ダイビング中に遭遇する有毒魚達「カサゴ目」

毒を持つ脊椎動物の50%以上が「魚類」だって知ってましたか?

海洋魚のほぼ1200種に毒があり、有毒脊椎動物の3分の2を占めているんです。

サメやエイなどを含む、軟骨魚綱(なんこつぎょこう)のアカエイは尾の内側に長くて、協力な毒棘(トゲ)を持つことで知られていますね。

一般的に「海洋魚」と言われいる条鰭魚類(じょうきるい)はどうでしょう?

ダイバーになじみの深い、カサゴ目/亜科の魚達を見てみよう!

彼らは、背びれ、腹びれ、尾びれの棘(トゲ)になどに毒を持つ魚なんです。


生物分類学的階級

魚類の分類:カサゴ目フサカサゴ科

ミノカサゴ属の仲間:優雅なヒレに毒

ハナミノカサゴ

フカカサゴ科ミノカサゴ属

ダイビング中によく見かけるミノカサゴ。

「目」カサゴ目→「亜目」カサゴ→「科」フサカサゴ「亜科」フカカサゴ→「属ミノカサゴ→「種」ミノカサゴ、ハナミノカサゴ、ネッタイミノカサゴ、キリン等

カサゴと言ったら、この「ミノカサゴ属」の仲間達を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
胸ビレを大きく開き、フワフワ泳ぐ姿はとっても優雅ですよね。
英語ではライオンフィッシュ(Lion fish)といわれ、欧米人ダイバーの間でとっても人気が高いです。

彼らを優雅に見せる「背ビレ」「腹ビレ」「尾ビレ」こそが危険
背ビレ、胸ビレ、尾ビレ部分に毒棘があり、危険なヤツなんです。

バリ島でほとんどのダイビングスポットで遭遇します。
中でも最も頻繁に見られるのは、ミノカサゴハナミノカサゴネッタイミノカサゴなどです。

上記、写真は「ハナミノカサゴ」です。
ミノカサゴとそっくりですが、「尾びれこまかい斑紋がある」のがハナミノカサゴで、ないのがミノカサゴです。

オニカサゴ属の仲間:そっくりさんが多い

バリ島オニオコゼ

フサカサゴ科オニカサゴ属

「食べると美味しい」食卓の高級魚たちも、背ビレに毒棘をもち、危険なヤツです。

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」フサカサゴ「亜科」フカカサゴ→「属」オニカサゴ→「種」サツマカサゴ,ニライカサゴ,オニカサゴ等

背ビレ部分に毒を持ってます。

バリでよく見かけるのが「ニライカサゴ

ニライカサゴ

オニダルマオコゼ属のツノダルマオコゼにそっくりです。
前者は英名でFalse stone fish, 後者はTrue stone fishと呼ばれています。
偽オニダルマと本当のオニダルマって事でしょうか?

ハダハカオコゼ:擬態に毒棘・・・

ハダカハオコゼ

フサカサゴ科ハダカハオコゼ属

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」フサカサゴ「亜科」フサカサゴ「属」→ハダカハオコゼ→「種」ハダカハオコゼ( Leaf scorpionfish)

大きな背ビレが特徴。ここに毒棘が潜んでいるんです
バリ島では珍しくなく、いろいろなダイビングスポットで見られます。ハダカハオコゼ黒

周囲の環境に合わせ擬態するので、白、ピンク、黒などのハダカハオコゼをよく見かます。
脱皮する魚として知られ、体の表皮が1枚ずつ剥がれるように落ちるんです。ボロカサゴもそうですね。

ツマジロオコゼ:背ビレに毒棘

バリ島 ツマジロオコゼ Cockatoo waspfish

ハオコゼ科ツマジロオコゼ属

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」ハオコゼ「亜科」ハオコゼ→「属」→ツマジロオコゼ→「種」ツマジロオコゼ(Cockatoo waspfish)

