バリ島でダイビングインストラクターになる|海外でIDCを受けるメリット

PADI IDC(インストラクター開発コース)は、ダイビングインストラクターを目指すための大きなステップです。
正直にお伝えすると、IDCは決して楽なコースではありません。
ダイブマスターまでに培ってきた知識やスキルを、「どう生徒へ伝えるか」「どう教えるか」という、“教える側”の視点で考えていく必要があります。
「自分ができる」から、「人に教えられる」へ。
立場を変え、限られた期間の中で学ぶことは山ほどあります。
だからこそ、IDC受講には「環境」選びが重要です。
IDCは、日本国内だけでなく、「海外で受講する」という選択肢もあります。
では、あえて「バリ島」でIDCやIE(インストラクター試験)を受けることには、一体どんなメリットがあるのでしょうか?
バリ島でPADI IDCを受けるメリット
PADI IDCは、日本国内でもさまざまなスタイルで開催されています。
・普段お世話になっている地元のダイビングショップ
・仕事を続けながら週末ごとに通う都市型ショップ
・沖縄など国内リゾートでの短期集中型
など、それぞれに違った良さがあります。
その中で、あえてバリ島でのIDCを選ぶ方には、海外開催ならではのメリットがあります。
一番の魅力は、海外リゾートならではの開放的な空気感の中で、日本の日常から離れられることかもしれません。
バリ島のIDCは短期集中型での開催が多いため、日々の忙しさを忘れて、ダイビングや講習に集中しやすいことも特徴のひとつです。

中には、バリ島でさまざまなダイビングスタイルや海況を経験しながらダイブマスターコースを受講し、そのままIDCへ進む方もいます。
短期間で継続して学べるため、ダイブマスターコースで身につけたスキル感覚や知識を維持したまま、IDCへ入りやすいというメリットもあります。
当店では、基本のスケジュールとして約10日間の日程でIDCを開催しています。
ただ、毎回まったく同じスケジュールで進めるわけではありません。
IDC参加者が決まった後は、候補生全体の経験やスキルレベルを確認しながら、その回ごとにスケジュールを組み立てています。
さらに、バリ島は雨季と乾季こそあるものの、一年を通してダイビングや講習ができるのも特徴です。
そのため、季節を大きく気にせずIDCやIEの日程を組みやすいことも、バリ島でIDCを受けるメリットかもしれません。
もちろん、海外だからこその不安や大変さもあります。
ただ、「日本以外で学ぶ」という経験そのものが、新しい価値や働き方を知るきっかけになる方もいます。
もし、これからIDCをどこで受けようか考えているなら、“バリ島で受講する”という選択肢も、視野に入れてみるのも良いかもしれません。
短期集中で“ダイビング漬け”になれるメリット

バリ島でのIDCは、短期集中型で開催されることが多く、限られた期間の中で一気にインストラクターレベルを目指していきます。
週末型の場合、仕事を続けながら学べるメリットがある一方で、毎回「前回の感覚を思い出す」ところから始まる場面もあります。
一方、短期集中型では毎日継続して練習できるため、水中スキルやプレゼンの感覚を維持しやすいと感じる方もいます。
もちろん、スケジュールに余裕があるわけではありません。
学科講習、プレゼン練習、水中スキルの確認など、毎日やることは多く、気付けば朝から夜までダイビングのことを考えている日々になります。
ホテルへ戻ってからも、その日の復習や宿題、翌日に向けた予習を行うことも多く、まさに“ダイビング漬け”の毎日です。
ただ、その分、頭の中が自然と“IDCモード”に切り替わっていきます。
昨日できなかったことを修正し、また次の日に挑戦していく。
こうした積み重ねを短期間で集中して行えることは、短期集中型IDCの大きな特徴かもしれません。
最初から完璧にできる必要はありません。
IDC期間中に多くの失敗や課題を経験しておくことで、実際の試験でも落ち着いて対応できるようになっていきます。
むしろ、最初から「完璧にできる人」だけが集まる場所ではありません。
ダイブマスターまでに身につけてきた知識やスキルを、何度も修正や練習を重ねながら、インストラクターレベルまで磨き上げていく時間です。
最初は難しく感じていたプレゼンやデモンストレーションも、続けていく中で、少しずつ身体に入ってくる感覚があります。
また、候補生同士で教え合ったり、お互いにアドバイスをしながら一緒に乗り越えていく時間も、IDCならではの経験です。
忙しく大変な毎日ではありますが、同じ目標に向かって集中して過ごした時間は、後から振り返ると強く印象に残ることも少なくありません。
実際、今回参加された候補生の中には、
「IE終了後もしばらく、サヌールのビーチでブリーフィングをしている夢を何度か見ました」
と話していた方もいました。
それだけIDC期間中は、毎日頭の中が“IDCモード”になっていたのかもしれません。
IE本番に近い環境で経験を積める

