バリ島でレスキュー・ダイバー・コースに挑戦!

ダイビング事故、レスキューコース
目次

レスキュー・ダイバー・コースは「挑戦」と「やりがい」がつまってる!

まだアドバンス・ダイバーで、経験本数が少ないんです。
それでも、レスキューコースに参加できますか?

アドバンス・ダイバー(AOW)で、ダイビングの経験本数が少ない。

それでも、レスキュー・ダイバー・コースを受講する価値は十分あります!

レスキュー・ダイバー・コース(RED)はダイビングのプロを目指す人のみならず、ダイバー全員に大切なコースだからです。

このコースを受講することで、自分自信の安全意識と、他のダイバーを気遣う気持ちが高まるでしょう。
そして何より、ダイバーとして大きな自信がつきます!

今回参加されたNさんも大きく前進されました!

バリ島PADIレスキューダイバーコース

レスキューコースの参加条件と日数が知りたい!

レスキューコースの参加条件

  • PADIアドベンチャー・ダイバーコースでナビゲーションダイブを行った方か、PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)以上
    (12歳~14歳のダイバーはジュニア・レスキュー・ダイバーの認定を取得できます)
  • エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)プログラムを修了している
    EFRプログラムは、レスキュー・ダイバー・コースとセットで受講します
  • レスキューコースとEFRを合わせ、通常3日間

PADI参加基準以外に大切なのが中性浮力です。(中性浮力に不安のある方はお問い合わせ下さい)

コース内容が知りたい!

今回参加されたNさんのケースで「レスキューダイバーのコース内容をご紹介」

今回参加されたNさんは『EFRプログラム+REDコース3日間のコースです。

Day 1:終日MAX DIVEのクラスルームでEFRプログラムとレスキューコースの学科

初日からやることが盛りだくさんあるので、初日はクラスルームで長~い1日になります!

バリ島EFRコース
EFRプログラムのビデオを見る
バリ島レスキューダイバーコース
レスキューコースのビデオを見る
バリ島でレスキューダイバーコース学科
知識開発&テスト

EFRプログラムとレスキューコースのビデオをみたら、事前学習したナレッジリビューのおさらいとテストをします。

EFRプログラム

バリ島EFRコース
バリ島EFRコース

EFRプログラムでは、①一次ケア(CPR)で生命に関わる緊急事態に対応するための手順と技術を学びます。②二次ケアでは生命にかかわるような状態でない患者の応急処置を施す方法を学びます。

ビデオを見た後に、(一次ケアと二次ケアの内容)を実際の現場を想定したシナリオを作りデモンストレーションします

レスキュー・ダイバー・コース学科

EFRプログラム終了後、レスキューコースの学科に進みます。
コースのビデオを見た後、明日からオープン・ウォーターで練習するスキルの説明を聞きます。
その後、学科部分のナレッジリビュー(事前学習)の部分を見直し、ファイナルテストです。

Nさんの場合、完璧に事前学習をこなし、ファイナルテストも一発で合格。
とってもヤル気があり、前向き!

こうなると、こちらもトレーニングにも力が入ります!

今日は朝9時頃から開始し、途中休憩やランチタイムを挟みながら、スムーズに進んで修了したのは午後6時頃。初日はクラスルームで缶詰。大変だったけど、実りある一日だったと思います。

Day 2:レスキュー・コース|サヌールのビギナーズポイントでスキルトレーニング

バリ島サヌールでレスキューダイバーコース

太陽の日差しがギンギンのサヌール、スマワンビーチ。
ビギナーズポイントまではジュクン(バリの伝統的な木製ボート)で10分程度。

アグン山(バリで一番高い山)も見えました!

海で以下の課題に挑戦!体力も気力もMAX!

