バリ島ヌサペニダでマンタと潜る!ベストシーズン・遭遇率・初心者も安心のコツ

バリ島ヌサペニダのマンタポイント完全ガイド

「バリ島でマンタと一緒に泳ぎたい!」

ダイバーはもちろん、シュノーケリングで海を楽しみたい方にとっても、マンタとの出会いは一度は憧れる体験ではないでしょうか。

その夢を叶えられる場所が、ヌサペニダ島の南部にある「マンタポイント」です。

ここは世界でも数少ない、一年を通して高い確率で野生のマンタと出会える場所として知られています。

・本当にマンタは見られるの?
・初心者でも大丈夫?
・いつ行くのがベスト?
・シュノーケリングとダイビングはどちらがおすすめ?

初めて訪れる方にとっては、気になることも多いと思います。

私はバリで潜り始めて30年、ガイド歴は16年になります。
これまでヌサペニダで数え切れないほどのマンタとダイビングをしてきましたが、巨大なマンタが目の前に現れる瞬間は今でも特別です。

この記事では、マンタポイントの特徴や遭遇率、ベストシーズン、海況、初心者向けの注意点まで、現地ガイドの視点から詳しくご紹介します。

マンタポイントでの一日が、より安心で思い出深い体験になるよう、実際の経験をもとにお伝えしていきます。

目次

バリ島ヌサペニダの「マンタポイント」とは?

マンタポイントの水中マップ、バリ島ヌサペニダ
マンタポイント水中マップ(イメージ)

マンタポイントは、バリ島沖にあるヌサペニダ島の南部に位置するダイビングスポットです。

サヌールからスピードボートで約40〜50分。切り立った断崖の下に広がるこのエリアは、一年を通して高い確率でマンタを観察できることで知られています。

マンタポイントの最大の特徴は、マンタたちが定期的に訪れる「クリーニングステーション」が複数存在することです。
(クリーニングステーションとは、小魚たちがマンタの体についた寄生虫を掃除する場所)

「海のスパ」のような場所なんですね (吹き出し)

📌 クリーニングステーションの仕組みについて詳しく知りたい方はこちら

ヌサペニダに生息するナンヨウマンタには、このクリーニングステーションを繰り返し利用する習性があります。
そのため、マンタポイントではマンタが集まる様子を高い確率で観察することができます。

なお、ヌサペニダには「マンタポイント」と「マンタベイ」という2つのマンタスポットがあります。
ダイビングでマンタを見に行く場合は、遭遇率の高いマンタポイントへ向かいます。
また、ダイビングボートで行うシュノーケリングツアーでも、多くの場合はマンタポイントを利用しています。

📌「ナンヨウマンタ」について詳しく知りたい方はこちら

【ガイドの視点:バリで潜って30年】

バリで潜り続けて30年、ガイド歴も16年になりますが、マンタがクリーニングステーションへやって来る瞬間は今でもつい見入ってしまいます。特に複数のマンタが同じ岩場の周りを旋回している時は、「今日は当たりだな」と感じる瞬間です。

本当にマンタは見られるの?実際の遭遇率は?

「本当にマンタは見られるの?」
と気になる方もいると思います。

結論から言うと、マンタは野生生物ですので100%とは言えません。しかし、私たちの経験では年間を通した遭遇率は95%前後です。

マンタポイントは外洋に面しているため、風や波の影響を受けやすいポイントです。
海況によっては波が高くなることもあり、ごく稀に安全上の理由からポイントへ行けない日もあります。

また、マンタポイントへ行けたからといって、毎回同じように見られるわけではありません。

クリーニングステーションで50分近く待ち、最後にようやく1枚のマンタが現れる日もあれば、複数のマンタが列をなして現れる「マンタトレイン」に出会える日もあります。

📌 マンタトレインについて詳しく知りたい方はこちら

【ガイドの視点:毎回違うのがマンタの面白さ】 

マンタポイントへ向かう朝は、今でも少しワクワクします。
今日は何枚見られるだろう。どんな行動を見せてくれるだろう。
同じ海でも、同じマンタダイビングは一度としてありません。

マンタのベストシーズンと海況

ヌサペニダではマンタは一年中見ることができますが、季節によって海況や水温に違いがあります。
特に7月以降は水温が下るので、「暖かい海でマンタを見たい」という方には、4月~6月頃がおすすめです。
マンタの遭遇率が高く、水温も比較的暖かいため、快適にダイビングを楽しめます。

項目乾季(4月~10月)雨季(11月~3月)
海況波やうねりの影響を受けやすい比較的穏やか
水温22~26℃前後
※特に7月以降(要防寒対策)
26~28℃前後(快適)
透明度10~15m前後10m前後
(5mぐらいの日も)

