「ハナヒゲウツボ」の一風変わった生態を知ろう!
ウツボにも変わったヤツがいる!
欧米人ダイバーに人気の「ウツボ」
バリでは、ほとんどのダイビングスポットで出会うことが出ます。
どこにでもいるウツボ。
でも、中にはとっても貴重で珍しいのもいるんです。
ウツボの中で一番色が綺麗で、変わった生態を持つのが「ハナヒゲウツボ」
みなさん、どれだけ「ハナヒゲウツボ (Ribbon eel)」についてご存じですか?
砂地や岩の隙間から顔や体をだして生活している「ハナヒゲウツボ」の面白い生態を見てみよう!
ハナヒゲウツボの変わった生態
通常ウツボは「オス・メス」分かれて生まれてきます。
例外は、クモウツボとハナヒゲウツボのみ。
クモウツボ(Snowflake moray)は雌(メス)で生まれ、から雄(オス)に変わります。
一方、ハナヒゲウツボは雄(オス) として生まれ、成長の最終段階で雌(メス)に変わるんです。(雄性先熟)
それだけでなく、ハナヒゲウツボは成長と共に体の色まで変えてしまいます。
ハナヒゲウツボの成長は3段階
ハナヒゲウツボの幼魚
ハナヒゲウツボの幼魚は体の色が「黒」で黄色線が入ってます。
単体でいて、体もまだ小さく、細いです。
ハナヒゲウツボの成魚
成長すると、体の色が鮮やかな青に変わり、鼻先から背ビレまで黄色くなります。
体長は約60~80センチ
通常、ハナヒゲウツボは単体で穴から頭を出して、近くに寄ってくる獲物を待ち伏せします。
ただ、この写真のように、2匹のオスが同じ穴を共有することもあるんです。
さらに成長するとメスに変わる
雌の寿命は短く、出会えるのも比較的珍しい
ハナヒゲウツボの体長が約1メートルに達すると、雄(オス)→ 雌(メス)になり、体の色が黄色に変わります。
雄の生殖器の機能が停止し、雌の生殖器が成熟。雌は産卵を開始します。
通常「ハナヒゲウツボ」は20年~25年生きると言われてますが、メス(黄色)は産卵した後、一か月以内に死亡してしまうと言われてます。
メスの寿命はとっても短い為、黄色(メス)のハナヒゲウツボを見るのは珍しいんです!
性転換した「黄色いハナヒゲウツボ」
↓の写真をクリックして動画を見てね!
水中生物達の生態を知り、ダイビングを楽しもう!
バリではいろいろなダイビングスポットで「ハナヒゲウツボ」に出会えますよ。
水中生物達の生態を知ると、もっとダイビングが楽しくなりますよ~!
観察する時はもちろん、水中写真を撮る時にも役立ちます!
いろいろ知って、ファンダイビングを楽しもう!
参考:
- 15 amazing facts about Ribbon Eels !
- Marine species: The Ribbon Eel
- Ocean Watch