口内保育中のタイワンマトイシモチに遭遇|バリ島アメッド
先日、アメッドのマクロポイントで口内保育中の「タイワンマトイシモチ」に遭遇しました!
通常ならスルーして写真や動画に収めないのですが、よ~く見たら口をパクパクさせてました。
タイワンイシモチは、テンジクダイ科の魚。
テンジクダイ科はハタ科に続いて2番目に種類が多い魚類で、その数なんと350種。
耳石が大きいことから日本では「イシモチ」と呼ばれていますね。英語ではカーディナルフィッシュ(Cardinal fish)と言われてます。
テンジクダイの仲間は、特定の種を除き、バリ島のどのダイビングスポットでもよく見かけます。
あまりにも普通の魚種ですが、彼にはユニークな生態があります。
テンジクダイの仲間は、オスが口の中で卵を育てるの?
テンジクダイ科の特徴はオスが口の中で卵を保育します。マウスブリーダー/マウスブルーダーとも言います。
オスはメスから卵をあずかり、口の中で口内保育をする事で卵達を敵から守っているんですね。
今回アメッドで遭遇したタイワンイシモチも口をパクパスさせながら口内保育をしてました。
あと数日すると卵に眼ができてくるのかな?
口内保育中に共食いあり?!
メスは狙ったオスの近くで卵を放出し、オスが卵を受精させた後、稚魚(ちぎょ)達を孵化(ふか)する準備ができるまで(孵卵(ふらん)期間中)、卵を口の中にいれて育てます。
孵卵期間中、基本、オスは飲まず食わずで口内保育をするらしい
ただ、中には口内保育中に卵を食べてしまうオスもいる。
(オスが口の中の卵の最大30%を食べることにより、部分的な共食いになります)
やはり、飲まず食わずの口内保育は体力的に辛いのかな?
水中世界で繰り広げられる魚達の生態行動って不思議がいっぱいですね。
バリ島で見られるテンジクダイの仲間達
バリ島には沢山のテンジクダイ科の魚達がいます。
メジャーなスカシテンジクダイを始め、ネオンテンジクダイ、オアスジテンジクダイ,ヒトスジイシモチ、ミナミフトスジイシモチ,イエローラインドカーディナルフィッシュ、アオハナテンジクダイ やマンジュウイシモチ,ネンブツダイ、キンセンイシモチ、オオスジイシモチ、クロホシイシモチ、ヤライイシモチなど、まだまだ沢山。
バリ島北部のダイビングスポットシークレットベイでは、世界に3か所でしか見ることの出来ない「バンガイ・カーディナルフィッシュ」が沢山生息しています。バンガイカーディナルフィッシュの口内保育シーンもマクロ派、フォト派ダイバーに人気です。
シークレットベイで見られる
バンガイカーディナルフィッシュ
Youtubeに動画アップしてます。
ムンジャンガン島付近では、マンジュウイシモチが見られます。
アメッドはマクロ派・フォト派ダイバーにおススメ!
アメッドはバリ島北東部に位置し、沈船(リバティーレック)で有名なトランベンの直ぐ近くです。
アメッドで人気のダイビングポイントと言えば、ジュムルックのウォールとピラミッド。
大きなイソバナ群はアメッドの象徴ですね。初心者ダイバーからベテランまで楽しませてくれます。
ジュムルックはビーチダイビングで行く浅場も人気が高いです。
そして、
アメッドには、水底を這いつくばって潜るマックダイビング(Muck)ポイントもあり、トランベンのマクロポイントと並び人気があります。
我々と一緒にアメッドでマックダイブを楽しみませんか!