
それでは、以下の内容と、今回コースに参加されたNさんの細かな講習内容を紹介します!
◊レスキューコースの参加前条件
◊コースで学ぶこと
◊EFR+レスキュー・ダイバー・コース(3日間)の詳細
√レスキュー・ダイバーコースに参加するには:
◊EFRプログラムに関しては、ほとんどの方が修了していないので、レスキュー・ダイバー・コースとセットで受講します。
◊PADI参加基準以外に大切なのが中性浮力です。(中性浮力に不安のある方はお問い合わせ下さい)
√レスキュー・ダイバー・コースでは大きく以下の知識とスキルを習得していきます:
- トラブルを未然に防ぐ能力
- チョットしたトラブルが発生しても直ぐに対処できる知識とスキル
- 万が一アクシデントが発生した時の為の対応方法を見に付ける
√EFRプログラム+REDコース(3日間):今回参加されたNさんの例をご紹介:
Day 1:終日MAX DIVEのクラスルームでEFRプログラムとレスキューコースの学科
初日からやることが盛りだくさんあるので、初日はクラスルームで長~い1日になります!
① EFRプログラム
まずは、ビデオを見て実践
② レスキュー・ダイバー・コース
コースのビデオを見る
③ 知識開発&テスト
事前学習したナレッジリビューのおさらいとテスト


EFRプログラム
EFRプログラムでは、①一次ケア(CPR)で生命に関わる緊急事態に対応するための手順と技術を学びます。②二次ケアでは生命にかかわるような状態でない患者の応急処置を施す方法を学びます。
まずはビデオを見て、以下(一次ケアと二次ケアの内容)を実際の現場を想定したシナリオを作りデモンストレーションします。
一次ケア: 実際の現場を想定したシナリオを作り、以下の内容を学びデモンストレーション
二次ケア:実際にケガや気分が悪い人と遭遇したと現場を想定したシナリオを作り、以下の内容を学びでモンストレーション
レスキュー・ダイバー・コース学課
EFRプログラム終了後、レスキューコースの学科に進みます。
まずは、コースのビデオを見て、明日からオープン・ウォーターで練習するスキルの説明を聞きます。
その後、学科部分のナレッジリビュー(事前学習)の部分を見直し、ファイナルテストです。
Nさんの場合、完璧に事前学習をこなし、ファイナルテストも一発で合格。
とってもヤル気があり、前向き!
こうなると、こちらもトレーニングにも力が入ります!
今日は朝9時頃から開始し、途中休憩やランチタイムを挟みながら、スムーズに進んで修了したのは午後6時頃。
初日はクラスルームで缶詰。大変だったけど、実りある一日だったと思います。

Day 2:レスキュー・コース|サヌールのビギナーズポイントでスキルトレーニング
太陽の日差しがギンギンのサヌール、スマワンビーチ。
ビギナーズポイントまではジュクン(バリの伝統的な木製ボート)で10分程度。
アグン山(バリで一番高い山)も見えました!
ポイントに到着すると、近くでダイビング・インストラクターを目指(IDC)メンバー達がレスキューの練習をしてた~。
海で以下の課題に挑戦!体力も気力もMAX!
①セルフレスキュー:足のつりを直したり、バックアップ空気源の使用を復習。
②疲労ダイバー:水面でパニックは起こしていないが、疲れてしまっているダイバーをアシスト。
ひや~、だんだん流れがでてきた~、
流れの中、疲労ダイバーをボートまで曳航するのは、かなりの体力を消耗するよ。
Nさん、見た感じ余裕でしたたが、本人はかなり必死だった見たいです。
③パニック・ダイバー:水面でパニックを起こしているダイバーをアシストする。
パニックダイバー役は「これでもか!」と言うぐらい思いっきり役を演じてましたが、Nさん、かなり落ち着いて対処できてました。
④水中でトラブルに遭遇しているダイバー:疲労ダイバーの対応や、エア切れダイバー対処(エアを分け合い、一緒にコントロールしんがら浮上)
1分間に18メートル以下の速度で浮上し、レギュレーターはくわえたままにし、絶対に息を止めない!
ストレスのかかった講習中に行うのは、簡単ではない。
⑤水中で反応のないダイバーを浮上させる:コントロールされたプラス浮力を利用して、反応のないダイバー(事故者)を浮上させる。
難しいスキルですが、浮上速度も良く、一発でパス。本人は楽々できてしまったので、「これでいいのかな?」って思っていたようです。
ここまできたら、さらに流れが強くなってきたので、今日のトレーニングはここまで。


