バリ島マンボウダイビング必修:シーズン情報と見どころ
バリ島は世界でもトップクラスのマンボウダイビングの聖地。
マンボウシーズンになると、バリ島には世界中からマンボウ狙いのダイバーが集まり、興奮の渦に包まれます。
世界でも限られた場所でしかダイビングで出会うとこのできない「巨大マンボウ」。
マンボウダイビングはダイバーの冒険心を刺激し、感動を与えてくれます!
バリ島マンボウダイビングのシーズン
バリ島でマンボウを見られるのは、毎年7月~10月。
この時期、南東季節風(southeast monsoon)が湧昇流を発生させ、海の深層から栄養豊な冷たい水を表層に運びます。
これにより、プランクトンの量が増え、餌を目当てに多くの魚が集まってきます。
マンボウやマンボウの体をクリーニングする魚達もその例外ではありません。
マンボウが見られるダイビングポイント
◎ | クリスタルベイ | ペニダ島 |
◎ | マンタポイント | ペニダ島 |
ガマットベイ | ペニダ島 | |
トヨパカ | ペニダ島 | |
◎ | ブルーコーナー | レンボンガン島 |
◎ | ギリ・ミンパン&テペコン | チャンディダサ |
マンボウ狙いのダイビングで有名なのが、ペニダ島に位置するクリスタルベイ、マンタポイントとブルーコーナー。
そして、隠れマンボウポイントとして知られているのが、チャンディダサのギリ・ミンパン。
マンボウのクリーニングステーションがあり、ハタタテダイ、タテジマキンチャクダイやカスミチョウチョウウオにお掃除されているマンボウの姿をじっくり見られるポイントです。
マンボウが見らえる水温、深度と流れ
水温:
バリ島では水温16度~22度前後でマンボウを見ることが多いです。
(昨年2023年の平均は20度でした)
強い湧昇流は深層からより浅い場所まで冷たい水を運ぶため、比較的浅い場所でも水温は低くなります。
☆2023年に同時発生したエルニーニョ現象や正のインド洋ダイポール現象は、より強い湧昇流を発生させ、
通年を上回る数のマンボウをより広範囲で見ることができました。
マンボウ出現に影響するのは、深度より水温と言えるでしょう。
深度:
バリ島では水深20メートルより深い場所で見ることが多いです。
(昨年2023年は20メートル~35メートルの範囲)
ただ、水深10メートルより浅い場所でマンボウに遭遇することもあります。
深場で餌を探すマンボウは、体が冷えすぎると太陽の光を浴びに浅い場所に来るので、
1日に何度か深場と浅場を行き来するんです。
流れ:
マンボウが見られるペニダ島/レンボンガン島はバリ島とロンボック島の間に位置し、太平洋からインド洋へ向けて大量の海水を運ぶインドネシア通過流(Indonesian Through Flow)の通過地点で、多くの水の動きが生じます。
クリスタルベイやブルーコーナーのマンボウの観測率が高い場所は、時として強い流れが発生します。
マンボウダイビングの見どころ
マンボウダイビングの見どころは、まずマンボウのクリーニングシーンです。
マンボウの体に付く50種類もの寄生虫をハタタテダイ、ミゾレチョウチョウウオやタテジマキンチャクダイがお掃除する
姿を見ることができます。マンボウとクリーナーシュリンプは相利共生関係にあり、お互い助け合って生きているんです。
ダイビング中にその光景を目にすることは感動的です。
マンタポイントで、マンボウとマンタが共に泳ぐ様子は、海の中での不思議な体験の1つ。
マンボウは水面近くで日光浴をする習性があるので、英語でOcean sunfish (オーシャン・サンフィッシュ)と呼ばれています。丸い円盤状の体は太陽のようにも見えます。マンボウの特徴的な外見や生態に関しては多くの謎があり、それらを理解することで、マンボウとの出会いがより感動的で深いものになるでしょう。
ダイビングスキル
マンボウはオープン・ウォーター・ダイバーの方でも見られるチャンスはありますが、
遭遇率を高めるにはアドバンスダイバー以上が望ましいです。
水深40メートルまで潜ることができる、ディープダイバー・スペシャリティの取得もおすすめです。
例えば、ヌサペニダのマンボウポイントは体験ダイビングでマンタを見ることができ、ヌサペニダ周辺で一番簡単にダイビングが楽しめるポイントと言っても過言ではありません。ただ、マンタポイントでマンボウを見るには、水深20メートルより深く潜る場合が多いです。
マンボウダイビングで一番人気あるクリスタルベイも、湾内周辺はオープン・ウォーター・ダイバーの方でも問題ありませんが、マンボウの出現する確率の高い場所は20メートルより深く、時として流れもあります。
マンボウの遭遇率を高めるには、スムーズに潜降ができ、中性浮力はもちろん、自己管理の出来るダイバーになりましょう!
必要なダイビング装備
- 水中での防寒対策が必要
MAX DIVEでは5ミリのスーツのフードベストのレンタルを行っております。 - 船酔いが心配な方は、必ず酔い止めを飲んで下さい
当日のスケジュール
ヌサペニダ
ホテルピックアップ(サヌール泊):7時30分頃
マンボウ狙い3ダイブ
ホテル着:4時頃
ギリ・ミンパン
ホテルピックアップ(サヌール泊):7時15分~7時30分頃
マンボウ狙い2ダイブ
ホテル着:4時~5時頃
マンボウダイビングのマナー
バリ島のマンボウシーズン中、ヌサペニダ周辺とミンパンは、マンボウ狙いのダイバー達で賑わいます。
安全に少しでも長くマンボウを観測するには、ガイドの指示にしたがうのが一番です。
安易に追っかけたりするのは、逆効果。マンボウは深場への逃げいきます。
マンボウは人懐っこく、おとなしい性格。
マンボウダイビング行動規範を守りダイビングしましょう。
この様に、長い自撮り棒で他のダイバーを遮るのもマナー違反ですね。