6月16日現在:
インドネシア全体:陽性者数40,411+1106人,回復15,703+580人、死亡2134人+33人
バリ島:陽性者数782+22人、回復510+8人、死亡6人
インドネシア全体では、引き続き東ジャワでの増加が目立ち、足元の新規患者数と死亡者数はジャカルタを上回ってます。
現状、インドネシアは他のアセアン諸国と比較し、新型コロナ感染者数、死亡者数ともにトップにもかかわらず、PCRの検査数は最低レベル。これからもっと検査を加速する為、新規患者数も増加していくと予想されます。
バリ島は、海外からの新型コロナ輸入はピークを打ったものの、バリ島内でのローカル感染が広がっています。
新型コロナ対策の規制は「あいまい」な部分が目立ちだしているように見える。

東ジャワで新規患者数が急増
インドネシアは、引き続き東ジャワでの新規患者数が急増している。
それに加え、新しくは南部スラウェシ(マカッサル辺り)と南部カリマンタンでも増加。
ジョコウィはこの3州の感染防止に集中する事を指示しました。
インドネシア第2の都市スラバヤがある東ジャワは、5月21日以降患者数が増え続け、6月に入りさらに加速。
6月16日時点での東ジャワの累計患者数は8,165人。うち半分はスラバヤです。
6月1日~16日の東ジャワの新規陽性者数と死亡者数は、ジャカルタの約2倍。
(東ジャワは3,481人。ジャカルタは1,835人)
この二つでインドネシア全体の約40%以上を占めます。
ジャカルタはピークを脱失?
ジャカルタは4月10日から行われたPSBB「大規模社会制限」が終わり、6月4日から段階的に規制が緩和されました。
職場や学校が再開、モールもオープン、地下鉄も走り出しました。
6月1日~の2週間とその前を比較すると、ジャカルタでのPCR検査数は1.5倍増えていますが、一日の新規患者数は(ブレはありますが)平均する115人ぐらで落ち着いてます。
PCR検査に対する陽性者の割合は変動はあるものの、ここ2週間の平均は約6%まで低下してます。
これをもって首都ジャカルタはピークを脱失したと思いたいです。
第二の波が来ないことを願うばかりです。

バリ島はパサールでクラスター発生,規制も徐々に「曖昧」
バリはニュピの翌日3月26日から「外出自粛」要請がでて、今日で83日目。
この間、海外からのコロナ輸入はピークを過ぎ、バリ島内でのローカル感染が目立ちだしてきた。
デンパサール知事は5月15日~1か月の予定で「社会活動制限」打ち出したが、足元「うやむや」になってるように見えて仕方ないんです。
最近になり特に目立っているのが、①パサール(市場)でのクラスター感染と②医療従事者の感染
デンパサールはPasar KembasariとPasar Badungとクラスター感染が発生し、両方で集団抗体検査を実施。
クルンクンのパサールでも陽性者がでました。
感染はデンパサール、クルンクン、タバナン、シンガラジャなど、バリ各地で散発的に多発しているので、押さえ込みが難しくなっているようにも見えます。
「外出自粛」はいつまでなのか?「社会活動制限」の期間は終わったのか?
正確な情報がつかみにくい。
バリの日本領事館から届いたメールには「デンパサール市長は新たな新型コロナウイルス感染防止措置の発表がある
まで本件要請を延長することを決定しました」と書かれていたので、デンパサールの「社会活動制限」はなだ続いているようだ。
だが、
今月に入り、公務員と条件付きでオフィスの再開が許され、出勤が認められました。
明らかに、「外出自粛要請」がでた当初より、車やバイクの数が増えている。
歩くのも恥ずかしいぐらいガラガラだったタンブリガン通は、徐々に店も再開。
なんと、オープンしている街スパもある。
ローカル・ワルン(食堂)、レストラン、カフェなどで、マスクを着用している人は多いものの、規則通りソーシャルディスタンスを守って営業している店は少ないように見える。
デンパサールの「社会活動制限」は続いてはいるものの、車の数は増え、規制自体が「うやむや」かつ「曖昧」になっている部分が多いように見受けられ悲しい。
サヌールのビーチも一部オープンした。
個人的に悲しいのは、再開したお店や、見切り発車的にでもオープンしたビーチに密になっていく人達がいる現状。
意識高く頑張っている人達も沢山いる中、どうしてグループでレストランやビーチに行くかな?
どして、密になってレストランやカフェで座っていられるかな?
ダイビングも観光も一日でも早く再開してもらいたいからこそ、思う事です。
こんな「うやむや」な感じでニューノーマルが始まるのか?
もう始まってるのかな?
「見切り発車」を喜んではいけない
インドネシアに限っての事ではないですが、新型コロナウイルスの影響で経済はガタ落ちです。
ここ数年5%程度の成長を見せていたインドネシアだが、1月~3月期のGDPは前年比2.97%と18年振りの低水準。
これはジャカルタがPSBB(大規模社会制限)を開始する前の数字ですよ。
5月のCPI(消費者物価指数)は0.07%で過去20年で最低レベル。
これ以上、国内外で人の移動制限が長期化すると、それに関連するサービス業や観光業は大打撃を受ける。
家計消費の落ち込みは、小売り関連や輸送関連にマイナス影響をを与えている。
こんな中、ジャカルタにせよ経済維持の為「見切り発車」をするしかない。
今のバリ島を見ていても、村やバンジャールなど、小さな単位で仕方なく「見切り発車」をしているとしか思えない。
これを持って、「規制が緩和」されたと喜び、「うかれ」基本的なルールを忘れてしまってはいけないと思う。
「規制が緩和」された時こそ、個人は「気を引き締めて」行くべきではないのかな?って思います。

ダイビングに行きたい!
現在、外国からインドネシア・バリ島への入国がかなり難しくなってます。
(前回のブログ:バリ島、インドネシア新型コロナ状況⑧|入国制限とレバラン後の今)
いつ、「ダイビング」、「観光」が開催するのか分かりません。
ただ、再開する時は、みんなが「安心」して滞在できるよう、出来る限りの全てを尽くして
行きます!
その為にも、今まで頑張って我慢してきた事が無駄にならないように、
意識高く、ダイビングに行ける日を目標に、日々生活していきたいと思ってます!
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