ダイビングを安全に楽しむた為の10のルール

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ダイビングの基本を確認し、ダイビングを安全に楽しもう!

初心者ダイバーさんへのアドバイスシリーズNo3.
今回は『ダイビングを安全に楽しむた為の10のルール』です。

ダイビングは楽しいリクリエーションですが、リスクもあります。リスクを回避する為の準備は多くのダイバーの課題であり、それにチャレンジする事はダイバーとしての魅力の一部でもあります。

エントリーレベルのダイビングコースでダイビング中に起きるアクシデントの原因と対処の仕方について学びますよね。
また、ファンダイビング前のブリーフィングでダイビングア・クシデントの対処方法や、その地域での緊急処置方法などの説明を受けますよね。 十分なトレーニングと準備をすることでだいたいのアクシデントは防ぐことができると思います。どのようなレベルのダイバーであっても、『安全に潜る為の基本的なルールを理解』する事はとても大切です。

ダイビング中は呼吸し続ける。特に浮上の時は絶対に息は止めない

エントリーレベルのダイバーの方はオープン・ウォーター・ダイバー・コースでしっかりとこの点を学んだかと思いますが、もう一度おさらいします。ボイルの法則によると、浮上中、ダイバーの肺の中の空気は膨らみ、潜行中は小さくなります。ダイバーが息を止めなければ空気は外へ逃げるので問題はないのですが、息を止めてしまうと逃げ場のなくなった空気が肺を膨らませてしまい、『肺の化膨張障害』を起こす危険性があります。

ダイビング中は息を止めることなく継続的にゆっくりとした呼吸を続けましょう。

水中でカメラやビデオ撮影をするようになると、息を止めてしまう場合もありあます。
被写体を前にし、『少しの間でも息を止めないと体はふらつくし、手振れもするし、魚は逃げるしなぁ~』と思います。
私もそうです。 推奨はしませんが、同じ深度で撮影している場合は自己責任ということで息を止める時もあります。

ただ、経験上で、シャッターチャンスを逃がすまいと息を止めて撮影に没頭すると、エア-の消費が速くなります。
この点においても、ダイビング中に呼吸を止めることは良くないです。水中で写真をとることは楽しいです。
私も大好きです。ただ、あまりにも集中しすぎて、エア-のチェックを忘れたり、デコを出したりするダイバーの方もいるので、十分気をつけましょう。誰でも「納得のいく写真」を撮りたいと思いますが、安全が第一です。

安全な浮上のしかたを必ずマスターする

深く潜れば潜るほど、長く潜れば潜るほどダイバーの身体の中に窒素が溶け込みます。身体に溶け込んだ窒素をゆっくりと浮上することで身体から放出していきます。しかし、急速に浮上してしまうと(深い場所から水面へと急激な圧力変化がおきる)、身体に溜まった窒素の溶解のスピードが間に合わず、身体に気泡をつくってしまい、減圧症を発症します。

ゆっくりと安全に浮上する』のは基本中の基本です。オープン・ウォーター・ダイバー・コースでも習ったように、通常ダイバーが使用するシリンダーはおおよそ78%の窒素と21%の酸素で構成されています。

1分間に18メールを超えない速度で浮上する。浮上速度が速いとダイブコンピューダーが警告音を発してくれるので、きちんとダイブコンピューダーを使要する事はとても大切です。
浮上中はBCDの空気をぬきます。間違ってBCDに空気を入れてしまうと急浮上につながり、大変危険です。
もう一度、オープン・ウォーター・ダイバーコースで習得した『安全に浮上する為の5ステップ』を思い出しだて実行しましょう! DANアメリカとオーストラリア、イギリスのBSACによると、ダイビング中に起きた死亡事の26%は浮上の仕方に原因があったと報告されてます

浮上後、水面では必ずBCDに空気を入れて浮力の確保をしましょう

ダイビングの事故は水中で起きると思いがちですが、水面で起きる事もあります。浮上後、水面でBCDに空気を入れ忘れバタバタするとパニックにもつながります。

ダイビングは必ず自分のリミット(限界)内で行う事

ダイビングは楽しむものです。不快な気持になるものではないです。

もし、ファンダイブを予定していても体調が悪かったり、精神的に不安があったりした場合はご自身の判断でそのファンダイブをスキップ/キャンセルする事も大切です。ご自身のレベルと経験にあった場所でダイビングを行う事も大切です

