ダイビングで流れの強さの見極め方

ダイビング流れ
目次

ダイビングでよく聞く、弱い流れ、強い流れってどのように判断するの?

ドリフトダイビング 

ダイビングから戻り、「流れがなくて、のんびりダイビングが出来たね~」とか、逆に、「結構流れていたね~」と言うダイバーのコメントを聞いたことがありますよね?!

バリ島でのダイビングも流れがなく穏やかなポイントもあれば、流れがきつくなるポイントもあります。

水中での流れ(カレント)の強さはダイバーの経験によって感じ方や表現の仕方が若干違ってくると思います。
大物や群を見るのが好きで、ドリフト・ダイビングやカレントでのダイビングに慣れているダイバーにとっては普通の流れでも、ビギナーダイバーや流れが苦手なダイバーにとっては「比較的強い流れ」に感じる場合があると思います。

そこで、ダイビングのブリーフィングで流れの速さを表すのに使われるのがknot(ノット)です。
1 knot (1ノット)は時速1.852km進む速さです。1秒間にすると50cm進む速さです。1分間で3メールです。普通のダイバーのフィンキックが約1ノットぐらいと言われています。

ダイビングで流れの速さや方向を見る1つの指標が魚の動きです

「Diving Bali」のガイドブックでも有名なWally氏は魚の動きとノットの表わし方を以下のようにまとめてます。

1. 流れなし/ノ-・カレント(No current)
小さな魚達は楽しそうに縦、横、斜めと自由に泳いでいます。ダイバーも心地よく、ダイビングが楽しめます。

2.軽い流れ/ライト・カレント(Light current/0~1knot)
小さな魚達は直線に並び上の方を向いて泳ぎだす傾向があります。小さな魚達が大きく群れている場合はだいたい0.5ノット。もし、サンゴの近くにで平たく群れていたら1ノットに近づいているサインになります。

約1ノットの場合、ダイバーは短期間なら流れに向かってフィンキックをしても耐えられる状態です

3.中ぐらいの流れ/ミディアム・カレント(Medium current/1~2 knots)
小さな魚達は、サンゴの上にマットのように広がり群れ、一生懸命ホバーリングをします。この強さの流れになると、大きな魚の行動にも変化が現れ始めます。大きな魚達は風や流れに直撃しない場所に集中しはじめ、ほとんどは流れに向かって泳ぎ始める傾向があります。

ダイバーは流れに向かって泳ぐことは難しい状況になるので、流れに沿って泳ぐことになります。ドリフト・ダイビングをしていると魚の群がダイバーの方へ向ってきます。

4.強い流れ・ストロングカレント(Strong current/2~3 knots)
このぐらい強い流れになると、小さな魚達はサンゴの中に隠れてしまい見ることが出来なくなります。大きな魚達は一区間か近くに固まるようになります。

この強い流れの中で、ダイバーが近くにいる魚や生物を見るには、何かにつかまり、止まりながら見なければならなくなります。

5.とても強い流れ(very strong current/3 knots)

3ノットになると、ダイバーは流れの影響を比較的受けない場所があればそこで待機します。もし、流れの中に飛び込むのは危険です。 マスクやレギュレーターが外れないようしっかり押さえ、すごく早い流れの中でドリフトダイブをする事になります。

※3knots以上の流れでのダイビングは危険を伴うのでお勧めしません。安全に楽しむには1knot以下でのダイビングを推奨します。

カレント(流れ)、バリのダイビングポイントはどうなんだとう?

バリには流れが無く、初心者ダイバーの方も安全に楽しめるから、流れに乗ってドリフトダイブを楽しめる中級者以上向けのポイントもあります。

世界的にも有名なバリのヌサペニダのトヨパカ、クリスタル・ベイ、ブルーコーナーや、チャンディダサのギリ・テペコン、ギリ・ミンパンです。

特に、ヌサペニダのクリスタル・ベイはここ数年「マンボウ」と遭遇できるダイビングポイントとして世界中のダイバーから脚光を浴びてます。

これらのダイビングポイントは、全く流れが無い時もありますが、時として3ノット以上で複雑な流れを伴う場合もあります。また、突然流れが発生したり、流れの方向が変わったりもします。それなので、ダイビングを安全に楽しむ為にはそれなりの経験とスキルが必要です。同時に、それぞれのダイビングポイントでの経験が多く、潮の流れを判断できるガイド/インストラクターとダイビングすることが大切です。

中性浮力に自身が無い方、ドリフトダイビングに不慣れなダイバーの方はスキルアップをしてからダイビングを楽しみましょう!

1ノット以下でマイルドな流れに乗って、スイスイとドリフトダイビングを楽しみたいダイバーにとっては最高のダイビングでしょう!

目次