バリでは特にマクロポイントで見かけます。
砂地を枯葉が揺れるように、ユラユラしてます。遠くから見ると、「葉っぱ」と間違えてしまうこともしばしばありあす。

おとなしそうに見えるけど、背ビレの棘に毒があるんです。

アゴヒゲオコゼ:ピョコタンにも毒棘が・・・

アゴヒゲオコゼ

ハオコゼ科アゴヒゲオコゼ

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」ハオコゼ「亜科」ハオコゼ→「属」→アゴヒゲオコゼ→「種」アゴヒゲオコゼ(Bearded roguefish)

ピョンピョン飛ぶので、ダイバーの間では「ピョコタン」とも言われえます。
バリでは結構レア

とっても愛くるしい顔ですが、この子の背ビレに毒棘があります。

バリ島 ボロカサゴ weedy scorpionfish, rhinopias frondosa

フサカサゴ科ボロカサゴ

ボロカサゴはダイバー(特にフォト派・マクロ派)ダイバーの憧れ!
英語だとこの属を、Rhinopias (リノピアス)と呼び、現地ガイドは「リノピアス」って呼んでます。

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」フサカサゴ「亜科」フカカサゴ→「属」ボロカサゴ→「種」ボロカサゴ(Weedy scorpionfish),ホウセキカサゴ(Paddle-flap scorpionfish),レーシースコーピオンフィッシュ(Lacey scorpionfish) 等

彼らもまた、背ビレに毒棘が持つんです。

ボロカサゴ属

バリ島でもそう頻繁には遭遇しないので、水中で出会うと「テンション」が上がってしまいますね。

オニオコゼの仲間達:かなりグロテスク

「目」カサゴ目→「亜目」カサゴ亜目→「科」フサカサゴ(オニオコゼ)→「亜科」オニオコゼ→「属」→オニオコゼ、ヒメオコゼ、オニダルマオコゼ、ダルマオコゼ→「種」各種がいる。

背ビレの棘条に毒腺があり、強力な神経毒が分泌される。
ほとんどの場合、砂地に体を埋もれさせたり、岩に擬態したりしている。

オニオコゼ属(Inimicus

  • オニオコゼ Inimicus japonicus (Devil stinger)、
  • ヒメオニオコゼInimicus didactylus (Demon Stinger)

ヒメオコゼ属(minous)

オニダルマオコゼ属(synanceia) : Stone fish

  • オニダルマオコゼ synanceia verrucosa (reef stonefish)
  • ツノダルマオコゼ  synanceia horrida (true stonefish)
  • synanceia nana

オニダルマオコゼ属は、ツノダルマオコゼ、オニダルマオコゼなどがいます。

あるく魚?

オニオコゼ属(オニオコゼ、ヒメオニオコゼなど)は↓こんな風に胸ビレの「遊離軟条」を使って水底を歩くんです。
背ビレに強力な毒棘があります。

こちらのかなりグロテスクなヒメオニカサゴ

オニダルマオコゼ:最強の猛毒魚

バリ島 オニダルマオコゼ, reef stonefish, synonceia verrucosa

フサカサゴ科(オニダルマ)オニダルマオコゼ属

「目」カサゴ→「亜目」カサゴ→「科」フサカサゴ(オニオコゼ)→「亜科」オニオコゼ「属」→オニダルマオコゼ「種」オニダルマオコゼ(Reef stonefish)

背ビレの棘(トゲ)にと~っても強い毒をもってます。
砂に埋もれているか、動かずじ~っとしている。
ヒメオコゼやオニオコゼのように、遊離軟条を使って水底を移動している姿を見たことはありません。
無いんだと思います。

綺麗な魚達にも毒はある

バリでのダイビングでよく見かける「フサカサゴ科」で「毒棘」をもってる魚達をまとめました。
優雅に泳ぐ「ミノカサゴ」にも、可愛らしい「ツマジロオコゼ」や「ハダカハオコゼ」にも「毒棘」があります。

水中にはまだまだ気を付けなければいけない魚達が生息してます。
いろいろ覚えて、ダイビングを楽しみましょう!

 

参考:

 

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