バリ島でIDCを行う特徴のひとつは、IE(Instructor Examination)本番を意識しながら練習を積み重ねられることです。
IDC中は、IEで実際に使用するポイントで、オープンウォータースキルの練習を行います。
海は毎日まったく同じコンディションではありません。
流れの強さや波の入り方、水面の状況など、その日の海況によって環境は少しずつ変化します。
もちろん、安全面を考慮しながら進めていきますが、候補生たちも、その日の海況に合わせて落ち着いて対応する経験を少しずつ積み重ねていきます。
また、IDCでは単に自分がスキルをできるかだけでなく、
「どう見せるか」
「どこに注意が必要か」
など、“教える立場”として海を見る視点も大切になってきます。
そのため、海況に合わせながら安全にスキルを実施する考え方や、周囲への配慮も自然と身についていきます。
同じ環境で繰り返し練習を重ねることで、IE本番でも普段通りの感覚で臨みやすくなる方も少なくありません。
海外環境で学ぶ経験

バリ島でIDCやIEを受ける魅力のひとつは、日本とは少し違う環境の中で学べることかもしれません。
街中では英語が飛び交い、ダイビングショップにはさまざまな国のダイバーが集まります。
そんな海外リゾートならではの環境で過ごしていると、自然と普段とは違う刺激を受ける場面も増えていきます。
当店のIDCは基本的に日本人向けに行っているため、講習中は日本語でしっかり学ぶことができます。
一方、最終試験となるIE(Instructor Examination)では、多国籍な候補生が集まり、国際的な雰囲気の中で進行していきます。
試験中は英語で説明が行われるため、最初は緊張する方も少なくありません。
また、参加人数や国籍構成も毎回同じではなく、時期によってはアジア圏の候補生が中心になるケースもあります。
ただ、「海外IDC=英語が完璧でないと無理」というわけではありません。
当店では、言葉に不安がある方向けに、IE期間中の通訳サポートも行っています。
実際に海外でIDCやIEを経験したことで、
「もっと英語を勉強してみたい」
「海外で働くという選択肢もあるのかもしれない」
と感じる方がいるのも、自然なことなのかもしれません。
PADI IDC参加前に準備しておきたいこと
IDCでは、新しいことをゼロから学ぶというより、ダイブマスターまでに習得してきた知識やスキルの“総決算”に近い部分があります。
そして、すでに身につけているプロレベルの知識やスキルを、「どう生徒へ伝えるか」「どう教えるか」を学んでいく場所でもあります。
そのため、IDC参加前にダイブマスターまでの内容をある程度復習しておくことで、コース中の理解度や余裕も大きく変わってきます。
特に、
- IDC eラーニングの完了
- ダイブマスター理論の復習
- RDP/eRDPMLの復習
- OWDスキルの手順確認
- ロープワーク
- 水中コンパスナビゲーション
- 自分の器材のメンテナンス確認
などは、事前に見直しておくと、IDC中もスムーズに入りやすくなります。
IDCでは、丸暗記ではなく「理解する」ことが大切
当店では、物理・生理・器材などの学科部分についても、単に答えを丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を理解できるまで繰り返し学んでいきます。
IDCでは、知識を覚えるだけでなく、それを“相手に分かりやすく伝える”力も求められます。
そのため、単なる暗記ではなく、内容を根本的に理解していることが大切になってきます。
IDCでは、
- 限定水域(ブリーフィング・デブリーフィング)
- オープンウォーター(ブリーフィング・デブリーフィング)
- 知識開発プレゼンテーション
の仕方など、人前で話す練習も行います。
最初は難しく感じるかもしれませんが、それぞれには基本となる流れや組み立て方があります。
内容をしっかり理解したうえで練習を重ねていくことで、徐々にプレゼンの流れも身についていきます。
また、人前で話すことに慣れていない方の場合は、プレゼンテーション練習を繰り返しながら、少しずつ自信をつけていきます。
実際、IDCを通して身につく「分かりやすく伝える力」は、インストラクターとしてだけでなく、さまざまな場面でも役立つスキルかもしれません。
IDCは一度に全て受けなくてもOK
PADI IDCは、アシスタント・インストラクター(AI)コースと、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)プログラムの2つで構成されています。
そのため、時間的に余裕がない場合は、IDCを一度にすべて受講するのではなく、段階的に進めることも可能です。
例えば、先にAIコースまで修了し、後日あらためてIE(Instructor Examination)のスケジュールに合わせてOWSIコースへ進む、という形を選ぶ方もいます。
特に日本では、長期休暇を取りづらい方も少なくないため、休みを分けながら進められることは、ひとつのメリットかもしれません。
実際、今回参加した候補生の中にも、そのスタイルで参加された方がいました。
その方は数年前にAIコースを修了していましたが、今回は復習も兼ねて、OWSI部分だけでなくIDC全体のトレーニングに参加されました。
時間にも余裕があったため、苦手なスキルを集中的に練習しながら、筆記試験やプレゼンテーションに向けた準備にも、じっくり取り組むことができました。

