バリ島でナイトロックス(エンリッチド・エア)SP講習!

目次

安全にダイビングを楽しみたい:エンリッチド・エアのメリットとデメリット

バリ島でオープン・ウォーター・ダイバーコースを終了後、水中写真をはじめたダイバーさん。
今回は、ナイトロックス/エンリッチド・エア・スペシャリティーコースに参加してくれました。

それにしても、長いダイビングの歴史の中でレジャーダイビングの世界もどんどん進化してます。
ちょっと歴史を振り返ると、1940年代、「もっと長く水中にいたい」という思いで、フランス人海洋学者ジャック・イブ・スクトーとその仲間がレギュレーター/アクアラングを開発。

あれから100年たった今、我々レジャーダイバーは自分達のダイビング計画に合わせ、水中で呼吸するガスの配分まで選択できるようになりました。

まさに、レジャーダイビング世界の画期的エボリューション。

もっと長く、安全にダイビングを楽しみたい!」ダイバーの願いを叶えてくれるの最新技術!

そもそも『エンリッチド・エア/ナイトロックス』ってなんですか?

エンリッチド・エア/ナイトロックスとは

エンリッチド・エア/ナイトロックスとは、通常の空気より「酸素の割合が多い空気」のことです。

ナイトロックス/エンリッチド・エアとは21%を超える酸素を含む酸素と窒素の混合ガスです。

エンリッチド・エア/ナイトロックスの目的は酸素の割合を上げることではなく窒素の割合を下げることにあり、これが私たちダイバーに大きなメリットをもたらすのです。

エンリッチド・エア,タンク
エンリッチド・エア

通常ダイバーが使用するシリンダー(タンク)中には21%の酸素(Oxygen)と79%の窒素(Nitrogen)が含まれてます。
ナイトロックス/エンリッチド・エア使用シリンダー(タンク)には、一般的に30%~40%の酸素が含まれ、窒素量は70%~60%です。

ナイトロック/エンリッチド・エアは通常のエアより酸素の量の割合が高く、窒素の割合が低いです

エンリッチド・エア/ナイトロックスを使用するメリットは?

エンリッチド・エア(ナイトロックス)を使用するメリット

ダイバーはなぜナイトロックス/エンリッチド・エアを使用するのか?

ダイバーはシリンダー内の酸素のパーセンテージが高いほど、より少ない窒素を呼吸することになります。

オープン・ウォーター・ダイバーコースで学んだように、窒素は深く潜れば潜るほど、長く潜れば潜るほど多く身体に溶け込みます。そして、ルールを守り、適切なダイビングをしないと、減圧症のリスクが高まります。

エンリッチド・エアを使用する最大の利点は、通常のエア(空気)を使ってダイビングをするよりも、水中でダイバーが呼吸する窒素の量が少なくなると言うことです。

それにより、こんなに大きなメリットがあるんです

  • ダイビング中に吸収する窒素の影響を緩和できるようになる
  • より長く水中でダイビングを楽しむことが出来るようになる
  • より短い水面休息時間でダイビングを開始できるようになる

もう少し詳しく教えて下さい!

例えば、写真をじっくり撮りたいダイバーは、ノンストップリミット/減圧不要限界を伸ばす(より長くダイビングをする)為にナイトロックス/エンリッチド・エアを使用します。 

通常のエアを使用しているダイバーと比べ、より少ない量の窒素を吸っている為、ダイビング時間を延長することが出来ます。

通常のエア(空気)使用ダイバーとナイトロックス/エンリッチド・エア使用ダイバーが一緒に潜った場合、同じ深度にいれる長さはあきらかに違ってきます。特に、1日数回のダイビングをした場合、その差は歴然です。

また、空気と同じ深度に同じ時間潜るのであれば、残留窒素が少なくなるため減圧症に罹りにくくなります。

ノンストップリミット(減圧不要限界)の比較(通常のエア(空気)vsエンリッチド・エア

深度:18メートルでのノンストップリミット比較
通常のエア:56分
RDP32x(32%酸素) : 95分
RDP36x(36%酸素) : 125分

深度:22メートルでのノンストップリミットの比較
通常のエア:37分
RDP32x(32%酸素) : 60分
RDP36x(36%酸素):70分

『デメリット』は無いんですか?

エンリッチド・エア(ナイトロックス)のデメリット

エンリッチド・エア/ナイトロックスで考慮すべき注意点

エンリッチド・エアにはメリットもありますが、使用上の注意点もあります。

エンリッチド・エアは空気と比べて、より長い減圧不要潜水時間をダイバーに提供します。
それによって通常のエア(空気)にはない考慮すべき点もあります。

  • エンリッチド・エアの許容範囲より深いダイビングをした場合、酸素中毒を起こす可能性が高まります。
  • エンリッチド・エア使用時のルールと手順を学ばなければならない
  • エンリッチド・エアは水深15m~30mに向いており、潜れる深度が浅くなる

EANx32%エンリッチド・エアで最大深度30m以内(許容範囲)
EANx36%エンリッチド・エアで最大深度38m以内(許容範囲)

エンリッチド・エア(ナイトロックス)コース

エンリッチド・エア(ナイトロックス)コースは、学科のみ1日もしくは、eラーニングで完結できます

コース終了後は、ナイトロックス/エンリッチド・エアがどのような時に役立つのかを判断することが出来るようになり、減圧理論、エンリッチド・エア用のダイブコンピューター、ダイブテーブルの使用方法などが身に付きます。

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ナイトロックス/エンリッチド・エアダイバーになってがっつり潜ろう!

ナイトロックス/エンリッチド・エアSPは、オープン・ウォーター・ダイバーのライセンス取得後、最も人気のコースです。

フォト派ダイバー、魚をじっくり観察したい方、1日数本連日潜られる方、リバーボート(ダイビングクルーズ)に参加するダイバーの方には特におススメです。

ナイトロックス/エンリッチド・エアについてしっかり学び、ダイビングを楽しみましょう!

MAX DIVEは全てのダイバーの方にナイトロックス/エンリッチド・エア使用を推奨しており、お得なパッケージプランもご用意してまう。

  • オープン・ウォーター・ダイバーコース + エンリッチド・エアスペシャリティーのパッケージ
  • 2日間以上ファンダイブ + エンリッチド・エア・スペシャリティーのパッケージ
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