーズン前半は絶好調で幕を閉じ、9月以降のダイビングがさらに楽しみです。
7月中旬頃から水温が下がったマンタポイントで、マンボウに遭遇したのは一度だけでした。
隠れマンボウポイントと言われているミンパンでは、まだマンボウが現れていません。
今後の期待が高まりますね!
このシーズンにぜひバリ島でのマンボウダイビングを体験してみてください!
バリ島マンボウが分かる!