バリでレスキューダイバーになった!
バリ島でレスキュー・ダイバーコースに挑戦
PADIレスキュー・ダイバー・コースにチャレンジしたのは、ベテランダイバーのHさん。
「これからダイビングを続けて行く上で、もっとダイビングのスキルを磨きたい!」と思われました。
「ダイビングとトラブル」について考え、一歩踏み出しレスキュー・ダイバーコースに参加されました。
安全ダイビングに大切なのは、
●トラブルが起きても冷静に対処できる知識とスキルを備える事
●トラブルを未然に防ぐ能力を身につける事
コースの内容を含め、Hさんのレスキューダイバーコースの様子をご紹介します!
レスキュー・ダイバーコースの参加条件と流れ
レスキュー・ダイバーコースの参加条件は?
- 年齢:レスキュー・ダイバーコースは12歳以上
- 条件:PADIアドバンス・ダイバー 又はアドベンチャー・ダイバーでナビゲーション・ダイブを行ったダイバー
- EFR(エマージェンシー・ファースト・レスポンス)プログラムの修了者
EFRはレスキュー・ダイバーコースと一緒にできる?
EFRとレスキューダイバーコースのパックで参加できます!
Hさんの『3日間レスキュー・ダイバーコース』ご紹介
日本でレスキューダイバーコースのマニュアルを読み学習してきました。
バリ島では「EFR+レスキュー・ダイバーコース」を行いました
【3日間「EFR+レスキュー・ダイバーコース」のスケジュール】
1日目:クラスルームでビデオを見た後、事前に学習して頂いたナレッジリビューの確認と最終テスト。
その後EFR
2日目:プールでレスキュー練習
3日目:海でシナリオレスキュー
レスキュー・ダイバーコース1日目:クラスルーム
初日はレスキュー・ダイバーコースのビデオを見たあと、学科の復習とファイナルテスト。
Hさん、日本でしっかり勉強してきた成果がありました。
学科の復習もファイナルテストもなんなりと終了。
EFR
EFRコースでは、心停止など生命にかかわる緊急時のケア(一次ケア)と、生命にかかわらないケガや病気のケア(二次ケア)について学び、現実的なシナリオを作り練習。
- 「一次ケア」では、主にCPR(心肺蘇生法)を中心にコースが展開され、人形を使ってCPRの練習。
また、AEDのデモ機を使用し、シミレーションをしながら、AEDの使用方法なども練習。 減圧障害のファーストエイドで有効な、酸素供給機の設定方法や、酸素供給の仕方を練習。 - 「二次ケア」では、ケガや病気の対応であるファーストエイド(応急手当)を学び、練習。
傷口の手当や、三角巾の使い方なども練習します。
初日、コース終了したのは午後7時を過ぎ、かなり長い時間クラスルームで頑張りました!
レスキュー・ダイバーコース2日目:プール
2日目はプールで講習:かなり盛沢山でガッツリです
朝8時、プールに到着。
マスターする課題が山盛りです!
それにしても、プールの水が冷たい。寒い。太陽も顔をだしてくれない・・・
まずは、セルフ・レスキュースキルの復習
- 足のつりを治す
- 水面に出たらオーラルでBCDを膨らませるかウエイトを捨てて浮力を確保する
- 気道のコントロールをする
- バックアップ空気源の使用
その後、10項目の課題をじっくり練習
- 疲労ダイバーのアシスト
- パニックダイバーのレスキュー
- ボートの上や浜から水面でトラブルを起こしている人の救助のシミレーション
- 水中でトラブル(疲労ダイバー、パニックダイバー、エア切れなど・・・)に遭遇しているダイバーのアシスト
- 行方不明ダイバーの捜索
- 水中で反応がないダイバーを浮上させる
- 水面で反応がないダイバーのアシスト。. 効果的なレスキュー呼吸をしながら、ダイバーを曳行し、器材(事故者と救助者)を取り外す方法をデモンストレーションする。
- 反応のないダイバーのエキジット
- ファーストエイドと酸素供給。
- 水面で反応のない(呼吸していない)ダイバーに浜/ボートから対応
この10項目に加え、今日は水中でシグナル・フロートの上げ方もプールでじっくり練習しました。
通常のファンダイブではダイビングガイドがシグナルフロートを上げますが、水中でシグナルフロートの上げ方をマスターするのはとても大切です!
エア切れダイバーにバックアップ空気源(オクトパス)を渡すスキルは何度も練習。
Hさん、オクトパスを逆に渡してしまうハプニング。
パニックダイバーのアシスト方法の練習は、パニックダイバー役がかなり大胆にパニックダイバーを演じてくれたので、ここで一気に体がポカポカになった。
朝8時から始まり、全部終了したのは4時。
かなりじっくり1つ1つのスキルを練習しました。
納得いくまで練習しよう!
レスキューコース3日目:海洋実習
3日目はパダンバイでレスキューシナリオ練習
1本目はダイビングスポット「ジュプン」
水温27度。波無し、流れ無し、透明度15mオーバー
昨日のプールは何だったんだ!って思えるぐらい水中はポカポカ
昨日プールで行ったスキルを様々なシナリオをシミレーションしながら練習していきます
- 行方不明になったダイバーを捜索し、水面に引き上げる
- 反応がなく、意識のないダイバーを水面でのレスキュー呼吸、しながら曳行、器材の取り外しをする。
- パニックダイバーのアシスト。
- 疲労ダイバーのアシスト
- 意識のないダイバーを安全に浮上させる
など
どのスキルもびっくりするぐらいスムーズにできました。
ただ、焦りからか? ここでもまたオクトパスを逆に渡してしまう・・・
疲労ダイバーアシストの練習や、水面でレスキュー呼吸しながらの曳行と器材外しはかなり息が上がってしましたね。今日は全く波がなく穏やかでよかったです。
時間はかかりましたが、じっくりとほぼ全てのスキル完了!
2本目はダイビングスポット「ビアストゥガル」
水温27度、流れ無し、透明度15オーバー
レスキュー・コース最後は、より実践的な練習。
ファンダイビング型式をとり、その中でダイバーのトラブルを発見してアシストします。
事前にシナリオを伝える事なく、Hさんは水中で突然疲労ダイバーに遭遇したり、足をつったダイバーに遭遇したり、エア切れダイバーに遭遇したりし、その都度、適切な対応をしていきます。
いつ何が起こるか分からないシナリオの中、しっかり対応出来ました!
今日はエア切れダイバーにオクトパスを逆に渡すこともなく、100発100中完璧!
これで、かなり自身がつきました!
おめでとう!
祝・レスキューダイバー
3日間、本当にお疲れ様でした!
レスキューダイバー!おめでとうございます!