インドネシア・バリ島の状況⑤:陸・海・国内線閉鎖、ラマダンはじまる
インドネシア・バリ島の患者数
4月25日現在で、インドネシアの患者数:8607人。回復1042人。死亡720人。
インドネシア全体では、ようやく回復者数が死亡者数を上回ってきました。
最近の傾向は、東ジャワ、特にスラバヤで患者数が増えてきてます。
ジャカルタの患者数:3684人。回復334人。死亡346人。
バリ島の患者数183人。回復70人。死亡4人。
バリもジワジワと患者数が増えてますが、患者の大半は海外から戻って来ている出稼ぎ労働者達です。
彼はバリに到着時にラピッドテストを受けますが、10%ぐらいが陽性。陰性でも2週間、陽性だと20日間隔離され、経過観察されます。
バリの患者数の内訳をみると、バリ島内での感染は少ないです。
海外出稼ぎからバリへの帰国者は既に1万1000人ぐらいに達したそうですが、推定でも2万人の海外への出稼ぎ労働者がいたそうなので、まだ数千人以上が帰国しそうです。
そうなると、まだバリの患者数はジワジワ増加しそうです。
イスラム教徒のラマダン:厳しい移動制限がはじまった
4月24日~イスラム教徒のラマダンがはじまりました。
ラマダンは4月24日~5月23日まで約1か月間。
この期間は、日の出から日没まで断食することが義務付けられているんです。イスラム教徒にとっては、宗教的な修行の意味合いを持つ神聖なものなんですね。
そして、
1カ月続いた断食明けを祝う行事がレバラン。
大型連休でインドネシア中で人民大移動がおこる時期です。
インドネシア政府は、何とかこの時期の人民大移動を防ぐため、規制をどんどん厳しくしてます。
すでに、イスラム断食明けの大型休暇は9連休から5連休に縮小し、さまざまな規制を発表してます。
(これまでのブログ:インドネシア・バリ島|新型コロナの状況④水際で防げるか?)
直近では、
4月24日~5月31日まで陸・海・航の交通手段を厳しく制限。
「運輸大臣令で、4月24日から5月31日まで,大規模社会制限の対象地域等から出入域する陸上交通,鉄道交通,海上交通,航空交通の移動手段の運行・使用が禁止。(規制期間は延長される可能性があります)
航空交通については,国際定期旅客便は対象外ですが、国内船は規制対象とされてます。」
とにかく、人の移動を封じ込める作戦です。
それでも、
今日から帰省禁止というのに、ジャカルタから出ようとした車が千数百台。全て追い返されたそうです。
移動しないで、家にいれば、自分の命も大切な人たちの命も救えるというのに・・・
厳しい規制下でもまだ、急いで規制しようなんで考え、行動する人たちっているんですね。
バリで少し不思議に思うのは・・・
3月26日からが外出自粛要請がだされ、はや1か月。
パパイヤ(日経スーパー)に行く時と、銀行、数日おきに行く散歩以外は全く外に出ない生活。
外にでると、みんなマスクしてる。
でも、結構、子供たちは普通に遊んでいるようにも見えるし、ビーチで釣りをしたり、水遊びをしている人も見かける。
それでも、バリ島内での感染者数はまだ少ないし、死亡者も4名。
暑いから?
これからなのか?
それとも、このまま緩やかな増加傾向でとどまれるのかな?
バリは各地区ごとに、ボランティアも含め、地域の人々にコロナの予防方法(手洗い・マスク・ソーシャルディスタンスの大切さ)を教えているらしい。人々に必要なお米や卵、日用品を配ったりもしているらしい。
小さな日々の活動が実っているのかな?
サヌール、タンブリガン通りにある銀行のATM
ATMの上にハンドサニタイザーがある。
ATMの外には仮設の手洗い場所が設置されている。
サヌールのスーパー(ポピュラー)の前にも仮設の手洗いが設置。
デンパサールの銀行や、パパイヤ(スーパー)の入り口では体温チェックをされる。
私の知る限りの狭い範囲では、コロナ感染対策をしているように見える。
多分、日本ではここまでやっていないのでは?
早く元の生活に戻れるよう、いえで過ごそう!