初心者でも楽しめる!マクロダイビングで海の小さな世界を発見

「マクロダイビングって、なんだかストイックで難しそう」
「すごいカメラを持ったベテランばかりで、自分が行ってもいいのかな?」
そんな風に感じて、少し距離を置いている方もいるかもしれません。
せっかく「顕微鏡モード」があるカメラを買ったのに、一度もボタンを押さないままなのは、ちょっともったいないですよね。
マクロと聞くと、つい構えちゃいますが、実はもっと気楽に始めていいものなんです。
何を隠そう、かつてダイビングが恐怖でしかなかった私を、この世界の虜(とりこ)に変えたのも、水中カメラとマクロとの出会いでした。
最初はどこに何がいるのかさっぱり分からなかった小さな生き物たちが、ある日ふっと、命ある「形」として見えてきた。
マクロダイビングの魅力は、そんな自分自身の小さな変化から始まるんだと思います。
マクロダイビング|自分にはまだ早い?

マクロダイビングで大切なのは、中性浮力を保ち、周囲に配慮しながら潜ること。
特別なテクニックよりも、「丁寧に潜る姿勢」が何より大切です。
カメラを持つことが中性浮力を磨く大きなモチベーションになります。
水中でふと、「あれ!何かいるかも」と目を凝らす。
そんな小さな好奇心が、マクロの世界をぐっと身近にしてくれます。
そんな変化を、私自身も経験しました。
私は最初、ダイビングにストレスを感じていました。
でもカメラを持って海に入るようになると、「怖い」という気持ちは魚を見たり写真を撮ったりする楽しさに変わりました。
気づけば、苦手だったスキルアップにも前向きになれて、ダイビングそのものがどんどん楽しくなっていきました。
カメラを持つと、ダイビングの楽しさが変わる

イソコンペイトウガニ

ウミタケハゼ
カメラを持つと、自然と視線が変わります。
最初は、ガイドさんが見つけた生きものを撮るだけで精一杯かもしれません。
でも、あとで写真を見返すうちに、
- この子、なんていう名前だろう?
- どうしてこんな色をしているのかな?
- 何を食べて暮しているんだろう?
ただ眺めていた海が、いつの間にか「もたと知りたい海」に変わる瞬間です。
「次は光を意識してみようなか」
「またあの子に会いに行きたいな」
潜るたびに楽しみが増えていくはずです。
水中で小さな生き物が見えてくる瞬間
最初は、米粒サイズのウミウシや小さなエビ・カニを前にして、誰もが戸惑います。
ガイドさんに指をさされても、「どこ?」「え、これ…?」と迷うことだって珍しくありません。
Phycocaris simulans
例えば、シムランスという数ミリのエビ。
事前に説明もなく、水中でいきなり見せられても、最初は小さなゴミかホコリのようにしか見えないでしょう。

お尻側から(泣)

正面
いざ撮ってみても、写真のウミウシのようにお尻側からの「後ろ姿」しか写ってなかったり…。

慌てて撮り、ピンボケかつお尻から

横向き
でも、その失敗も含めてマクロは楽しいものです。
「次はもう少し正面から撮ってみよう」「次はライトをあててみようかな」
そうやって少しずつ工夫するうちに、海の見え方がさらに広がります。
最初はただの「点」にしか見えなかったものが、やがて確かな命をもった「形」になって見えてくる。
あの感覚は、何度経験しても不思議なくらい嬉しいものです。
なぜ大物好きのダイバーまでハマるのか

普段はマンタやハンマーを追いかけているベテランダイバーが、
砂地に腹ばいになって数ミリの生き物に夢中になります。
一見、正反対の世界に思えます。
けれど、共通しているのは「発見の喜び」です。
大物と出会ったときの高揚感とはまた違う、静かでじわっと広がる達成感があります。
「見つけた」
「撮れた」
「生態がわかった」。
その小さな積み重ねが、驚くほど深いんです。
「探す」から「気づく」、そして「知る」楽しさへ
最初は宝探しのような感覚すが、続けるうちに変化が起きます。
ただ闇雲に探すのではなく、「この子はこの海藻がすきそうだな」と、生き物の暮らしを想像するようになるんです。

旧ピグミーシーホース
たとえば、コテングノハウチワという海藻にそっと住むミナミアオモウミウシ。
お気に入りのヤギに身を寄せているコダマタツ(旧ピグミーシーホース)。
そんな生態を知ることは、写真を難しくするものではありません。
むしろ、「決定的な瞬間」にで出会うためのヒントになります。
ジェット噴射でビュンビュン泳ぐカエルアンコウ。
イシモチの口内保育。

ミゾレチョウチョウウオを捕食
以前、魚が捕食する場面に出会ったことがあります。
命が命をつなぐその瞬間を目の当たりにし、ただ圧倒されました。
大切なのは、カメラのスペックよりも「見つめる解像度」

モンハナシャコ

とナマコの共生
納得のいく一枚を撮るために必要なのは、決して高価なカメラ機材ではありません。
もちろん、カメラの基本的な知識や操作は、自分の思い描く写真を撮るためにの「心強い味方」になってくれます。
でも、かつての私は、うまく撮れない理由をカメラのせいにして、機材だけがどんどん大きく”超一人前” になって行きました(笑)。 だからといって写真の腕が上がったわけではありません。
私自身、今でもまだまだ修行中です。
むしろ、一生勉強なのだろうと感じてます。
振り反って見ると、一番足りなかったのは機材のパワーではなく、目の前の生き物を見つめる「心の解像度」だった気がします。
カメラを持つと、じっくり観察する時間が増えます。
向き合って撮った一枚は、単なる記録ではなく、その日の大切な記憶になるのです。
海がもっと、おもしろくなる

マクロダイビングは、基本を大切nしながら、少しの好奇心があれば始められます。
最初はすぐに見つけられなくても大丈夫。
でも、一本潜るたびに、世界が少しずつ変わってきます。
小さな生きもに気づき、 その暮らしを知ることで、今まで見ていた 海がもっと身近に感じられるようになる。
マクロは、海を「見る」楽しさをそっと教えてくれる世界です。
もし興味があるなら、 まずは一歩、海に入ってみましょう。
バリ島はマクロ生物の宝庫です。カメラをレンタルして、初めてマクロに挑戦される方もいらっしゃいます。
あなたの目で、新しい海の楽しみを「発見」できるはずです。

