バリ島ダイビングライセンス取得:不安を乗り越える実体験とアドバイス
ダイビングライセンスを取得しようと考えている方の中には、「どんなことするんだろう?」「ダイビングスキルを身につけるのって難しいのかな?」
そんな不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
一方で、「意外に簡単に取れるかもしれない」そう思っている方もいるかもしれません。
ダイビングライセンス取得を目指すきっかけは人それぞれです。
例えば、「体験ダイビングをして楽しかったからもっと潜りたい!」と思う方もいれば、「全く初めてだけど、海が好きだからチャレンジしてみたい」という方もいます。
このブログでは、私自身が30年前にライセンスを取得した際の体験談や、弊社でライセンスを取得されたお客様のリアルな声を交えながら、オープン・ウォーター・ダイバー・コースでMAX DIVEが大切にしている事をご紹介します。
ダイビングに興味はあるけれど、少し不安を感じている方も、このブログを読んで新しい一歩を踏み出すきっかけにして頂けたら嬉しいです。一緒に海での新しい冒険を始めてみませんか?
ダイビング講習の実態:イメージしていたのと違った?
2025年元旦に、オープン・ウォーター・ダイバーのCカードを取得されたお客様から 「イメージしていたのと違いました!」という感想をいただきました。
最初はドキッとしましたが、話を聞くと、「ネガティブな意味ではなく、むしろ期待以上だった!」とのこと。
「もっと大勢の人と一諸に講習を受け、簡単に進む」かと思っていたそうです。ですが、実際に参加すると、生徒は2人だけ。しっかり内容の詰まった講習に驚かれたようです。※この日は私とアシスタントインストラクターお加わっての講習
このお客様がオープン・ウォーター・ダイバー・コースに参加するきっかけになったのは、数年前のモルディブ旅行。そこで体験ダイビングをしようとしたところ、周囲は外人ばかり。泳ぐのも英語も苦手だったため断念。
その苦い体験をバネに日本語で学べるコースを探し、ついに参加に至ったそうです。
プール講習:最初の壁を乗り越える
オープン・ウォーター・ダイバー・コースはeラーニングと3日間の講習で構成されています。
バリ島ではプール講習からスタートしますが、この「プール講習が一番大変だった」とおっしゃる方が多いです。
それもそのはず。ほとんどの方が、初めてウエットスーツを着て、ダイビングの器材にを扱い、水中で呼吸をします。
eラーニングで学科部分の基礎を学び、ダイビングスキルのビデオを見ても、実際に体験するとなると戸惑いがちです。
さらに、プールは海と違って魚もいない殺風景な環境で、約5~7時間ダイビングスキルの練習が続きます。
そのため、最初は「大変だ~!」って感じる方が多いのでしょう。
それでも、練習の効果は抜群!
このプール講習でしっかり頑張った方は、その後の海洋実習を十分に楽しむことができます。講習の初日は「呼吸するだけで精一杯。。」と言っていた方も、最終日にはスイスイ水中探検。この3日間の成長は目を見張るものです!
ダイビングのスキル習得には個人差がある
オープン・ウォーター・ダイバー・コースの講習を受けていると、どうしても「できる・できない」や「難しい・・・」と感じる瞬間があるものです。
これは決して特別なことではありません。私自身、初めてオープンウォーターダイバーコースに参加したとき、海に慣れていなかったので、すべてが難しく感じました。
スキルの習得には個人差があるのは当然のこと
少人数制だからこそ感じる安心感
MAX DIVEでは少人数制を採用し、一人ひとりのペースに合わせてでコースを進めることを大切にしています。
「こんなに難しいなんて思わなかった」と感じても、インストラクターがしっかりサポートするので、安心です。
不安を感じやすい方にとって、少人数制の講習は特に心強い環境です。
ただ、多人数での講習を否定しているわけではありません。
多人数で受ける講習のメリット
大勢の生徒と一緒に講習を受けることのメリットもあります。
PADIコースでは、インストラクター1人に対して生徒ダイバーの人数比が決まっており、状況に応じてアシスタントが加わります。
多人数で講習を受けることで、他の生徒のやり方を見て学んだり、失敗を通して気付きを得たりできます。また、休憩中に会話を楽しんだり、仲間との交流も講習の楽しみの一つです。
ダイビングは競争でなく協力
ダイビングは他人との競争ではなく、助け合いながらしむレジャーです。他の生徒と一緒に講習を受けることで、自然とその意識が身につきます。どんな環境が自分に合っているのかを考え、不安がある場合は少人数制をお勧めします。
私の経験:友達と二人で受けた講習の苦労
今から30年前、私は友達と二人でオープンウォーターダイバーコースに参加しました。当時、海とは無縁の生活を送っていた私にとって、スキル習得は想像以上に困難で、毎日正露丸が欠かせませんでした。
苦戦したスキル練習
特に苦労したのは、マスククリアー(マスクに水を入れて排出する練習)、マスク脱着(マスクを顔から外し、再び付けなおす練習)とレギュレーターリカバリー(レギュレーターを口から離し、再び咥える練習)でした。マスクを顔から離すだけで、なんと1日かかりました。練習中は水中でずっとインストラクターの手を握り締めていたのを覚えています。
「もう無理だ。。。」と思いましたが、インストラクターの励ましのおかげで、1週間かけて何とかCカードを取得。この経験を通して、「私と友達の2人だけで講習を受けられ、本当に良かった」と心から思いました。
少人数制の大切さを実感、今でも初心をわすれずに・・・
もし当時、他にたくさんの生徒がいる講習だったら、きっと人目を気にして途中で諦めていたかもしれません。少人数制だからこそ、私は自分のペースで練習に取り組み、スキルを習得することができました。
今年でインストラクターとして20年になりますが、振り返ってみても、あの頃の私以上に苦戦している生徒さんには未だに出会ったことがありません。この経験があるからこそ、生徒一人ひとりのペースを大切にし、寄り添ったサポートを心がけています。
少人数制だからこそできる、丁寧なサポート
少人数制でのダイビング講習は、より一人ひとりに寄り添った指導が可能で、確実にスキルを身につけるために非常に効果的です。
講習中に感じる「ついていけない」といった不安も、少人数だからこそ解消されます。インストラクターは、各生徒の進歩状況やスキル習得のペースに合わせて、細かなサポートを行い、焦る事なく、安心して学べる環境を提供します。また、他の生徒の目線を気にすることなく練習できるため、自分のペースでしっかりスキルを磨くことができます。
講習の厳しさを楽しみに変える!
