ダイバーだから出来る!環境問題・サステナブルな社会への取り組み

Project aware ダイバーができる10のこと
目次

「環境に優しいダイバー」=「サステナブルな社会への取り組み」

環境に優しいダイバーになろう!

ダイバーは「水中環境の大使!」 

多くのダイバーが「海の環境問題」に関心をもち美しい海を未来に残す活動をしてます!

世界中で「サステナビリティ」が大きく注目され、多くの企業が「環境、社会、経済活動」の面で将来へ持続可能な経営の取り組めを勧めています。

我々も日常生活の中で①ゴミの分別をしたり ②食品ロスを減らしたり ③プラスチック製品の使用を減らしたり ④電気や水の省エネをしたり ⑤出来る限りフェアートレードの商品を購入したり etc …. などでサステナブルな社会への貢献をしてます。

環境に優しい日焼け止め」を使用しているダイバーさんも増えてますよね。

ところで、「サステナビリティ」って何ですか?

ここで言う「サステナビリティ」とは、「短期的な利益や一時的な快適を追い求めるのでは無く、現在のニーズを満たしながら、次世代に渡って持続可能な地球のあり方を残す」という意味

海の環境問題」に取り組んで、「美しい海とその感動」を次世代まで残すってことだよね!

環境に優しダイバーになろう!

ここでは、プロジェクトAWAREが推奨する①「海の惑星を守るためにダイバーが出来る10のこと」と、②プロジェクトAWAREが行った2019年のサーベイの結果をお伝えします。

10年後も20年後も、その先ずっと「美しい海を残すため」
プロジェクトAWAREがダイバーに推奨する「海の惑星を守るためにダイバーが出来る10のこと(PADI PDF)」

  1. 浮力の達人になりましょう
  2. 良いお手本になりましょう
  3. “とる”のは写真だけ、置いてくるのは泡だけ
  4. 水中の生物を保護しましょう
  5. ゴミを出さないことを実践しましょう
  6. シーフードの選択に責任を持ちましょう
  7. 行動を起こしましょう
  8. エコ・ツーリストになりましょう
  9. 二酸化炭素排出を少なくしましょう
  10.  寄付や基金に協力しましょう

身近なことでは

水中写真を撮る時、水中生物に触れたり、フィンでサンゴを蹴ってしまったり、こんなダイバーをたまに見かけます。その時、満足な写真が撮れたのしても、ダイバーに驚かされた魚達やフィンで蹴られたサンゴはどうなってしまうのでしょうか? 想像してみてください。

地元で取れた季節の食材を購入したり、ペットボトルの使用を減らすことでカーボンフットプリントを減らすことができます。

プロジェクトAWARE max dive

2019年プロジェクトAWARE「Dive Against Debris活動報告書」

プロジェクトAWAREがまとめたサーベイ結果によると、現在、世界120か国、85,000人のダイバーがDive Against Debris活動に参加しています。

Dive Against Debris活動とは、ダイバーが海洋ゴミの回収活動を行い、その活動データをプロジェクトAWAREに報告。報告さえたデータはプロジェクトAWAREによって集計され、海を保護する為の世界的な活動に活用されます)

2019年にダイバーからの挙げられた活動データの数は前年比35%増加。
参加者を国別で見ると、1.アメリカ522件(世界に占める割合16.24%)、2.インドネシア272件(8.46%)、3.タイ215件(6.69%)

Debris(海洋ゴミの収集)で断トツに多かったのがプラスチック製品(全体の63%)。
続いて、メタル製品17%、ガラス&セラミック7%、衣類4%、その他紙類、木材などなどです。

「2019年Dive Against Debris活動報告書」の上位10項目

  1. プラスチックの釣り糸 10.98%
  2. プラスチック片 10.85%
  3. 飲料水のペットボトル(2リットル以下)6.27%% 
  4. 金属製釣り具(ルアー、フック)5.99%
  5. プラスチックの食品トレイ 5.48%
  6. プラスチックの食品袋(ビニール袋)5.08%
  7. 飲料水のガラスボトル 4.9%
  8. プラスチックのナイフ、カップ、スポーン、フォーク 3.48%
  9. ガラス&セラミック方 2.44%
  10. 飲料水のアルミ缶 1%

※参考:2019 Impact Report

2011年~2019年間のデータと比較すると、プラスチック片、ペットボトル、プラスチックの食品トレイ、ビニール袋、プラスチックカップなのが全体に占める割合に大きな変化はみられません。それだけ、世界中でプラスチック製品の海洋ゴミが増加していることを示しているのではないでしょうか?

ビーチのゴミ

ビーチで回収されたゴミと水中で回収されたゴミの種類

もう一つ興味深いデータは、「海岸沿いで回収かれたゴミと海底で回収されたゴミ」の調査結果。

2011年~2018年の間、International Coastal Cleanup(ICC)とProject AWAREが海岸沿いのゴミと海底のゴミの調査を行った結果、海底で見つかった最も一般的なものは、釣り糸、プラスチック片、金属缶、プラスチック飲料ボトル、ガラス瓶、食品包装紙、ロープ、ビニール袋、建設廃棄物でした。

海岸沿いでは、タバコの吸い殻、プラスチック片、食品包装紙、プラスチック飲料ボトル、ペットボトルのキャップ、シンタクチックフォーム、プラスチックバッグ、金属缶、ガラスボトルが含まれます。

ビーチのゴミ、たばこの吸い殻

恐ろしいことに「タバコの吸い殻」は流れてしまうので水底では見られませんでしたが、釣り糸やビニール袋は陸と水中の両方で同等の量で見つかりました。

※資料:Sink or Swim: Mismatch Between Land and Seafloor Debris Revealed in Global Study

巨大な海に占めるサンゴ礁の割合はわずか0.1%

水は、地球表面積の70%以上を占め、太平洋だけで、すべての陸地を合 わせた面積の1.25倍あります。 

サンゴ礁は多種多様な生物の棲みかとなってますが、サンゴ礁の占める総面積は28万4300平方キロメートル、総海洋面積の約0.1%しかありません。(これは、アメリカのネバダ州やエクアドルと同じ広さ。ちなみに日本の面積は37万7975平方キロメール)

世界には2万1千種以上の魚がいます。そのうち4千種以上がサンゴ礁でみられるんです。

バリ島ヌサペニダ、ウミガメ

ちなにみ、抜群の透明度とサンゴ礁で人気の高いバリ島ヌサペニダ周辺(ペニダ島、レンボンガン島、チュニガン島)は海洋保護地区に指定されていて、面積にして20,057ヘクタール内に298種のサンゴと、そこを住処とする576種の魚達(Reef Fish)が生息しています。

現在、海に流入するゴミのおよそ70%が海底に沈んでいると推定されており、非常に大きな問題となっています。小さなことから始め、海の豊かさを守っていこう!

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