また、すでにAI資格を取得していたため、インストラクターの監督下で、実際のオープン・ウォーター・ダイバーコースをサポートしながら、実践的な経験を積む機会もありました。
IDCは決して簡単なコースではありません。
だからこそ、自分のスケジュールや準備状況に合わせながら、無理なく段階的に進めていくという考え方も、ひとつの方法だと思います。
インストラクターを目指す理由は人それぞれ

IDCへ進む理由は、人によって本当にさまざまです。
「海を仕事にしたい」
「もっとダイビングを深く学びたい」
「人に教えられるレベルまで成長したい」
「海外で働いてみたい」
そんな目標を持って参加される方もいます。
また、将来的な“第二の人生”や、新しい働き方・生き方を考える中で、IDCへ進む方も少なくありません。
中には、現在の仕事を続けながら、週末や長期休暇を利用してダイビングインストラクターとして活動している方もいます。
一方で、
「ダイビング仲間の中に、一人くらいインストラクターがいた方が安心かな」
というような、比較的軽いきっかけからIDCへ進む方もいます。
実際、自分自身も最初はそんな感覚に近かったと思います。
当時は東京の外資系金融機関で、20年間働いていました。
仕事自体にはやりがいもあり、自分に向いているとも感じていました。
ただ、長く続ける中で、
「自分には何が残るのだろう」
と考えることも少しずつ増えていったように思います。
もちろん、当時はまさか自分がバリ島でダイビングインストラクターとして働くことになるとは思ってもいませんでした。
ただ、海外でIDCやIEを経験したことで、新しい環境や働き方、人との出会いなど、それまでとは違う世界が少しずつ広がっていったように思います。
PADIインストラクターとしてのストーリーはここから始まる
私自身、これまでさまざまなダイビング講習を受けてきました。
その中でも、特に記憶に残っているのは、オープン・ウォーター・ダイバーコースとIDCです。
ダイブマスターコースは、正直、当時はただただ大変だった記憶の方が強かったように思います。
一方、OWDコースには「初めて海の世界へ入った感動」があり、IDCには、「教える側」へ進んでいく実感と、何とも言えない達成感がありました。
IDCは決して楽なコースではありません。
知識開発やプレゼン練習、水中スキルの確認など、短期間の中で多くのことを学び続ける時間になります。
ただ、その分、毎日ダイビングに向き合いながら、自分自身の成長を実感できる時間でもあります。
そして、IEに合格し、晴れてインストラクターになったとしても、もしそれを仕事にしていくのであれば、そこはまだスタートラインなのかもしれません。
実際の現場では、毎日違う海があり、違うゲストとの出会いがあります。
その中で、新しい自分を発見したり、ゲストの笑顔に励まされたりしながら、インストラクターとしての経験は少しずつ積み重なっていきます。
だからこそ、IDCは単なる資格取得ではなく、“これから続いていくストーリーの始まり”なのかもしれません。
これからIDCやIEをどこで受けようか考えているなら、“海外で受講する”という選択肢も、ひとつの可能性として考えてみませんか?
もし、これからバリ島でIDCやIEを受けようと考えている方は、滞在先選びも大切なポイントのひとつです。
当店では、IDC期間中の滞在先として、ダイビングエリアへのアクセスや生活のしやすさから、サヌール滞在ををおすすめしています。
バリ島での滞在先や生活環境、物価、IDC期間中の過ごし方などについても、事前にご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