プール講習は「大変だ~!」って感じる方が多いですが、海洋実習に進むと「楽しい!」という声が圧倒的に増えます。
もちろん、どちらの講習でも楽しい部分もあれば、難しく感じる瞬間もあるかもしれません。しかし、プールで基礎をしっかり身につけた後に海洋実習に臨むと、さらに自信を持って挑戦できます。
海洋実習では、プールと全く異なる環境での練習が求められます。視界が良い日もあれば、そうでない日もあります。少し流れがある日もあります。
中でも、比較的多くの方が苦戦する多いスキルに、「フリー潜降」や「中性浮力の維持」です。
フリー潜行はロープなしで潜降するので、体勢が悪くBCDから空気を抜ききれなかったり、焦りからフィンをバタバタしてしまうと沈めません。極度の緊張で沈めない方も中にはいます。潜降しながらタイミングよく耳抜きをするのも大変ですよね。中性浮力が上手くとれず、水中でバランスを保つのが難しいと感じる方も多いです。ダイビングの最後方で浮いて行ってしまう方も多数います。
「どうしてできないんだ!」って思うかもしれませんが、それは誰でも通る道です。
耳抜きをしながら、ロープを使わずに潜降したり、水中で浮きも沈みもしない状態で泳ぐのは、想像以上に難しいものです。
すぐにマスターできる方もいれば、時間がかかる方いる。
大切なのは、「できるようになる」こと
どのスキルにも、それぞれに合った対処方やテクニックがあります。
適正ウエイトをつけていることが前提です。
例えば、フリー潜降では潜降速度をコントロールする方法があります。潜行中に耳抜きをタイミング良く行い、速すぎにゆっくり沈むことがポイントです。また、中性浮力を維持はするためには、呼吸の仕方にもコツがあります。呼吸を意識的にコントロールすることで、中性浮力が安定し、水中でバランスが保ちやすくなります。
(※ダイビングで苦手『中性浮力』上達のコツ!これで世界が変わる)
落ち着いて意識しながら練習し、コツを掴むことで、どんな方でもできるようになります。
今回参加されたお二人も、海洋実習の初日はロープなしのフリー潜降や、中性浮力を保ちながらバランス良く泳ぐ点で苦戦されました。しかし、最終日にはそのコツを掴み、スムーズにこなせるようになりました。ダイビング中、流れが出る場面もありましたが、余裕を持って楽しんでいらっしゃる二人を見て、この3日間の成果を感じました。ご本人たちも大きな達成感を感じられたそうです。
お二人の「できた!」と感じた達成感は、その後のダイビングをさらに楽しいものにしてくれるはずです。
コース修了後には自信を持って安全にダイビングを楽しんでいただけるよう、「その場しのぎ」ではなく、本当に使えるスキルを身につけることを目指しています。
お客様の感想:初めての達成感を、未来の楽しさに
講習に参加されたお客様からいただく感想で多いのは、最初は難しいと感じたけれど、できるようになると本当に楽しかったというものです。最初のうちは、思うようにできないことが多いですが、それを乗り越えたときの達成感は何物にも代えがたいものです。
「少人数だから安心して練習できた」との声もよくいただきます。個別に寄り添った指導ができるからこそ、一人ひとりが自信を持って学び続けられる環境が整っています。その結果、講習後には「これでどこでも自信を持って潜れる!」という自信を感じていただけます。
また、講習後に参加したファンダイビングでは、「初めが肝心」という言葉の意味がしっかりと実感できたという声も多くあります。ダイビングは、ただ楽しむだけではなく、基礎をしっかり積み重ねることで、さらに深く、そして安全に楽しむことができる素晴らしい世界です。
【お客様の感想(要点)】
- 最初は難しいと思ったけど、できるようになると楽しかった!
- 少人数だから安心して練習できた
- これでどこでも自信を持って潜れる!
- 講習後に参加したファンダイビングで、いろいろなダイバーと交わる中、講習で言われた「初めが肝心」の意味が良く分かった。
これからライセンス取得を目指す方へ
ダイビングライセンスを取得した後には、素晴らしい海の世界が待ってまいます。
ダイビングライセンスは一度取得すれば生涯有効で、これから何度も海を楽しむことができます。自分にあった方法でしっかりスキルを身につけ、安全に楽しく楽しんでいきましょうね。