ダイビングで遭遇する「ウミヘビ」って猛毒を持つヘビなの?
ウミヘビの種類
ウミヘビって聞くと「危険」、「猛毒」って想像しますよね。
実は、「ウミヘビ」には毒を持つウミヘビと、毒を持たないウミヘビがいるんですよ
猛毒を持つウミヘビと毒を持たないウミヘビ
①猛毒を持つウミヘビ:
毒を持つウミヘビは「爬虫類」、有鱗目(ヘビ・トカゲを含む)コブラ科に属します。
エラがないので、水中で呼吸はできません。肺で呼吸するんです。
代表的なのは、エラブウミヘビ、クロガシラウミヘビ、マダラウミヘビ
一般的に、おとなしい性格らしく、刺激しない限り攻撃してくる事はないです。
ただし、万が一噛まれると30分後には筋肉の麻痺が起こり、最終的には呼吸麻痺もおこります。
とっても危険なウミヘビです。
②毒を持たないウミヘビ:
毒を持たないウミヘビは「魚類」、ウナギ目・ウミヘビ科に属します。
魚類なので、水中でエラ呼吸をします。
代表的なのは、シマウミヘビ、ワヌケモンガラドオシ、ダイナンウミヘビ、ホタテウミヘビ、イレズミウミヘビ、モンヒモウミヘビ
ダイビング中に、砂地から顔だけ出している姿を見かけませんか?
彼らは毒こそ持ってませんが、とっても強い歯を持ち、噛まれたら危険です。
毒を持つウミヘビにそっくりなのもいるので、近づかないのが一番です。
バリ島で見られる「魚類」のウミヘビをご紹介!
ワヌケモンガラドオシ
パダンバイで見たワヌケモンガラドオシ
学名:Ophichthus polyophthalmus
英名:Many eyed snake eel
シマウミヘビ
パダンバイで見たシマウミヘビ
学名:Myrichthys colubrinus
英名:Banded snake eel
顔を砂の中に突っ込んで、もがいているみたい。
はっきり顔が見えないのが、残念。
毒を持たないウミヘビは、体の色やテクスチャーを毒を持つウミヘビに似せて「身を守っている」とも聞きます。まさしく、このシマウミヘビもそうです。
イレズミウミヘビ
学名:Ophichthys bonapari
英名:Napoleon snake eel
トランベン周辺にあるマクロポイント(スラヤ)
モンヒモウミヘビ
学名:Cellechelys marmorata
英名:Marbled snake eel
バリ島北部にあるダイビングスポット、シークレットベイ
体を全部出して、泳いでる姿は迫力ありますね。
バリのダイビングポイント(特にマクロサイト)では、砂から顔だけ出している姿をよく見かけます。
ダイビング中に見かけても、刺激を与えないように。
ちなみに、英語だと、爬虫類のウミヘビはSea Snake, 魚類のウミヘビはSnake eel って呼ばれてますね。
こちらの方が分かりやすい。