  • セルフレスキュー:足のつりを直したり、バックアップ空気源の使用を復習。
  • 疲労ダイバー:水面でパニックは起こしていないが、疲れてしまっているダイバーをアシスト。

講習中、だんだん流れがでてきました!
流れの中、疲労ダイバーをボートまで曳航。
自分の体力を確保しながら、すみやかに曳航するテクニック等も学びます。

  • パニック・ダイバー:水面でパニックを起こしているダイバーをアシストする。

パニックダイバー役は「これでもか!」と言うぐらい思いっきり役を演じてましたが、Nさん、かなり落ち着いて対処できてました。

  • 水中でトラブルに遭遇しているダイバー:疲労ダイバーの対応や、エア切れダイバー対処(エアを分け合い、一緒にコントロールしんがら浮上)

1分間に18メートル以下の速度で浮上し、レギュレーターはくわえたままにし、絶対に息を止めない!
ストレスのかかった講習中に行うのは、容易ではないですね。

  • 水中で反応のないダイバーを浮上させる:コントロールされたプラス浮力を利用して、反応のないダイバー(事故者)を浮上させる。

難しいスキルですが、浮上速度も良く、一発でパス。本人は楽々できてしまったので、「これでいいのかな?」って思っていたようです。

ここまできたら、さらに流れが強くなってきたので、今日のトレーニングはここまで。

バリ島レスキューダイバーコース
バリ島レスキューダイバーコース

ビーチに戻り、ランチを食べて修了!なんだか、清々しい気分!

Day3: レスキューコース|パダンバイでレスキュートレーニングとシナリオの練習

3日目はMAX DIVEがあるサヌールから車で約1時間の場所にあるパダンバイへ行ってきました。
太陽の光が差し込むととってもキレイなんです。
今日のパダンバイ、コンディション最高です!

まずは、

  • 陸でコンパスの練習と、ビーチでトラブルを起こしているダイバーを浜へ引き上げるスキルの練習
  • ②水面で反応がないダイバーにアプローチ
  • 浮力を確保しながら助けを呼び、ダイバーを仰向けにする
  • ダイバーのマスクとレギュレーターを外し、気道を確保して呼吸を確認する
  • マウス・トゥ・ポケットマスクでレスキュー呼吸
  • レスキュー呼吸を続けながら、事故者と自分の器材を取り外しながら、ボートへ向かってダイバーを曳行

水中でコンパスを使用して、行方不明ダイバーを捜索し、反応のない事故者ダイバーをコントロールされたプラス浮力を利用して浮上させる。

昨日は上手くできたのに、今日は浮上速度を考え過ぎてしまい、少し手こずってしまいました。
(※ゆっくり浮上させていることが大切。最悪なのは急浮上してしまうことです。)
そして、もう一度、水面でレスキュー呼吸をしながら事故者を曳航

Nさん(救助者)のフィンのストラップが外れそうになってしましました。
こうなったら、まず自分のフィンをしっかり装着しなおし、引き続き曳航しましょう
救助者のフィンが外れてしまったら、事故者を曳航するどころではなくなってしまいますかなね

  • ④ボートに着いたら、反応のない事故者をボートまで引き上げます。

体力のあるNさん、お見事でした!

コースの様子はインスタグラムにアップしてます!

コース終了後は少しだけファンダイブ!

バリ島パダンバイ、ジュプンに沈む小さな沈船
バリ島レスキューダイバーコース

パダンバイのダイビングスポット、ジュプンの水底には小さな船が沈んでいたり、仏像が置いてあったりするんです。

そして水中には、ミツボシスズメダイ、大きなウツボムスジコショウダイヤッコエイ、丸まったイソギンチャクの上にハナビラクマノミ、ダイバー達のアイドル、カクレクマノミ(ニモ)などなど・・・・水中はとってもカラフルでした!

祝・レスキューダイバー

祝レスキューダイバー
祝レスキューダイバー

全てのコースを通し、Nさんのダイビングに対する真剣な思いと、前向きな姿勢に感銘しました。
普段忙しいく、なかなかダイビングへ行く機会もないようですが、一本一本意識しながらダイビングをされている様子がよく伝わってきました。

ダイビング本数だけ多くても、バディを無視したり、サンゴをフィンでバシバシ蹴っ飛ばしているダイバー達をたまに見かけます。

Nさんのように経験本数は少なくても、器材の取り扱い潜降中性浮力浮上速度は勿論、他のダイバーことも、毎ダイブ意識しながらダイビングしている方もいます。

Nさん、コースを通しスキルもメンタルも一歩前進しました!

ご家族でダイビングを楽しむ日も近いですね!
また遊びに来て下さい!

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