ビーチに戻り、ランチを食べて修了!
なんだか、清々しい気分!
Day3: レスキューコース|パダンバイでレスキュートレーニングとシナリオの練習
3日目はMAX DIVEがあるサヌールから車で約1時間の場所にあるパダンバイへ行ってきました。
ここはバリでは珍しく、水底が白砂。
太陽の光が差し込むととってもキレイなんです。
今日のパダンバイ、コンディション最高です!
まずは、
①陸でコンパスの練習と、ビーチでトラブルを起こしているダイバーを浜へ引き上げるスキルの練習
②水面で反応がないダイバーにアプローチ:
- 浮力を確保しながら助けを呼び、ダイバーを仰向けにする
- ダイバーのマスクとレギュレーターを外し、気道を確保して呼吸を確認する
- マウス・トゥ・ポケットマスクでレスキュー呼吸
- レスキュー呼吸を続けながら、事故者と自分の器材を取り外しながら、ボートへ向かってダイバーを曳行
思いっきりフィンキックをして、事故者の顔が水中に沈まないように注意しながらレスキュー呼吸だよ~。
これだけでも、結構きつい。
その上、器材を外しながら、曳航。
Nさん、ボートまでの距離を数回往復。
③行方不明ダイバーの捜索と事故者ダイバーを浮上させる:水中でコンパスを使用して、行方不明ダイバーを捜索し、反応のない事故者ダイバーをコントロールされたプラス浮力を利用して浮上させる。
昨日は上手くできたのに、今日は浮上速度を考え過ぎてしまい、少し手こずってしまいました。
(でも、ゆっくり浮上させていることは大切で、最悪なのは急浮上してしまうことです。)
そして、もう一度、水面でレスキュー呼吸をしながら事故者を曳航。
Nさん(救助者)のフィンのストラップが外れそうになってしましました。
こうなったら、まず自分のフィンをしっかり装着しなおし、引き続き曳航しましょう。
仮に救助者のフィンが外れてしまあったら、事故者を曳航するどころではなくなってしまいますかなね。
④ボートに着いたら、反応のない事故者をボートまで引き上げます。
体力のあるNさん、お見事でした!


コース修了後は、少しだけファンダイブ!
パダンバイのダイビングスポット、ジュプンの水底には小さな船が沈んでいたり、仏像が置いてあったりするんです。
そして水中には、ミツボシスズメダイ、大きなウツボ、ムスジコショウダイ、ヤッコエイ、丸まったイソギンチャクの上にハナビラクマノミ、ダイバー達のアイドル、カクレクマノミ(ニモ)などなど・・・・水中はとってもカラフルでした!


祝・レスキューダイバー!
全てのコースを通し、Nさんのダイビングに対する真剣な思いと、前向きな姿勢に感銘しました。
普段忙しいく、なかなかダイビングへ行く機会もないようですが、一本一本意識しながらダイビングをされている様子がよく伝わってきました。
ただ単に本数だけ多く、サンゴをフィンでバシバシ蹴っ飛ばしているダイバー達をたまに見かける 中、Nさんのように、器材の取り扱い、潜行、中性浮力、浮上速度など、毎ダイブ意識しながらダイビングすることの大切さを改めて感じました。
Nさん、コースを通しスキルもメンタルも一歩前進しましたね。
ご家族でダイビングを楽しみ日が楽しみですね!
また遊びに来て下さい!