通常は引率するショップ側がお客様のレベルと経験にあったポイントを選んでお連れしますが、もし、行った先のダイビングポイントがご自身のレベル以上であっり、コンディションが悪く不安を感じる場合は、無理をしてダイビングをするのでなく、ポイントの変更をお願いしてみる事も大切です。

同じダイビングポイントでもその時のコンディション(水面のコンディション、水温、流れなど)によって要求されるスキルも変わってきます。

いろいろなダイビング(ディープダイブ、ナイトダイブ、レックダイブ、エンリッチド・エア-ダイブ等々)に挑戦してみたい方はPADIのスペシャリティーコースがお勧めです。まず基礎を学び、ご自身のスキルの幅を広げ、いろいろなダイビングに挑戦してみて下さい。

ダイビング前は必ず使用する器材のチェックをし、器材の使用方法に慣れる事はとても大切です

ダイビング器材の破損が事故につながる場合もありますが、不慣れな器材を使用して起きた事故例もあります。 
一緒にダイビングを楽しむバディーが使用しているオクトパスの位置を確認しておくことも大切です。
レンタル器材を使用されている方も同じです。どのダイビングショップも器材のメインテナンスはされていると思いますが、その器材の使用方法については分からない点があったらダイビング前に必ず確認しましょう。エントリーレベルのダイバーの方で、ご自分の器材を使用されている方は必ず器材の洗い方、

メインテナンスの方法、器材の仕組み等をダイビングショップのインストラクターや購入先のショップの方に説明を受け理解する事はとても大切です。せっかく高価なダイビング器材を購入したのだから、絶対に人任せにはしないように。

ダイブ・プランをたてる事や「ブリーフィング」の内容をきちんと理解する事は重要です。

ダイブプランをたてる事はとても大切です。ファンダイブ前に行われる「ブリーフィング」でそのポイントでの見どころ、地形、最大深度、ダイビング時間、緊急時の対処等説明をうけますよね。

ブリーフィングは毎ダイブ前に必ず行われますブリーフィングで説明された点は必ず、理解して潜りましょう。
分からない点があったらその場で質問しましょう。もし、ブリーフィングが行われなかった場合は必ず「ブリーフィング」をしてもらうようガイドやインストラクターに伝えましょう。個人的にいろいろな場所に行きますが、数回ブリーフィングを省かれた事があります。その時は自分から「ブリーフィング」をお願いしました。初めてダイビングをする場所で、どのようなダイブプランで潜るのか分からないまま潜るのは不安です。

また、ご自身のバディーと必ずコミュニケーションをとりましょう。
海外でダイビングを行う時は外人の方がバディーになる可能性もあります。ダイビング中のサインの出し方なども確認しあいましょう。

ダイビング中、エア-の量を随時確認し、必ず余裕をもって浮上する事

同じコンディションでダイビングをしていてもエア-の消費量は人それぞれ違います。ダイブガイドはダイビング中、定期的に残りのエア-の量を確認しますが、ダイブガイドに聞かれて初めて確認をするのでなく、ご自分で随時確認する癖をつけましょう。ご自身の残りのエア-の量をダイブガイドやバディーにハークしてもらう事は大切です。初めてバディーを組む人とは特に大切になります。

必ずバディーシステムで潜りましょう

DANアメリカ、オーストラリア、イギリスのBSACによると、死亡事故の86%はダイバー一人で発見されています

バディーは水中でのライフラインです。
もし、ダイビングに行った先で、初めて出会う人とバディーを組む場合は必ずダイビングをする前にバディーとコミュニケーションをとり、その人のレベルや経験、エア-消費のスピード、気になる点などを確認し合いましょう。
そして、ダイビング中は必ずバディーの近くで潜りましょう。

日頃の体調管理は大切です。

ダイビングに限ってではないですが、メタボ、アルコール、タバコ等は注意が必要ですね。

常に重要なスキルの練習する

オープン・ウォーターダイバー・コースでダイビングに重要なスキルのトレーニングはしますが、まだ自身がないスキルがる場合は、そのスキルのトレーニングをする事は安全にダイビングを行う上で大切です。浮力コントロールをマスターする事は安全な浮上につながります。マスクの中に海水が入ってきたそれをクリア―する方法に自身がないから我慢している人はいませんか?ファンダイブに参加した時にベテランダイバーの方を観察するのも良い事だと思います。

これらはダイビングを楽しむうえでもっとも基本的で大切な事です

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