イヌザメについて知ってみよう|バリ島ヌサペニダで会えるかも!

イヌザメ、brownbanded bamboo sharkについて知ってみよう

バリ島ヌサペニダのマンタポイントにたびたび出没するイヌザメ

水深18m辺りの海底で見かけることはありますが、今日はマンタのクリーニングステーションにも出没。
これには、一緒にいたサメ好きダイバーさんもビックリ。

イヌザメ、バリ島ヌサペニダのマンタポイント

かなりのサプライズな登場だったので、ここでは後ろ姿の写真しかとれませんでした。
その後、もう少し深場で再度(多分同じイヌザメ)遭遇したので、動画を撮ることができました。

バリ島で初めてイヌザメを見る方も多いかと思うので、イヌザメの生態や見た目そっくりなドチザメとの見かけ方をまとめました。

目次

イヌザメってどんなサメ?

イヌザメは、テンジクザメ科Hemiscylliidae(Bamboo sharks)に属する小型のサメの一種。

英名は、Brownbanded Bamboo Shark(ブランバンディット バンブーシャーク)
(直訳すると、茶色の縞模様がある竹サメ)

テンジクザメ科(Bamboo sharks/バンブーシャーク)のサメは、体に対しとっても長い尾びれを持つことから、
英語ではLong Tail Carpet Shark(ロングテイルカーペットシャーク)とも言われています。

テンジクザメ科(バンブーシャーク)にはイヌザメ(bwornbanded bamboo shark)を含め、シロボシテンジクザメwhitespotted bamboo shark (Chiloscyllium plagiosum) など9種類が認識されています。

イヌザメ, brownbanded bamboo shark, バリ島ヌサペニダのマンタポイントで見た

それでは、いろいろ見て行きましょう!

名前の由来

「イヌザメ」なんて、ユニークな和名なので調べてみたら。
匂いを嗅ぎながら砂の上を這うように泳ぐ姿が犬に似ているということからイヌザメとな名づけられたそうです。

バリではにバンブーシャークって呼ぶので、個人的には英名の方がしっくりしますね。

生息地、誕生、大きさ
  • イヌザメは、インド洋から西部太平洋の暖かい海。沿岸のサンゴ礁や砂や泥の水底に生息。
  • 通常、11×15センチ程の大きさの卵を産みます。
  • 卵の卵黄を栄養源として成長。
  • 孵化して自由に泳げるようになるまで最大4か月間。
  • 生まれた時の大きさは、全長約13~17センチメートルのようです。
  • イヌザメは小型のサメ。
  • 成長しても体長1メートルぐらいで、ホホジロザメの約1/5以下の大きさ。
  • イヌザメは平均25年生きると言われています。
【特徴】
  • イヌザメ科に属する種は体の大きさに対し、長い尾びれを持っています。
  • 子供の頃はくっきりした茶色の縦縞模様が見られますが、成長するにつれ色が薄れてくるんです。
捕食】
  • イヌザメは最大67本の歯を持ち、暖かく浅い海域に生息する底生生物(カニやエビなど)や小魚を食べます。
  • 他のサメのように頭部に電気受容器官を頭部があり、泥や砂に埋もれた獲物を探し出し、小さな歯を使って獲物をつかんだりつぶしたりします。
  • イヌザメは、夜行性の摂食者。夜間により活発に活動。
【性格】

イヌザメはおとなしい性格なので、ペットとして飼われている方もいるそうです。

イヌザメとドチザメの違いと見分け方

イヌザメはテンジクザメ科に属するサメ。

一方、ドチザメはドチザメ科に属するサメです。
英名:Banded Houndshark (Triakis scyllium)

見た目そっくり。

ドチザメも体に茶色い縦模様があり、成長すると模様が薄くなる特徴があります。

どちらも小型のサメ。

おとなしい性格で夜になると活発に動き、水底に生息するエビ・カニ・小魚だどを捕食。

バリ島でドチザメに出会ったことはありませんが、北西太平洋のロシア南部から中国までの広い範囲に生息すみたいですね

イヌザメとドチザメの見分け方

イヌザメとドチザメの見分け方を検索してみると、噴水孔 (ふんすいこう)の位置が違うという事が分かりました。

多くの、水底に住むサメには噴水孔 (ふんすいこう)と呼ばれる呼吸に使う小さな穴があります。

イヌザメの呼吸器官

確かに、イヌザメは噴水孔 が目の下にあり、ドチザメは目の横(水平な高さ)にあります。

イヌザメはIUCNレッドリスト下で準絶滅危機に分類さえている

イヌザメはIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで準絶滅危機に分類されています。

ただ、National Institute of Health のによると、この種のサメはマレーシア全土の商業漁業で水揚げされたサメのトップ10に入り、東南アジアでは近い将来絶滅危惧種に移行さえる可能性があるようです。

イネザメは、おとなしい性格で人間に害を与えません。
いつまでも、安心してヌサペニダの海に来れるよう見守っていきたいですね。

こちらは、イヌサメを引き寄せてくれたサメ好きダイバーのカップルさん。
3日間、ありがとうございました。

その他参考資料:

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