【ガイドの視点:乾季の冷たさはマンボウのチャンス】

乾季のヌサペニダは、マンタだけでなく、マンボウとの遭遇が期待できる季節でもあります。 この時期は深海から冷たい水が押し上げられ、水温が20〜23℃前後まで下がることがあります。正直、ダイバーにとって水中はかなり冷たく感じます。 しかし、この「冷たさ」こそが、普段は深海にいるマンボウをクリーニングステーションまで運んでくるスイッチになるのです。運が良ければ、同じ日にマンタとマンボウ、両方に出会えることもあります。 

📌ヌサペニダのマンボウシーズンについて詳しく知りたい方はこちら

寒さはありますが、それ以上の魅力があるのが乾季のヌサペニダです。 寒がりな方は、厚手のウェットスーツやフードベストを準備してください。しっかりと寒さ対策をして、乾季ならではのヌサペニダの海を楽しんでください。 

📌バリ島ダイビングのベストシーズンについて詳しく知りたい方はこちら

マンタポイントの「透明度」と海の色

マンタポイントは、他のダイビングスポットと比べると、通常、透明度は決して高くありません

 その理由は、マンタたちの主食であるプランクトンが非常に豊富だからです。

潮の流れとともに栄養が運ばれてくるため、海が緑色っぽく見える日もあります。透明度は10~15m前後の日が多いですが、雨季は5m前後まで下がることもあります。 

【ガイドの視点:透明度よりマンタの数】 

「青い海を期待していたのに、ちょっと緑っぽい?」と、初めて潜った方は驚くかもしれません。
でも、この緑色こそが、マンタを惹きつけています。透明度だけで見れば、バリ島にはもっと青くてきれいなポイントもあります。

それでも世界中のダイバーがマンタポイントを訪れるのは、高い確率でマンタに出会えるからです。
私たちガイドも、「透明度は普通だけどマンタがたくさんいる日」は、とても良い日だと思っています。

初心者でもマンタとダイビンはできる?

結論から言うと、初心者の方でも十分に楽しめます

実際、当店では体験ダイビングの方から、ライセンスを取得したばかりの方、久しぶりのダイビングとなるブランクダイバーの方まで、多くの方がマンタとの出会いを楽しまれています。

また、ヌサペニダ周辺のダイビングポイントの中でも、マンタポイントは比較的潜りやすいポイントです。クリーニングステーションも浅い場所にあるため、初心者の方でもマンタを観察しやすい環境が整っています。

ただし、ヌサペニダでのダイビングはマンタポイントだけではありません。

一般的なファンダイビングでは1日に3本潜るため、マンタポイントに加えて他のポイントでもダイビングを行います
ポイントによっては流れがあったり、水深が深かったりする場合もあるため、より快適に楽しむにはある程度の経験があった方が有利です。

📌ヌサペニダにはマンタポイント以外にも人気のダイビングスポットがあります。
各ポイントの特徴については詳しく知りたい方はこちら

経験本数が少ない方やブランクがある方は、事前にお知らせください。
当日の海況やご経験に合わせて、無理なく楽しめるようご案内いたします。

📌日本語で少人数制ダイビングショップを選ぶポイントはこちら

【ガイドの視点:酔い止めは忘れずに】 

初めての方からは、「思ったより近くで見られた!」「想像以上の迫力だった!」という声をよくいただきます。

中には、「シュノーケリングよりダイビングの方が、落ち着いてじっくり見られて楽だった」
と感じる方も少なくありません。

ただし、マンタポイントへ行く際にひとつだけ強くお伝えしたいことがあります。
それは、酔い止めを忘れないことです
マンタポイントまではサヌールからボートで40〜50分ほどかかり、海況によっては大きく揺れる日もあります。

実際に、ポイントへ到着する前に船酔いになってしまい、ダイビングをスキップせざるを得なくなった方もいらっしゃいます。せっかくのマンタダイビングを万全の状態で楽しむためにも、船酔いが心配な方はもちろん、普段あまり酔わない方も酔い止めを準備しておくことをおすすめします。

シュノーケリングとダイビング、どちらがおすすめ?

マンタポイントでは、シュノーケリングでもダイビングでもマンタを見ることができます。
どちらにも魅力がありますが、楽しみ方は少し異なります。

比較項目シュノーケリングダイビング
必要な資格不要ライセンス不要
(体験ダイビングの場合)
観察スタイル水面から泳いで観察
(素潜りも可能)
水中でじっくり観察
視点マンタを上から見ることが多いマンタを下から見上げられる

【ガイドの視点:シュノーケリングは意外と体力を使う】 

シュノーケリングは気軽に参加できるのが魅力ですが、マンタポイントでは意外と体力を使います。
水面にうねりがあったり、小さな波が立っていたりすることも珍しくありません。慣れない環境で浮き続けながら移動するのは、初めてシュノーケリングをする方にとっては少しチャレンジングに感じることもあります。

一方で、水面は波立っていても、水中に入ると意外と穏やかな日もあります。

そのため、「泳ぐのが少し不安」「できるだけ落ち着いてマンタを見たい」という方には、体験ダイビングの方が向いている場合もあります。

また、ダイビングをされる方でも、最終日は飛行機搭乗までの減圧時間を考慮して潜ることができません。
そのため、最終日はシュノーケリングに参加してマンタを見に行く方も多くいらっしゃいます。

マンタが頭上をゆっくりと通り過ぎる姿を下から見上げるのはダイビングならではの魅力ですが、手軽に楽しめるシュノーケリングにも十分な魅力があります。

ご自身の経験や旅行日程に合わせて選ぶのがおすすめです。

📌バリ島でシュノーケリングを楽しめる場所を詳しく知りたい方はこちら

ブラックマンタは見られる?

世界的には珍しいブラックマンタですが、ヌサペニダでも観察されています。
普通のナンヨウマンタと比べると数は圧倒的に少なく、ダイバーにとっては憧れの存在です。

毎日見られるわけではありませんが、運が良ければマンタポイントで出会えることもあります。

📌 ブラックマンタついて詳しく知りたい方はこちら

✨【ガイドの視点:ブラックマンタは特別な存在】

ブラックマンタを初めて見たお客様からは、「本当に真っ黒なんですね!」と驚かれることがあります。
普段見慣れているナンヨウマンタとはまったく違う雰囲気があり、水中で現れるとひときわ存在感を感じます。

マンタポイントを上手に楽しむコツ

せっかくマンタポイントへ行くなら、少しだけコツを知っておくと、より安全に、そして快適にマンタとの出会いを楽しむことができます。

マンタを見つけても追いかけない

マンタが現れると、つい近づきたくなってしまいます。
しかし、マンタを追いかけると離れてしまうことも少なくありません。
クリーニングステーション付近で静かに待っていると、マンタの方から近くを通ってくれることもあります。

中性浮力を意識する

マンタに夢中になると、知らないうちに浮上してしまったり、逆にリーフへ近づきすぎてしまったりすることがあります。マンタポイントは比較的浅い場所で観察することも多いため、中性浮力を意識しながら落ち着いて観察することが大切です。

ガイドを見失わない

マンタポイントは広く開けた地形が特徴です。
マンタを見ているうちに、気付けばグループから離れていたということがないように。

特に複数のマンタが現れた時は夢中になりやすいため、定期的にガイドやバディの位置を確認しましょう。
また、マンタポイントは人気のダイビングスポットのため、水中に多くのダイバーがいることもあります。

水中ではみんな同じような器材を身に着けているため、気付いたら別のチームについて行っていた、ということも実際にあります。

エントリー前に、ガイドやバディのフィンやマスクの色、器材の特徴などを確認しておくと安心です。

サージ(うねり)に逆らわない

ヌサペニダの他のポイントのような強い流れは少ないですが、うねりが入る日もあります。
うねりがある日は無理に泳ごうとせず、呼吸を整えながらリラックスして動く方が疲れません。

【ガイドの視点:マンタは追いかけない】 

30年近くマンタポイントで潜ってますが、マンタをじっくり観察できる人ほど、実はあまり泳ぎません。マンタが現れると、つい近づきたくなりますが、追いかける必要はありません。 

マンタは好奇心旺盛な生き物。追いかけなくても、マンタがやって来る場所で静かに待つ。
それが、マンタポイントを一番楽しむコツだと思っています。

バリ島でマンタと特別な体験を

マンタとの出会いは、同じ日が二度とありません。

1枚だけゆっくり現れる日もあれば、複数のマンタが目の前を旋回する日もあります。
だからこそ、多くのダイバーが何度もヌサペニダを訪れるのでしょう。

マンタポイントは、初心者からベテランダイバーまで楽しめるヌサペニダを代表するダイビングスポットです。

季節によって水温や海況に違いはありますが、一年を通してマンタとの出会いが期待できます。

シュノーケリングでもダイビングでも楽しめますので、ご自身の経験や旅行日程に合わせて選んでみてください。
しっかりと準備をして、ヌサペニダでしか味わえないマンタとの特別な時間を楽しんでください。

📌 一人での参加を検討している方はこちら

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